英雄にしかなれない男、転スラに行く   作:ちゃがまくら

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本性

リムル視点

 

グランベルとのいざこざも終わり、クロエの扱いをどうするかと言った話が終わった。

そして、ヒナタの経験した話を聞いたりしていると…

 

「そういえば…隊長の口調が今と全然違うのはなぜですか?」

「えっ?」

 

どういうことだ?

そう考えていると、クロエが

 

「それはたしかに気になった」

「ククク…そろそろ隠すのが難しくなってきたようだのう?ラインハルト」

「…そうみたいっすね〜」

 

なんか怠そうな感じで話し始めたんだが?!

《解:今までの話し方が演技と推定します》

 

いや、それはわかるぞ?

 

《…チッ》

 

今舌打ちした?

 

《告:していません》

 

「ちょ…なんでそんな演技なんか…」

「仮にも上司になるんだからビシッと行かないとさぁ…威厳ってやつ?」

 

あ…なるほど?

 

「もうバレたからこれからは普通にするのか?」

「そうするよ。クロエは他の子たちにバラすなよ?」

「あはは…うん」

「それに、ヒナタにもまだ教えることあるしな〜」

 

ヒナタに?

 

「何を教えるんだ?」

「統一化」

 

統一化?

智慧之王(ラファエル)さんわかるか?

 

《解:精霊の同一化の強化版と推定》

 

ラインハルトがやってたアレのことか?

 

「ヒナタにあった勇者の卵、クロエに引き継がれたんだろ?」

「えっ、ええ…」

「その分多少は弱体化してるわけよ。その代替手段として統一化を伝授すっから。俺しか到達してない精霊術師(エレメンタラー)の極致でもあるから、その分ハードだがな。気合入れろよ?」

「は、はい!」

 

精霊術師の極致か…

智慧之王さん!

《了:学習(ラーニング)します!》

 

その後、なぜかゲンコツされた。

おそらくバレたのだろうが、なぜ?

統一化も会得もできなかったし…

____________

 

ラインハルト視点

 

リムルめ…演算系のスキルで盗もうとしやがった。

まあ、こそ泥除けの加護で防いだみたいだが…

 

というか前にワルプルギスに参加した時の履歴に残ってたのって誰か技を盗もうとしたのかな?

 

『さあ?僕もわかんない』

 

まあ、しゃあないか。

早速ヒナタに伝授するか。

 

「この術自体は元々俺専用だったのを教えれるんじゃないかっていう実験要素もあるから、習得できなくても気にすんなよ」

「…意地でも習得します!」

 

ちょっと苛ついたか?

案外煽りに弱いみたいだな…

 

『みたいだね〜』

 

オベロン召喚するぞ

 

『準備できてるよ〜』

 

「まずは実演だ」

 

オベロンと統一化した。

 

「とりあえず、試してみろ」

「…はい」

 

ヒナタはセイレーンを召喚して宿してみたようだ。

それは同一化だな。

 

「統一化は宿すんじゃなくて、一つになるんだ。重なり合うように、森の中の一本の木になるように、海の一滴の水になるように」

「重なり合うように…」

 

色々試行錯誤しているヒナタに伝授するのはいいな。

普通に楽しい。

リムルは簡単に習得するから嫌だ。

鍛えがいがない。

 

「成功したら、魔素の吸収効率が上がるからな」

 

汗びっしょりになりながらも頑張るヒナタをオベロンと一緒に見る。

 

「こんなに頑張ってたら究極能力獲得するかもね〜」

 

獲得するなら全然いいがな〜

 

おっ、魔力をセイレーンに同調させ始めたな。

____________

ヒナタ視点

 

色々と試してみたがどれも上手く行かない…

統一化という技術は本当に私にもできるのか

そう考えていると声が聞こえた気がした。

 

『ヒナタは頑張ってるのを知ってる。だから、もっと自由に感情を』

 

自由に感情を…

そういえば、セイレーンも自由に歌ったりしているなぁ…

 

そうか…心も一つになるってことね。

 

「セイレーンとの統一化、成功だな」

 

そう隊長に言われた。

だが、そんなことよりもすごいことを、聞かされた。

 

「頑張ったから、ルミナス様も知らないこと教えてやるよ」

 

そこで振り返り隊長を見るとニヤニヤした表情でこう言い放った。

 

「俺、地球からの、日本からの転生者だ」

 

そして、私の顔を見てイタズラが成功したかのように笑った。

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