ラーメンが食べたくて 異世界転生ハードモードとんこつ味 作:ぱちぱち
「交路戦士団が東方交路側の出入り口は封鎖してくれてるみたい」
「ほー。初動は兎も角対応は早いね」
「東方交路内での事件ならもっと速いんだけどね。盗賊側にも頭がキレる奴がいるみたい」
「いや。本当に頭が良い奴はそもそもカルデラに喧嘩を売らねぇから」
「それはそうね」
先を行くカルデラの義勇兵たちを見送りながら、ロゼッタと会話を交わす。今回、盗賊討伐に動いたカルデラ側の人員は凡そ1000人。その内半数がカルデラに雇われている戦士や傭兵たち、それに冒険者で、残りの半分は道場に通ったり戦える技能を持った市民などの義勇兵になる。
一応俺達パチン・コ流も本来は義勇兵扱いになる立ち位置なんだが、そこはマルワさんという町の上流に位置する大商人のお声がけもありイールィス家のロゼッタの参戦に合わせてカルデラに請われて参加しているという体になっている。他の町道場とかだとカルデラでも最大手の所とかが同じくらいの扱われ方だからかなりの特別扱いだと思っていいだろう。
なんでうちみたいなまだ入ってきたばかりの道場がこんなに特別扱いされているのかっていうと、単純に俺がこっちに来てすぐ討伐した湖蛇の魔物がひたすらカルデラ市民のヘイトを狩っていたからと、アングラー四天王に勝つような男が居る道場なら特別扱いもやぶさかではない……という理由があるらしい。10年カルデラを悩ませた湖蛇よりアングラー四天王の方が比率は高めだそうだ。どんだけ影響力あるんだ、アングラー四天王。そりゃうちの道場にも武芸より釣りの技術を学びたいって奴が増える筈だよ。
カルデラの市民感情が複雑怪奇すぎる、と頭を悩ませていると義勇兵たちの列に付いていくように荷馬車の列が進み始める。1000人規模の兵士を動かすための物資だ。食事だけでも数万食分はあるんだからそりゃ荷馬車も多くなる。
「行きましょう。他の道場の人たちも動いてるみたい」
「了解。各員、所定の配置につけ!」
ロゼッタの合図に合わせて指示を飛ばすと、参加した指導員が数名の門下生を従えて街道沿いに進む荷駄隊の周りを並走するように進み始める。俺達パチン・コ流やカルデラ市内にある実践派の武術道場は荷駄隊の護衛を任されている。1000人規模の戦いだと、この荷駄隊が明確な弱点になるため数が多いだけの義勇兵には任せられない役割なのだ。
とはいえパチン・コ流の適性を考えて、荷駄隊に張り付いて護衛するのは無駄が多い。俺達は基本的に身軽さが売りの流派だからな。他の道場の門下生たちが戦に向けた重装に身を包んでいるのに対し、軽装で動きを阻害しない皮鎧を身に着けているのもそれが理由になる。直接戦闘能力が低いって訳じゃない。荷駄に張り付いて荷物を守るような戦い方が向いていないってだけだ。
この点を他の道場の指揮官たちと話し合い、また上空から全体を見下ろすことが出来る俺と手信号で連絡が取り合えるという点を考え、俺達パチン・コ流の門下生たちは荷駄隊の周囲に点在するように別れて偵察と簡易的な通信兵のような役割を担う事になった。上空から見下ろして報告するわけだから一々遠くから走って連絡するより、随所に居るパチン・コ流の門下生から報告を受けた方が何倍も効率的だからな。
まぁ、細かく報告しないといけない内容の場合は結局俺が飛ばないといけないんだが。それを踏まえても、上空からの監視というのは荷駄隊の安全性を何倍にも引き上げることが出来る。使わない手はないだろう。
……もう少し念話のレベルが上がれば、手旗信号よりもっと細かく情報を伝える事も出来そうなんだがなぁ。ロゼッタ経由で良さげな馬を探しては居るんだが、中々これはという馬には巡り合えない。フィールドワークの時知り合ったテイマー、オリオの実家は牧場らしいから、そちら経由でも探してみようかな?
