《模倣の加護により、『
どうやら優先度1位の能力の進化は出来そうだ。
次に一応、進化した能力に身体が耐えられるように種族的に進化する必要がある。
頑丈な種族と言えば、思い浮かぶのは竜種だが…その因子を取り込んで耐えられるのは一握りのはずだ。
そんなギャンブルは出来ない。
あとは、進化に必要なエネルギーをどうやって集めるかも問題である。
ここはヴェルドラを周回するなりで何とかなりそうではあるが、聖人以上の進化が分からないことだな。
太古にいた神人とやらの可能性があるが、確証はないので知ってそうな奴に聞くに限る。
ということで、知識はあるラミリスに聞きに行った。
「ラミリス〜!」
「うん?ラインハルトちゃんじゃないの!どしたの〜?」
「聞きたいことあってね。」
「聞きたいこと?」
「聖人以上の進化ってある?」
「聖人以上の進化ぁ〜?そんなの知らないのよさ!アタシが知ってる範囲なら聖人以上の進化した子なんて見たことないし」
「じゃあ、可能性で進化できそうなのは?」
「うーん…遺伝子的に言ったら神人だろうけど…他にあるとしたら、広義で言えば人間もヴェルダナーヴァに生み出されたからミリムと同じ
「ってことは神人が人の進化の最終系か?」
「たぶんね!もしかしたら、ラインハルトちゃんは精霊と関わりが深いから精霊に寄った進化するかもしれないけど…人間が進化するなら神人だと思うのよさ!」
「そうか。ありがとうラミリス。今度なにか手伝ってほしかったら呼んでくれ。その時に俺の予定が無いなら行くよ」
「マジ!?話の分かるやつなのよさ〜!あっ!もしかしたらザードちゃんとグリンドちゃんがヴェルダナーヴァから聞いてる可能性もあるから聞きに行くといいのよさ!」
「そうか、これから聞きに行ってくるよ」
まずはヴェルグリンドのところ行くか。
マサユキもいるだろうし、何かあっても止めてくれるだろ。
確か、まだテンペストにいたはずだしな。
マサユキに伝心の加護で連絡を取る。
『マサユキ、近くにヴェルグリンドは居るか?』
(ラインハルトさん!?えっと、どうしたら…そうだ!)
「ヴェルグリンドさん!ラインハルトさんがヴェルグリンドさんのこと探してるみたいです!」
「ラインハルトが?」『ラインハルト、何か用かしら?』
『少し聞きたいことがあってな。率直に言うとヴェルダナーヴァから人間の進化について聞いてないかと思ってな』
『人間の?それは、聖人以上の進化ということ?』
『ああ』
『聞いたことは無いわね。ただ、あるとしたら神人じゃないかしら?』
『そうか。助かった』
『あら?それだけかしら?』
『お前が操られてた時に俺が被った被害とチャラにしてやるから』
『こんなことでいいのかしら?』
腑に落ちないような声が聞こえてくるが、当たり前だろう。
大した説明もしてないしな。
『良いんだよ。世界がリムルの独壇場になる方が不味そうだからな。抑止力として力を持つ者が要るだろう?』
『ふむ…それは確かに…でも、リムルなら問題ないでしょう?』
『今はな。だが、他国からテンペストの国民が被害が出た時にどう動くかと言われれば、普通は攻め滅ぼすだろうが、リムルは属国にして支配していくだろうな。そして、最悪の場合、事実上の世界征服が完了となる。それはマズイ』
『なるほど…でも、ギィとか私達竜種も居るのよ?』
『その竜種であるお前を片手間で御した奴だぞ?』
『それは…』
『だから、この天使との戦争を乗り越えた後にも抑止力になれる奴が要る。人心を操るカリスマを持つマサユキとかな』
『…分かったわ。でも、進化する当てはあるの?』
『何とかするよ。じゃあな』
『ええ、また今度』
ヴェルグリンドも知らないか…推測では神人らしいけど、確証があるみたいではないか…
次はヴェルザードだな。永久凍土に行けば会えるだろ。
転移して、ギィの城に侵入した。
「あ?誰だお前」
「門番かな?退いてくれる?キミ達の主の恋人に話を聞きに来ただけだからさ」
「通すわけねぇだろ!」
「はあ…残念だね。実力差も分からないのか?」
「な…に…を」
答えは単純に切っただけだ。
悪魔なら生き返るだろうから気にせずに城へと入る。
