英雄にしかなれない男、転スラに行く   作:ちゃがまくら

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封印

ルミナス様に新田誠一を討ったこと、そして究極能力の事を報告した。

 

 オベロンのことも報告したが、オベロンの可愛さにちょくちょく固まっていたが、何も言うまい。

だってかわいいもの。

 

 究極能力についてはかなり衝撃的なようで固まっていたが、さらなる強さを得られるならと能力が落ちないようにしていたトレーニングを能力向上のトレーニングに変えるそうだ。

 

 グランベルも覚醒した勇者だから、という理由で一緒に特訓をしているようだ。仲がいいようで何よりだ。

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50年ほど経った。

ルミナス様が言うにはそろそろヴェルドラを封印するそうだが、俺の手伝いは不要らしい。

 

ヴェルドラに警戒されるだろうから、手出し無用だそうだ。

 

仮面の勇者だけで大丈夫か心配だが、ルミナス様曰く

 

「お前が現れるまでは人間の最強だったから、大丈夫じゃ」

 

と言われた。

 

そこまで言うなら大丈夫だろう。

それよりも、今はもっと大変なことが起きている。

 

「よぉ?しばらくぶりだな?」

 

ギィに絡まれている。

 

「おいおい、無視か?」

 

「…何しに来たんだよ?」

 

『何しに来たんだ!』*1

一応聞いてみる。

 

「なに、お前の事をもっと知ろうと思ってな?」

 

めんどくさいなぁ、風見の加護も反応しないし、本心だしなぁ…

 

「何を知りたいんだ?」

「お前のスキルだよ」

「言うわけないだろ!?」

 

個人情報と同義だぞ?言うわけないだろ…

 

「アッハッハ!冗談さ。本当は、お前の強さだよ」

「ほぼ、同じでは?」

「それはそうだな。だが、お前と戦ってみたら面白そうだと思ってな。これでも配慮してるんだぜ?」

 

まあ、不意打ちしないだけ配慮してる方だけど…結局スキル知りたいだけみたいだしな。

 

『どうするの?戦う?』

どうするかなぁ…結局戦うことになりそうだしなぁ…

…さっさと済ませたほうが後が楽でいいかな?

 

『そうかもね!』

 

「…さっさと終わらせようぜ?あとがめんどくさそうだし、お前」

「俺にお前なんて言う奴は久しぶりだ!」

「俺以外にいたのか?そんな命知らずな奴」

「命知らずって言うよりは、俺と同格だったからなぁ」

「勇者か?」

原初の黒(ノワール)だよ。」

「原初なら納得だな。でも、基本的に色で呼んでるんじゃないのか?」

「煽りすぎてなぁ…あのときは大変だった」

「煽ったお前が悪いのでは?」

「戦いに良いも悪いもないだろ?」

「それはそうだけどさぁ…」

 

レイドを出して、切っ先を向ける。

 

「始めようぜ?」

「良い剣だな?」

「精霊武装ってんだ。かっこいいだろ?」

「俺も良い(もん)持ってるぜ?」

 

ギィがあの時(ワルプルギス)の剣を出した。

 

「あの時の業物じゃん」

「そういや、一回見せたな。名前は世界(ワルド)。世界に8本しかない創世級(ジェネシス)だ」

創世級(ジェネシス)?」

「ヴェルダナーヴァが作った武器で、神話級(ゴッズ)よりも上の品質だ」

「へぇ…じゃあ、勝たなきゃな。」

「あ?どういうことだ?」

「龍剣レイド。この剣の特性は大物狩り(ジャイアントキリング)。ふさわしい相手にしか抜けないってことだ。」

「ふーん?じゃあ、さっさとやろうぜ?」

 

そう言って、切りかかってきたが同じように切り返す。

しばらく、切り合っていたが全く状況が進展しない。

 

「そういえば聞きたいんだけど、ヴェルドラ封印されるの知ってるのか?」

「は?知らないが…封印されるのか?あのヴェルドラが?」

「らしいぞ?」

「もっと早く言えよ、そういうの!」

 

思いっきり切ってくるが剣で受けて、距離を取る。

 

「いつだ?」

「3日後くらいに」

「誰が?」

「仮面の勇者が」

「はあ…面倒だなぁ。まあいいや。ヴェルザードに報告してくるよ」

 

そう言い、転移した。

__________________

3日後、ヴェルドラを封印した仮面の勇者がルベリオスに来てルミナス様に報告していた。

 

しばらくはこっちにいるそうだ。

 

*1
思念だけで召喚していない

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