英雄にしかなれない男、転スラに行く   作:ちゃがまくら

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混沌の宴 前編

「なあなあ!ラインハルト!話が終わったらワタシと戦うのだ!」

「ミリムよ。お前は前にも戦ったであろうよ。今回はワシの番だ」

「それを言うなら俺も戦ってないぞ」

 

どうして…

________________________

 

遡ること三日前

 

「はあ?勇者も交えたワルプルギスだぁ?」

「ああ。俺の発案ね」

 

また仕事増やしやがった…

「カス野郎め」

「は!?なんで罵倒するんだよ!」

「勝手に仕事増やすな!」

「お前暇だろうが!!」

 

暇なんじゃなくて、何があってもいいように時間空けてんだよ!事務仕事も算術の加護とかフル活用してな!!

 

「俺お前嫌い」

「え…」

「仕事増やす悪魔」

「う…」

「ちょっとは考えて行動しろ!!せめて、もっと前から連絡するべきだろうが!!」

「はい…」

 

全く…このぷにぷにはぁ…!!

________________________

 

と言ったことがあり、今に至る。

 

参加者は八星魔王(オクタグラム)の8名とその従者*1とクロエ、俺、マサユキの3人だ。

 

「では、魔王の宴…ではなく混沌の宴、ジークハイルの開催を宣言いたします」

 

ちなみに名前を決めたのは俺だ。

ミザリーさんにワルプルギスの方は勇者たちいるから使えないだろうし、と唆してミザリーさんの案ということで通した。ギィに「良いネーミングセンスだ」って褒められてたよ。

昔にドイツ語を調べた時に知った。

意味は勝利万歳でナチス・ドイツ時代に政治的に使われたスローガンの一つらしい。

 

しばらく、近況報告を行い、各々の情報を分け合った。

それで分かったことは、星王竜の復活を求めて動いていたらしい。

あと、なぜかヴェルザードも裏切ったらしい。

レインさんに伝心の加護でこっそり聞くと「その、痴情のもつれです」と言われた。

ギィめ…

 

「取り敢えず、こんなとこか?」

「俺様のところはな」

「ワタシのところは今のところ何もなかったぞ!」

「ワシらの所もだ」

「妾の所もじゃ」

「…私のエルドラドもだ」

「実質的な被害はテンペストだけか…」

 

そう言えば…

 

「リムル、天使系能力の話は?」

「ん?ああ…敵さんは天使系の究極能力持ちを支配する能力があるんだが、この中に天使系能力持ってる奴らいるか?」

「ほう?もうそこまで手が割れてるのか」

「ああ。でも、誰が持ってるとかわからんしな」

「それなら俺が主な天使系能力を知っている。」

 

ギィの解説から

 

正義之王(ミカエル)

忍耐之王(ガブリエル)

知識之王(ラファエル)

救恤之王(ラグエル)

誓約之王(ウリエル)

希望之王(サリエル)

純潔之王(メタトロン)

 

の天使系とそれと対を成す

 

憤怒之王(サタナエル)

嫉妬之王(レヴィアタン)

暴食之王(ベルゼビュート)

強欲之王(マモン)

傲慢之王(ルシファー)

怠惰之王(ベルフェゴール)

色欲之王(アスモデウス)

 

の悪魔系の能力を教えてもらった。

 

「この14個の中にあるの持ってる奴は?」

「「「「「「……」」」」」」

 

黙り込んでても無駄だ。

風見の加護で分かるんだから。

 

「ギィ、リムル、レオン、ルミナス様、ミリム、ディーノ持ってるな?」

「アタシも知ってるのよさ!ギィは傲慢之王(ルシファー)で、ミリムは憤怒之王(サタナエル)!ヴェルザードが忍耐之王(ガブリエル)で、ヴェルグリンドが救恤之王(ラグエル)!」

「ラ、ラミリス!?」

「…ヴェルザードは嫉妬之王(レヴィアタン)もだ」

「…俺は誓約之王(ウリエル)持ってたのをヴェルグリンドにあげたし、暴食之王(ベルゼビュート)持ってるぞ」

「…俺はヴェルダナーヴァ様から至天之王(アスタルテ)貰ってたんだが、その能力で怠惰者(ナマケモノ)を進化させて怠惰之王(ベルフェゴール)で抵抗してるが、まあたぶん支配されてたよ。でも、最近支配もなくなったみたいだ」

「………私は純潔之王(メタトロン)だ」

「…妾は色欲之王(アスモデウス)じゃ」

「私はグランさんから希望之王(サリエル)を貰ったよ」

 

皆、渋々話したな。

だが、まだだ。

 

「リムル、まだあるな」

「え?」

「まだ持ってる情報あるな」

「いや~…なんのことがさっぱり…」

「俺に嘘は通じないぞ。だから蜂蜜を根こそぎ奪えたんだからな」

「え?は?蜂蜜!?」

「うむ!ワタシがリムルから根こそぎ奪ったやつなのだ!」

「いいから吐け」

「…いきなりの新事実に頭痛いから待って…」

「はよしろ」

「あ~…もう!持ってたよ!持ってましたよ!」

「どれを?」

「…うぅ…智慧之王(ラファエル)だよ!智慧之王(ラファエル)を持ってました!」

「なぜ過去形なんだ?」

「色々あったの!色々!」

 

その色々を話せっての!

 

「リムルさん。流石に大事な時に話さないのはダメだと思いますよ?」

「うん。私もそう思う。…先生がなんとかしてくれると思って話したのに…」

「うぅ…」

 

勇者二人による援護射撃!

いいぞ!

 

「話せば楽になれるぞ」

「うぅ…それでも話さない!」

「ほう?では、一番情報を持ってる奴が出し渋ればどうなるか教えてやるか」

「…え?」

 

ギィも援護射撃に参加だ!

 

記憶共有(メモリーシェア)

「…うっぷ」

 

魔法一つでダウンさせたよ。

何見せたんだ…?

 

「…天使系能力持ってるやつには話すよ」

 

よし、クロエから後で聞けばいいな。

*1
付き添いというだけで配下ではない者もいる。例)ピコ、ガラシャ、グラソードなど




蒼海の涙編はイカレ竜種討伐後に書くと思う。
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