「ギィ、ヴェルザードは居るか?」
「なんだよ、いきなり」
「少し聞きたいことがあってな」
「聞きたいこと?」
「ヴェルザードに聞きに来たが、ギィにも聞いておくよ。人間の聖人より後の進化の存在」
「へぇ…さらに強くなろうってのか?」
「ああ。一応な」
「そうかよ。んで、聖人より先の進化だな?俺様は見たことがないが、ヴェルダナーヴァがルドラを見てボヤいてたのを聞いたことがある。」
「なんて?」
「『もしかしたら、神人になれるかもね』ってよ」
「へえ…じゃあ、聖人より上の進化は神人ってことか。」
「そういうこった。これでお前の疑問は解決か?」
「ああ。後は進化条件だが、人間の聖人への進化条件は感情とエネルギー量の2つが主なものだろうから、進化に必要なエネルギー集めをするだけだ」
そう答えると、ギィはどうやって集めるんだ?とでもいうような顔をして、挑発するように笑う。
「そうかよ。やるとしても、かなり膨大な魔素量になるぜ?」
「竜種を殺して霧散した魔素を取り込む方法を使ったらどうだ?」
「竜種から?それでも足りないだろうな。数千年単位で生きてたルドラで無理だったんだからよ。いくら竜種でも限りはあるしな」
「迷宮っていう便利なものがあるじゃないか。迷宮内なら死んでも生き返る。ヴェルドラを殺し続ければ夢じゃないと思うが」
「なるほど…それならあり得るかもな」
「それに、ヴェルドラが前に口走ってたぞ。『リムルがいる限り我は不滅だ!クワーッハッハッハ!!』ってさ。多分だが魂に傷が付いても蘇生可能なんだろうよ」
「はあ?なんだその無法はよ…」
「あら、それは良いことを聞いたわ。もっとお仕置きの威力上げてみましょうか」
あーあ…なんてタイミングの悪い。
南無ヴェルドラ。
「ヴェルザードにも聞いとくけど、人間の聖人以上の進化って知ってるか?」
「お兄様から聞いた話では、一応あるそうよ。ただ、普通の人間が進化しようとすると、途方もないらしいわよ?」
「やっぱりか?そんな人間がいるなら何処かで有名になるだろうしな」
「ええ。ただ、妹達ををいじめちゃダメよ?」
「ああ。修行で戦い続けるだけだよ」
「それじゃ何も変わんねぇだろ…」
「それよりも殺して性格変えたほうが早いって理由で弟殺す奴が居るからな。俺よりも酷いと思う。」
「あら?嫌味かしら?」
当たり前だ!
「うん。じゃあテンペストの迷宮でヴェルドラと戦ってくるよ」
「そうか。進化できたら殺り合おうぜ?」
「力の確認のために今回は戦ってあげるよ。じゃあ、またな」
「いじめちゃダメよ?」
「大丈夫だって…」
ミリムのいる天翼国フルブロジアへ転移し、ミリムと遊んでいるオベロンに会いに行く。
「ミリム、オベロン、少しいいか?」
「なんなのだ?ワタシたちは遊…探k…冒険で忙しいのだ!」
「言い直した意味は…?別に良いんだけどさ」
「あはは!それで、何かあったの?今日は修行って聞いてたけど?」
「これからエネルギー集めをするんだよ。んでヴェルドラのことを狩りまくるんだが、その時にヴェルドラの魔素を回収できないかなと思ってな」
「魔素を?多分出来ると思うよ?」
「ん?何の話なのだ?」
「俺とオベロンの更なる進化の可能性のために、ヴェルドラから魔素を回収しようって話だよ」
「魔素をか?それならワタシが手伝ってやるのだ!」
「ミリムの手伝おうとしている方法って大量に魔素を注ぎ込む感じ?」
「おお!よくわかったな!流石はオベロンなのだ!」
「それだと体に馴染まなくて失敗しそうだからダメじゃない?」
「あっ!?」
「んじゃあ、今回はその方法は見送りだな。ヴェルドラとの戦い、観戦していくか?」
「うむ!そうするのだ!」
「じゃあ、ラインハルトにこの加護をあげるね」
《贈与:吸血鬼の加護、祈りの加護》
「吸血鬼の加護に、祈りの加護?」
「うん!吸血鬼の方はね、攻撃したときにエネルギーを吸収して魔力に変えるんだ〜」
「祈りの加護の方は?」
「コッチは応援されたり、信仰されたりすればそれをエネルギーに出来るんだよ」
「ルミナス様の言ってた信仰となんちゃらの秘奥だっけ?それに近いんだな?」
