英雄にしかなれない男、転スラに行く   作:ちゃがまくら

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豚頭帝

数年が経った。

ジュラの森にいつものように修行に来ていると、おかしなものを見た。

 

豚頭族(オーク)が他種族を襲っていた。

 

こんなものを見るのは初めてだ。

だが、この事象を聞いたことはある。

豚頭帝(オークロード)が生まれた時に豚頭族(オーク)が活発に活動する」

という話だ。

 

これは調べておこう。

まずは先に連絡を入れておこう。

 

『ルミナス様』

 

しばらくすると、返事が来た。

『なんじゃ?いきなり連絡するとは珍しいな?』

 

少し呑気な感じだが、緊急の連絡故、すぐに本題に入れるように返事された。

 

『ジュラの森にて豚頭族(オーク)が活発に活動してます。豚頭帝(オークロード)の誕生も視野に入れて調査するので、ヒナタに伝えておいてください。』

 

『わかった。調査に人がいるなら向かわせるが?』

『今のところは一人で調査します。必要ならまた連絡しますね。』

『うむ。気を付けよ』

『はい。それでは』

 

連絡も終わったし、調べよう。

『大変なことになる予感するよ〜?』

 

その時はその時に決めるからさ!

__________________

 

調べて分かったことは、

豚頭族(オーク)は貧困で飢餓に苦しんでいること

・オークロードは誕生していた

名付きの魔物(ネームドモンスター)ということ

・森の各種族に名付けをしている魔人がいること

大鬼族(オーガ)等の強めの種族の里が滅ぼされていること

蜥蜴人(リザードマン)小鬼族(ゴブリン)の村を巡り、力を集めていること

・とある小鬼族(ゴブリン)の村をスライムが治めていること

 

以上7つが分かった。

 

また、樹妖精(ドライアド)のトライアが接触してきた。

曰く、オークロードを倒して欲しい、と。

 

だが、断ることにした。

もちろん、理由も話した。

 

「オークは生存競争に勝つために侵略しているのだから、そこに森の住人以外が手を出すのは道理に外れている」

 

と。

 

この話に納得はしていたが、かなり長く生きているようで俺が森に入り浸っているのを指摘された。

 

なので、森の住人だけで解決できなければ干渉すると約束した。

さらに、彼女から

「暴風竜は消える前にスライムに名付けし、そのスライムは今、街を作っている」

 

と明かされた。

オークロードよりも厄介そうな事を聞かされたが、しばらくルミナス様には黙っていようと思う。

 

なぜかと言うと、スライムは魔物という扱いが大鬼族や小鬼族と違い定まっている。

 

これは思考できないが作物などをよく食べる害獣という扱いだからだ。

そして件のスライムは、おそらく特殊個体だ。

しかし、街を作るという"思考"をしている。

人間と同じように思考出来るというのが、亜人という扱いになるための最低条件だ。

 

そのため、このスライムは亜人という扱いになる。

俺の価値観としては敵対するなら殺すというものだが、このスライムについてはまだハッキリと価値観が分からない。

 

そのため、調査することにする。

調査の結果次第ではルミナス様に進言し、敵対するもしないも意見しようと考えた。

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オークロードが討伐された。

倒したのはヴェルドラが名付けしたスライム、リムル・テンペストだ。

 

それだけなら別に構わなかったが、豚頭帝(オークロード)魔王種を得た豚頭魔王(オークディザスター)を倒したのが問題だった。

 

なので、街にも入ることにした。

服やご飯が良かったとかではない!

これは調査だ!

そのためなら、ご飯を食べても服を買ってもいい!

 

『ご飯♪ご飯♪』

 

そんな気持ちで街に入ろうとする。

しかし、街の中からたくさんの幹部の人達が出てきた。

どうやら、ドワルゴンから天翔騎士団(ペガサスナイツ)が来たから出てきたらしい。

 

好都合なので町中に入り、調査...観光をすることにした!

 

現在は冒険者のロームと名乗り、街を観光した。

いい服や料理を食べられて満足である。

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翌日、この街が国になるそうだ。

名はジュラ・テンペスト連邦国。

魔物による、多種族国家である。

 

そして、国交樹立も行われた。

相手の国は武装国家ドワルゴン。

まあ、当たり前の結果である。

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数日後、テンペストにミリムがやって来た。

 

こちらをジッと見ていたが、

『またあとで話そう』

と伝心の加護を使い連絡すると、ウインクされた。

 

おそらく了解ということだろう。

 

あそこでバラされたら困るからな。

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夜になり、皆が寝静まったころ。

 

「久しぶりなのだ〜!」

「おう、久しぶり。元気だった?」

 

ジュラの森の奥地で魔王と勇者が密会していた。

 

「ミリムもリムルのこと調べに?」

「そうなのだ!ワタシの配下にしようとしたのだが、やめたのだ!」

「マブダチってマジ?」

「マジだぞ?」

「あのスライム、人たらしだな〜」

「リムルは人たらしなのだ〜」

 

緩い会話をして

 

「ミリム、俺が誰なのかとかバラしたらだめだぞ」

「いいが、聞かれたら言うぞ?お昼ゴハンは抜かれたくないからな!」

「抜かれたら作ってやるから、レシピも調べたし」

「おー!それなら、言わないのだ!」

 

よし、懐柔完了!

 

『それ、勇者としてどうなの?』

 

先輩の勇者2人(グランとクロノア)は普通にやるからいいんだよ。たぶん。

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