型月でセレビィ()に目を付けられた男の末路 作:どういうことか説明しろユキナリ
「ねんねんころりよおころりよ〜♪」
「風情も情緒も、何もあったもんじゃねぇやこの妖精」
虎と会話して、虎が改めて自分の寝床に行った後のこと。
この羽虫が有無を言わさず飛ばしやがったんだわ。
これ訴えたら勝てねぇかな? ああそもそも訴える場所がねぇかガハハ。
……はぁ、虎大丈夫かねぇ。
「次はどこ行くつもりだよお前」
「楽しそうなとこ!」
「ああそう……」
理解できない会話もできない制御もできない。
さぁて、こいつどうしたらいいんだ。
「ぽーい、なの!」
「は?」
「あいつまじでほんっと」
なんか妖精がいきなり俺をぶん投げる様な仕草をした。
すると俺は
「飛行の術式なんざ知らねーっての……!」
アイキャンフライアウェイ、アンドアイムダイ、センキューフォーエバーはっはっは。
……別の意味で復讐に燃えそうだよこんちくしょうめ!
「しゃあねぇ上手いこと凌ぐ」
知ってる術式から使えそうなもの、組み合わせができそうなものをピックアップしていく。
高いところから落ちて死なない術式なんて都合のいいものはないのだ。
「風魔術、水魔術展開、慣性緩和……んで他には」
……ふむ。
これ以上使えそうな術式知らねぇわ。
「防護障壁、衝撃分散、強化+
ええいならばゴリ押しあるのみ!
できる限り衝撃を抑えつつ俺自身をガッチガチにする。
「耐、え、ろぉぉぉぉぉっ!」
迫る地上、魔術を通してなお加速する俺の身体。
……さて、死ぬ気で生きようか!
「いっっってぇ……なぁもう」
思ってた100倍くらいクソ硬い地面にぶつかりつつも一応生存することに成功した。
数回おきに動けない状態になるのは何故だろうか、誰かのいたずら?
「はは、いくら
四肢が痙攣するわ気を抜くとぼーっとしそうになるわでいいことなし。
どうしたもんかね。
「ねぇ」
「どうすっかな」
つかクソ痛いんですけど何? ただの地面じゃねぇだろ。
……あっダメだ首動かねぇ下見れねぇ。
「……ねぇ」
回復……ん、なんか回復が上手くいかねぇな。
ああもうまた変なこと妖精にされたかね。
「くそ、あの羽虫いつかぜってーぷっちんしてやる」
「……」
こうなると自然回復を待つしかないわけだが……。
俺、心臓が人でなしになったおかげか回復力は上がってる気がするんだよなぁ、気がするだけなんだけども。
「……ん?」
こちらを呆れた目で眺める少女がいる。
俺ってば行く先々で少女と出会う呪いにでもかかってんの? まあ一応見とこうか。
ん?
「なぁ」
「何かしら」
「何でお前……」