「上空からの周辺偵察は1時間おきに行う」
「わかった。後続隊の指揮官には私から伝えておくわ」
「空が飛べるって凄い魔法ね。メグも氷魔法使いじゃなければそういう魔法が良かったわ。氷魔法は最高だから羨ましくはないけど」
「……あれ。氷魔法って水魔法の発展形じゃなかったっけ。水魔法使いじゃなくて氷魔法使いって名乗るもん?」
「レイトー家は代々、家伝の氷魔法を扱う一族なのよ。マリア教のマリア様の従者が家祖で、家名のレイトーもマリア様から名付けられたって位に歴史のある一族よ」
「そのとーり! 栄えある実践派魔法使いの雄、レイトー家のメグが傍にいるんだからロゼッタの安全は保障されたも同然よ! おほほ!」
ロゼッタの乗る馬車に相乗りする形で徒歩から逃れた黒ドレスが高笑いになりきれない高笑いを披露する。ああ、レイトーってそういう……マリア様、伝え聞く逸話がどれもこう、すっごく直接的なんだよね。ネズコ先生曰く良い人だったとは言うんだけど。レイトーってどう考えても冷凍だろ。
まぁそれはともかく、今はこの自称氷魔法使いの扱いについてだ。ロゼッタに視線で「こいつ使えるの?」と問いかけると、ロゼッタは「成績は良いらしいけど使えるかは分からない。フィールドワークではどうだったの?」と視線で応えてきた。フィールドワークの時かぁ。魔法使い組は完全に別行動だったため正直分からないんだよな。ただ、そう言えば魔物の中に氷漬けになってた奴は居た気がするから野外で使えてはいるんだろう。
実際に戦闘中どうなるか。俺が彼ら彼女らと共に居た時に起きた戦闘というと陸ザメの時になるんだが、あん時は冒険者以外は教授陣も含めて全員逃げまどってたしね。まぁ、あの百合厨鮫は流石に迫力があり過ぎたから、ほぼ初陣の魔法使いが冷静に魔法使えるかっていうとそりゃ厳しいとは思うんだけども。
ほどいい魔物か獣が出たら、どこかでメグに魔法を撃たせて確かめときたいな。獣なら氷漬けにして食料の足しにすることも出来るかもしれない。
そんな打算を頭の中で考えながら、俺はロゼッタの乗る馬車から外に出る。そろそろ一度目の上空偵察を行うか。盗賊側が一発逆転を狙うなら、どう考えても狙うのはここだもんな。警戒しといて損はないだろう。
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タロゥ(10歳・普人種男)
生力68 (68.0)
信力137 (137.2)
知力55 (55.0)
腕力72 (72.0)
速さ70 (70.0)
器用60 (60.0)
魅力64 (64.0)
幸運38 (38.0)
体力72 (72.0)
技能
市民 レベル5 (100/100)ー
商人 レベル3 (100/100)ー
狩人 レベル4 (66/100)
調理師 レベル3 (100/100)ー
地図士 レベル3 (100/100)ー
薬師 レベル3 (51/100)
剣士 レベル6 (22/100)
木こり レベル2 (70/10)
楽士 レベル3 (58/100)
教師 レベル4 (9/100)
パチン・コ流戦闘術 レベル6 (100/100)ー
テイマー レベル3 (12/100)
絵師 レベル3 (90/100)
語り部(紙芝居) レベル5 (100/100)ー
水兵 レベル2 (45/100)
執事 レベル3(100/100)ー
乗馬 レベル0(73/100)
スキル
夢想具現 レベル3 (100/100)ー
直感 レベル5 (29/100)UP
パチン・コ流格闘術 レベル6(100/100)ー
パチン・コ流武器術 レベル6(100/100)ー
飛行術 レベル3 (71/100)UP
フォークダンス レベル5(100/100)ー
フォークマスター レベル1 (100/100)ー
念話 レベル2 (72/100)
女たらし レベル6 (100/100)ー
野獣の眼光 レベル0(21/100)
ネゼ・カルデラ式マナー レベル3 (46/100)
釣り師 レベル4(62/100)
英雄スキル
夢想具現
カルデラ近隣地図その2
https://kakuyomu.jp/users/patipati123/news/2912051597546751843