英雄にしかなれない男、転スラに行く   作:ちゃがまくら

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原作開始 
初対面と消失


ヴェルドラが封印されてから240年経った。

魔王が数名代替わりしたが、さほど大きな影響はない。

 

ある時、クロノアが15歳ほどの少女を連れてきた。

 

見た感じ炎の上位精霊(イフリート)が少女の中に入っているが、シンクロ率を無理矢理上げて適応している。

だが、精霊側が敵対している。5、60年持てばいい方だが…

 

「クロノア」

「何?」

「あの子、精霊と一体化しているが長く持たないぞ?」

「…うん。でも、それを選ぶのは彼女自身だから」

「そうか。俺ならどうにかできるが…それも、あいつ次第だよな?」

「…うん。無理矢理はダメよ?」

 

伝心の加護で話しかける。

 

『イフリート、聞こえるか?』

『!?誰だ!』

『俺はラインハルト。なんで宿主と敵対してるんだ?』

『コイツは私との同化を否定したっ!レオン様と離れてしまった!』

『レオンって魔王レオン・クロムウェル?』

『そうだ!あのお方に助けてもらった分際で、この女は邪魔をした!』

『なんで、この子に宿ってるんだ?』

『…異世界から召喚された子供は魔力を制御できずに死んでしまう。レオン様はこちらに呼んでおいて、見殺しにはしないようにしている。だから私を宿らせたのだ』

 

イフリートは話していると少し落ち着いた様で、冷静に宿っている理由を話した。

話を聞くに、レオンが召喚したこの子を生存させるために宿したのか…

 

『イフリート、その子お前のことを受け入れずにシンクロ率上げてるけど、このままじゃ長生きできずに死ぬぞ』

『それならば、ちょうどいい。そのまま体を奪い、またレオン様へ仕える。』

『レオンがお前のことを宿らせたのはこの子を生かすためだろ?それは、レオンへの裏切りともとられるぞ?』

『何?…それは困る。だが、この女も私を受け入れないなら結局は同じではないか。』

『この子に受け入れない理由聞いてみるからさ』

『…そうか。』

 

イフリートは思ったよりも純粋なようで、信じてくれるらしい。

まあ、話聞かないことには始まらないしな。

 

「やあ」

「あ、こんにちは」

「こんにちは。聞きたいことあるんだけどいい?」

「えっと、内容によります。」

「単刀直入に言うね?なんで、イフリートを受け入れないのか聞きたいんだ」

「!?….私が召喚される前に見た景色が、一面の炎だったから….」

「炎が怖くなったってこと?」

「うん」

 

炎がトラウマになったのか…

 

『イフリート、聞いてた?』

『うむ。だが、それと私は違うだろうに…』

『聞くんだが、お前たちってちゃんと話したことあるのか?』

『話す必要があるのか?』

 

もっと根本的に解決する必要があったな…

 

「俺はラインハルト。君は?」

「私はシズエ・イザワ(井沢静江)

「イフリートと話してみないかい?」

「え?」

「イフリートと話してみる?って聞いたんだけど、どうする?」

「…話してみる」

「じゃあ、三日後にまた来てくれ」

 

『イフリートもな?』

『ああ。』

 

オベロン、物作りが上手くなる加護ある?

 

『あるよ!イフリートの体を作るんだね?』

 

ああ。どうせなら喧嘩するくらい話合わせようと思ってな。

その間の静江ちゃんの体の魔力の制御、任せてもいいか?

 

『オッケー!ドンと来い!だよ』

 

よし、じゃあ早速材料集めだな。

魔鋼石はジュラの森の山に行こうか。

 

『じゃあ、万能感知の範囲に魔鋼石が入ったら教えるね』

 

ありがとう。

__________________________

 

三日後…

 

おし、できた。それにしても凄いな。三日で立派な魔鋼製人形なんてできるんだな。

流石は職人の加護と人形の加護だ。

 

職人の加護:物作りが上手くなる

人形の加護:人形を作るのが上手くなり、人形を操ることができる。

 

「あの…」

「お、来たか。入っていいぞ」

「お邪魔します。えっと、どうすれば?」

「あそこの人形の前に座って」

「えっと、うん。」

 

イフリートに伝心の加護を使う。

 

『目の前の人形に入ってくれ』

『ああ。だが、これでコイツは私を受け入れるのか?』

『さあな?だが、何もしないよりはいいだろ?』

『私が抜けている間の魔力の制御はどうするんだ?』

『こっちでなんとかするから、気にするな』

『そうか、分かった』

 

オベロン、よろしく。

 

『うん!』

 

イフリートが人形の中に入り、オベロンが静江ちゃんの中に入った。

人形が動き出し、少し驚いた顔をしている。

 

「…あなた、イフリート?」

「ああ。イフリートだ。」

「…なんでピリノを私に殺させたの」

「邪魔だと思ったからだ。」

「邪魔?それだけで殺させたのっ!?」

「ああ。」

 

やっぱ喧嘩させる方が良さそうだな

 

「この中なら好きなだけ暴れてもいいから。殺したらダメだよ?」

「ああ。」

「うんっ!!」

 

2人は戦い始めた。

まあ、これで仲良くなるかもしれないならいいけど。

_________________________

 

数時間後

 

喧嘩していた2人はどうやらお互いの価値観を、ある程度の理解をしたようで口喧嘩レベルまでになっていた。

それはそれとして、これからも一緒にいるようだ。

あと、たまにルベリオスにも来るらしい。

 

_________________________

ヴェルドラが封印されて300年ほど経った。

 

ジュラの森に封印されているヴェルドラが突然消失した。

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