RPGのストーリー開始前に殺されるモブに転生した俺、死亡フラグを回避してラスボス助けたら女主人公が現れてなぜか修羅場になった。   作:白波 鷹

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第22話 状態異常耐性

「―キシャアアアアアアッ!」

「く、来るな、来るなァッ! ちくしょう、もう嫌だあああ!」

「あ、そっちは危険ですよ!?」

 

 『バジリスク』に囲まれていた数人の男女のうち、剣を持っていた男が背を向けて逃げようとして、毒にやられている人間達を介抱していた少女が声を上げる。すると、その言葉通り、逃げた男に『バジリスク』が牙を向けた。

 

「キシャアアアアアアッ!」

「う、うわああああ!?」

 

 そうして、『バジリスク』の牙が男を襲うが―

 

「―まずは一匹」

 

 俺はそう言うと、その『バジリスク』を剣で一刀両断する。

 レベル35にもなればステータスが強化されてるため、かなりの速度で接近することができ、一撃でレベル15の『バジリスク』は一撃で倒すことができた。そして、俺はすぐ横で腰を地面に付けていた男性に声を掛ける。

 

「大丈夫ですか?」

「え……あ、ああ……」

「一人で歩けそうですか?」

「ま、まあ、一応……」

「なら良かった。あっちに増援が来てるので合流して下さい。大丈夫、そっちには『バジリスク』は向かわせないので」

「わ、分かった……」

 

 まさか子供に助けられるとは思っていなかったのだろう。男は頭に大量に「?」が付きそうなほどに困惑した顔を見せた後、師匠達の方へと向かっていった。

 

 ――さて、次は向こうだな。

 

 そうして、俺が残りの『バジリスク』へ向かおうとすると、目の前にもう一匹の『バジリスク』が迫ってきた。

 

「キシャアアアアアアッ!」

「まあ、毒を食らわないって言っても咬まれるのは嫌だよな」

「―フレイムバースト!」

 

 そんな言葉と共に剣を構えていると、俺に迫っていた『バジリスク』が突然炎に包まれ、叫び声を上げていた。これって―

 

「ツィオラさん?」

「今よ!」

 

 ツィオラさんの声に頷くと、俺は『バジリスク』の頭上まで飛び上がり―一刀両断した。

 

「ナイス、援護ですね」

「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ! 次、来るわよ!」

「後ろ、後ろッ!」

 

 ツィオラさんと共に俺の方を見ながら指を差すレシアーナの先を追うと、俺に向かって『バジリスク』がもう一匹口を開いて迫って来ていた。

 

「おっと」

 

 俺はそれをジャンプして避けると、『バジリスク』は空中で無防備になった俺に向かって毒を吐き出してきた。

 

「シュウ!?」

「シュウさん!?」

「ちょっと、大丈夫!?」

 

 毒を掛けられ、師匠、レシアーナ、そしてツィオラさんが声を上げるのが聞こえるが―

 

「―よし、状態異常耐性は機能してるみたいだな」

 

 そう、俺も少し前にレベルアップして状態異常耐性が付いてたのだ。その効果を試す為にわざと毒を受けてみたが、思った通り毒は全く効果がない。

 

 それを検証できた俺は、その勢いのまま落下すると同時に『バジリスク』を一刀両断してしまう。

 

「う、噓でしょ……」

 

 毒を受けてもピンピンしている俺にツィオラさんが声を上げ、他の仲間達も驚いた様子で声を失っていた。そんな視線の中、俺は軽く呼吸を整えると、剣を構えながら声を上げた。

 

「よし、あと二匹だな」

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