型月でセレビィ()に目を付けられた男の末路 作:どういうことか説明しろユキナリ
「くぁ」
背景、美遊とシータ……あとついでに虎へ。
身体動く様になったわ、なんかとんでもない日数かけてだけども。
「ふらふらな上に、使い切った魔力もロクに回復できてないけどね」
「うっさい。この環境が悪ぃわ環境がよ」
集めたくても集まんねぇし、回復もなんか遅いし……つかむしろ微妙に削られてる感じがあるんだが?
何だマジでこの空間。
「さぁ、知らないわよ」
「眼が見えりゃ多少は試行錯誤できるんだろうがね」
「……」
現状、この痴女と俺しか見つかんないこの島。
広さはそこそこだし衣食住にも困りそうにはないが。
「いい加減痴女って呼ぶの辞めなさいよ!」
「まともな服着てない奴を痴女って呼ばねぇでなんて呼ぶんだおい」
「……ふん」
そう言われて奴は鎧を形作る、やれるんなら最初からやれって話よお前な。
「そんなこと気にされるとも思ってなかったのよ」
「気にするもんだろうがよ」
「ふーん」
ふーんて、ふーんて何だ野生児か?
「ヒトの常識なんて知ってるわけないじゃない」
「その癖して痴女呼びは嫌がんのかい」
「ヒトだろうが何だろうが嫌なものは嫌でしょう」
「……確かにそうだがな!」
納得してしまう理由なのに納得したくない俺がいる。
この配色イベ○タルが言っていることだからだろうか、多分そうだそうに違いない。
「どっちにしろしばらくは此処で休んでなさい」
「頼りっぱなしは嫌なんだけど」
「押したら倒せそうな、弱々しいおまえに何を頼むというのかしら? 精々
「ああそうかい」
やっぱツンの者じゃんこいつ。
テンプレツンデレらしく言っていることは最もだし、お言葉に従っておくとしよう。
「にしても……」
「何よ」
「俺とお前知り合いか何かで?」
正体がどうあれこいつが俺を助けて今もサポートしてくれているのは紛れもない事実。
そんなことをされる様なことをした覚えがなければ、そもそもこいつに出会った記憶がない。
「さぁ、どうでしょうね」
「この状況そう答える奴は大体はぐらかしてるよな?」
「……」
そう返すと押し黙る痴女改め鎧女。
やっぱ図星かね。
「……なんとなくよ、ただの気まぐれ。私は偶々気が向いたからおまえを助けているに過ぎない」
「何だそりゃあ」
「そう言われても、ほんとに何となくだもの。これ以上答えようがないわ」
……ええ、マジ?
ツンの者とはいえそんなお人好しが本当にいたとは……どこでいつの時代か分かったもんじゃないが珍しいなぁおい。
「あんたがそれ言うの?」
「?」
「……何でもない。ほら、さっさとこれ食べて私の話し相手になりなさい」
「はいよ。……さんきゅー」
「どういたしまして」
しかし、島に突撃するまでは使えていた筈の俺の眼と魔力が使えない島ねぇ。
妖精が入るのではなくぶん投げた理由はそこにあるのか?
わからんな。
「……」
「何笑ってるの?」
「ん、いや……何でもない」