「参考にしたんだ〜」
「なあなあ!加護とは何だ!?」
「うーん…スキルに似たものだよ」
「そんな物もあるのか!?知らなかったのだ!」
「じゃあ、テンペスト行くぞ?」
「「うん!」」
オベロンに体内へ戻ってもらい、テンペストの迷宮100階層に直接転移してヴェルドラの自室の扉を斬る。
ドタドタドタと足音が聞こえ、ヴェルドラが歓喜の表情で出迎えてきたが、俺だとわかると嫌そうな顔をした。
「良くぞ100階層に辿り着いた!…なんだラインハルトとミリムか。何用だ?」
「俺じゃ不満か?せっかく時間作って一週間も戦い続けられるのに」
「何ぃ!?一週間もだとぉ!?」
「リベンジしたいってラミリスに愚痴ってたらしいからな。そのうち時間は作っておくつもりだったよ。それに、少し協力してほしいしな」
「ほほう?協力だと?聞いてやらんこともないぞ?言ってみよ」
「お前の魔素を貰いたい」
「何?なぜ魔素を…何をするつもりだ?」
「進化だよ。それにかなりのエネルギーが必要みたいでな。それで、エネルギー量トップクラスのヴェルドラに貰いたくてな」
「ふむ、そうか。…だが断る!」
「ああ安心しろ。殺して奪うからな。そして、迷宮の効果で復活したところをまた殺す」
「…え?待て待て待て!?我のだぞ?!我が断ると言っているのに奪うというのか!?」
「お前には散々迷惑掛けられてきてるんだ…数回殺される程度で騒ぐな駄竜!大体500年前に生息していたジャガイモドキ絶滅の恨み!」
聖魔斬り!!!×100*1
「グワアァァァァァァァ!?」
「そして!リムルの暴走を止めるどころか助長させた恨み!*2」
聖魔斬り!!!!×100
「それは我も困っておるグワァ!?」
「そして!人間の国を興味本位で滅ぼしてた恨み!!*3」
聖魔斬り×1000!!!
「あ…あ…あ…我が悪かった!悪かったからやめてくれ!」
「まだ辞めんぞ!最後に、テンペストとの友好条約を結ぶ会談で余計な仕事を増やした恨みだぁ!!*4」
神魔斬り×10!!!
ふぅ…スッキリした。
魔素も竜種の1000倍くらいあるし、後は種族進化するだけだな。
うーん…条件わかんねぇ…どうしよ…
取り敢えず、神人なら神っぽいことすりゃ進化できるか?
神っぽいことかぁ…
あ、そうだ。確か、イングラシアで俺のこと祀ってた集団いるから、ソイツらに会いに行ってみるか。
「オベロン、少しイングラシアに行ってくるよ」
「わかった!あとお金ちょうだい?」
「OK。じゃあ金貨10枚くらい渡しておくよ」
「わーい!ミリムとスイーツ食べてくるね〜!」
「いってらー」
「セアダスでも食べに行こー」
「なんなのだ、それは!美味いのか!?」
「美味しそうだったよ?」
なんか、日本じゃマイナーなスイーツを食べに行くみたいだな…
んじゃ、行くか…
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ヴェルドラ 視点
うぐぅ…ひどい目にあった…
八つ当たりにもほどがある…
しかし、迷宮の能力ですぐに生き返ってしまうため何もできずにリスキル?というものをされたぞ…
「あら、ずいぶんと無様をさらしていたわね?私のかわいいヴェルドラ?」
「ヒッ…あ、あ、あ、姉上!?」
「それに、他にも私が知らない悪ーいことしてたみたいだし、お仕置きが必要そうね?」
「も、もう嫌です!!あんなにも死んだというのに、まだお仕置きされなければならないのですか!?」
「ええ」
助けを求めるために管制室にいるラミリスとリムルを見ると、ご愁傷さまといった目で見られた。
「は、薄情者ーーー!!!」
「ほら行くわよ」
「嫌だぁ!嫌です姉上えええぇぇぇ…!」
「さすがに可哀想だな…」
「まあ、斬られた理由の1つにアンタのせいで斬られてたものもあるけど…日頃の行いって大事ってワケよ」
「そうだな…気をつけるよ」
「まあ、次に斬られるのは間違いなくアンタね!」
「え!?」
ネタバレ注意
一気にスクロールすることを推奨
オド・ラグナの当て字を二人の意見を自分の考えていた物と組み合わせ、『界魂之源』に致します。
そして、誠一くんのは