英雄にしかなれない男、転スラに行く   作:ちゃがまくら

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神格化 前編

イングラシア王国の王都の隣町についたわけだが。

何故、町の名前が『ライン』で、大通りが『ハルト』なんだ…

 

確かにここで色々やったけど…ええ?

そこまではまあいいんだが…

 

何故、西方聖教会の下部組織に剣聖教なんてものが出来ているんだ…!?

 

剣聖教の教義内容を見ると、

 

『俺を崇めることで死してなお炎と共に生き返る』

 

なんて、意味分かるけど意味わかんない内容なんだが?

 

不死鳥の加護なんだろうけど…何年経ってると…

その間に生き返った人間なんていないだろうに…*1

 

そう思い、教会の神父とシスターに話を聞くと…

 

「ファルムス王国がジュラ・テンペスト連邦国へ攻め込んだ際に、商人や冒険者、テンペストの住人が炎から生まれ直したそうではないですか。なので剣聖教はほぼ廃れていたのですが、文献自体は残っていたので、あの時を期に再建出来たのですよ」

 

これを聞いた時に俺が思ったのは…

 

(あっ!そう言えばそうやん!?)

 

であった。

 

あの時のリムルの対応が、俺からするとヤバすぎて普通に頭から不死鳥の加護を共有したことが抜けていた。

 

そして、それを今の今まですっかり忘れていた…

それで俺を崇める宗教が…

 

すっごい恥ずかしいんだが!?しかも超気まずいんだが!?

 

だって、俺を崇めたら炎の中から生きかえるって教えてるんだろ?崇めてない奴らが生き返ったんだぜ?

「なんでアイツらを生き返らせなかったんだ!」とか言われそうじゃないか!

 

そんでもって、大体2年も放ったらかしにしてたんだぞ?

超気まずい…黙認してたって見られてもおかしくないし…

 

それはそれとして、目的を果たさないと…

 

神らしいこととは…

剣聖教を使って分かりやすくやるなら「一度だけ死を無かったことにする」か?

 

でも、ほぼ永続で加護の共有は出来るのだろうか…

試したことはないが、かなりのエネルギーを使いそうだ。

 

…ああ!祈りの加護をここで使うのか!

コイツラの想いから加護を共有するエネルギーに補填すればいい。

 

だが、どれくらいエネルギーが溜まるか分かんないんだよなぁ…

 

まあ、モノは試しだ。

やってみるか。

 

「神父」

「何でございましょう剣聖様!」

「望みを祈れ」

「は、はい?祈れ…ですか?」

「少し試したいことがある。それには、神父達の協力が必要なんだ。頼む」

「…わかりました。存分に祈らせていただきます…!」

「ありがとう」

 

ふむ…神父一人の祈りで、毎分スライム一匹分か。

加護共有の燃費を良くできればいけるかも?

 

というか、死ぬ前に祈るだろうからその時だけで加護共有を発動するようにしておいて、その他のときは俺のエネルギーに変えてしまおう。

 

そうなると…能力進化(エボリューション)で加護共有を燃費良く、そして強力に変えてしまおう。

 

精霊之王(オベロン)は流石に強化することは怖いが、そのなかの一つの能力くらいなら大丈夫だろう。

 

《能力進化を開始します。対象能力は加護共有…成功しました。加護共有は加護共有[祈・縛]に進化しました》

 

祈:祈りの加護で繋がった相手にエネルギー消費無しで加護共有を行うことが可能。

 

縛:加護に制限を課すことが可能。*2

 

「神父、もういいぞ」

「はい、それで結果は?」

「成功した。あとは、喜べ。未練の残る死を迎えたときに俺に祈れば、一度だけ生き返ることができるようになった。」

「なんと!?」

「だからといって、命を消費するように使うことはダメだ。生きて善を助けろ。いいな?」

「不肖、このナムル…剣聖教教祖兼西方聖教会大司教の名にかけて…!」

 

嘘はついていないようだな。

コイツなら、恥ずかしいが剣聖教の運営を任せても問題なさそうだ。

 

…取り敢えず、最後に神っぽいことをしてみたが、特に何もなかったな。

 

まあ、試してみただけだから大した問題はない。

まあ…神っぽいことして神人になるならルミナス様が神人になってるだろうし、意味がないことなのだろう。

 

次は…戦闘力が足りない説がある。

なので、武者修行の旅に出よう。

 

取り敢えず、ギィのところ行くか。

 

「よ、ギィ」

「またなんかあったのか?」

「エネルギーは大量に集めたし、神っぽいこともしてみたけど進化しなかったよ。なんか心当たりある?」

「…一つだけならな」

「それは?」

「簡単だよ。死にかけるほどの死闘だ」

「死にかけるほどか…」

 

死にかけたことなんて一回しかないが…

 

「何回くらい?」

「数え切れないほどだ」

「なるほど…それで、そんなことができそうなのはギィ、ミリム、竜種3姉弟、リムルくらいか?」

「他なら、ダグリュールもだな」

「集められるやつ集めて()るか?」

「ほう?そいつはいい。偶には息抜きにそういうことをしてみてもいいかもしれないな」

「じゃあ、開催するか。世界一武闘会とか銘打って集めたら何人かは集まるだろ。ミリムとかヴェルドラとか」

 

2人で話し合い、予定を決めていく。

そして、招待する奴らの名前を挙げていく。

 

「呼ぶなら八星魔王と勇者達、竜種たちくらいか?」

「テンペストにいる原初とか、ソイツらと同等に戦える奴らはどうする?」

「そうだなぁ…俺とお前が誘った奴から2、3人まで連れてこれるようにしてたら来たい奴は来るだろ」

「それもそうか。ギィなら誰を選抜する?」

「レインとミザリー。あとは居ないな。大して強くない。お前は?」

「俺は選ばないぞ?ルミナス様が出来る奴を選ぶから、他の聖人でも弱い奴らしかルベリオスに居ないからな。一応覚醒魔王の下の方なら倒せるくらいには強いんだが…究極能力に覚醒できてないしな。国防の観点で言えば連れ出せないし」

「それもそうか。じゃあ、これで最終決定でいいか?」

「いいと思うぞ。招待文は《世界一武闘会を開催する。招待するのは、竜種3体、八星魔王、勇者クロノア、勇者ラインハルト、そして招待した奴らの推薦で最大三人ずつで、参加はお前らの自由。優勝者は最下位を一度だけコキ使える》って感じで」

「じゃあ、この内容で送るぞ?」

「おう」

 

しばらくすると、混沌の宴用の通信指輪が大騒ぎしていた。

 

『戦いか!やるのだ!そして!ワタシが推薦するのはミッドレイ、カリオン、フレイなのだ!』

『おいギィ…この忙しい時になんの冗談だ?』

『息抜きだよ、息抜き』

『うむ…世界一を決める大会に我を出さぬわけないよな!』

『あら…ずいぶん元気みたいね?』

『あ、あ、姉上!?』

『ディーノちゃん!ディーノちゃん!アタシはベレッタちゃんとトレイニーちゃんを出すのよさ!アンタは誰を出すの?』

『はあ?最近働き詰めなんだから寝るに決まってるだろ…ピコとガラシャに押し付けるか…』

『出ないならアタシの分の仕事もよろしくね!』

『はあ!?やるわけないだろ!』

『上司命令ね!』

『あ~…もう!出れば仕事しなくていいんだろ!?出るよ、出る!』

『ちょっと!なんでルドラ…マサユキの名前がないのよ!マサユキと一緒に出るわ!』『えっ!?』

『おい!リムル!これ出よう!戦いたいのだ!』

『いや~…ちょっと用事があってぇ…』

『ちなみに不参加は最下位な』

『えっ!?…喜んで出させていただきます!』

 

ギィ…不参加は最下位とか言ってなかったのにリムルの力見るために参加させたな…

 

取り敢えず、参加者は

 

コキ使われたくない組

『レオン、リムル、ディーノ』

戦闘狂組

『ミリム、ダグリュール、ヴェルドラ』

取り敢えず出る組『ルミナス様、ヴェルザード、ヴェルグリンド、クロエ』

巻き込まれた

『マサユキ、(ラミリスの代理の)トレイニーとベレッタ、カリス』

参加者から推薦されて参加する

『ヒナタ、ルイ、ゼギオン、ベニマル、ディアブロ、ミザリー、レイン、カリオン、フレイ、ミッドレイ、ピコ、ガラシャ、グラソード』

主催者

『ギィ、俺』

 

の総数29名である。

 

このままではキリが悪いので俺はアゲーラを推薦しておいた。

なんか、前に会ったことある気がするから呼んでおいた。

具体的に言うと背中がゾワゾワした。

記憶に確証はないが、この身体の直感は間違いない。

 

ということで、総数30名のバトルロワイヤルの開催が決定した。

*1
ラインハルトの考えとして、ラインハルトは自身が戦う時に周りに被害が出るのは許容しないが、他の奴らの戦いで巻き込まれて死んだのは関係ないと切り捨てる奴。他の奴らの戦いに介入するときは基本的に【ルベリオスに迷惑がかかることがある時】と【自身の近くで戦いが起きた時】の2つ

*2
例えば、祈りの加護で繋がった相手が特定条件を満たした際に行う、などと言ったことが可能になった。




どうやってラインハルトのこと殺させようか…
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