ラーメンが食べたくて 異世界転生ハードモードとんこつ味   作:ぱちぱち

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サニム半島近隣地図

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誤字修正、ペンチ様ありがとうございます


第90話 おいおいガ○ダムかよ

 ちとやりすぎてしまったかもしれんな。

 

 目の前の光景を見ると、つい一時間くらい前の自分のテンションを恥じてしまう。もうちょっと、こう。手心を加えてもよかったかもしれん。

 

 

「キンタロ……いやさキンタロ様! これぞ、これぞ騎士道の本懐!」

 

「私も王国縦断大暴走に参加したかった……っ」

 

「私がこれまで見ていた騎士道物語なぞ、これに比べればカスも同然だった……私は今まで、何故あんなものに憧れていたのだっ!!」

 

 

 最前列で水あめを舐めながら男泣きする推定使用人の方々。

 

 

「おら、おらサニムさ行くだ! サニムさ行って、剣の稽古さして騎士さなっど!」

 

「おらぁモモタロ様の家来さなりで! サニムの劇場さいけばモモタロ様さいらっしゃるんか!?」

 

「おらはウラシマタロさみでな海の戦士になりで。川で泳ぎば練習すっべ!」

 

 

 水あめを買うお金はないため少し離れた場所から食い入るように紙芝居を見ていた農民たち。

 

 

「これが……これが、サニムの演劇……!」

 

「ストーリー(物語)だけじゃない。ただ絵を見せるだけでもない。絵に合わせて移り変わるタロゥ殿の語り口が、その全ての魅力を爆発的に引き上げていますわ。まるで目の前にキンタロ様の凱旋が浮かび上がってくるようでした」(帝国後扱いでわざとなまらせる意図がある場合は逆に他の単語ももっとずらした方がいいと思います)

 

「やっぱりピッグスよりもタロゥの方が上手よねぇ……カルホトラに取られないようにしないと」

 

 

 そして最前列で金持ちの子しか食べる事を許されなかった豚メーンをズルズルと食べながら紙芝居を眺めていたVIP3人。全ての心を掴んだ。そう確信できる出来栄えであったが、だからこその失敗が。

 

 ちょっと本気で語りすぎたから、サニムの演劇に対するハードルがググーンと跳ね上がってしまった気がする。まぁ、彼ら彼女らが見に行くとしたらサニム公立劇場だろうしあそこなら大丈夫か。紙芝居は知らん。ピッグスの紙芝居ならギリギリ合格点貰えるんじゃないかな。

 

 さて。少しやり過ぎた感があるが、当初の狙い通りサニムの文化は帝国組に衝撃を与えたようだ。舐め腐った態度だった推定使用人たちも態度を改めたし、元々演劇に興味があったアリアさんやエメラルダさんはサニムに着くのが待ち遠しいという様子だ。二人は事あるごとにサニムではどのような演劇が流行っているのか、とか紙芝居はほかにも種類があるのかとロゼッタに尋ねている。

 

 アリアさんをお嬢様呼びしてるけど、エメラルダさんも明らかに高貴な身分の子だよな。帝国だと騎士は準貴族って扱いらしいが、その騎士じゃないかと予測される使用人さんたちもエメラルダさんに頭を下げてるし。そのエメラルダさんに頭下げられてるアリアさんはつまり。ごくり。

 

 

「ところで、タロゥを頂くことは出来ませんかしら。あの語り口の見事さは何度思い返してもため息が出てしまいます。一平民のままでは惜しいですわ」

 

「それは申し訳ありませんがお受けできません。タロゥはサニム上層部からの信頼も厚く、将来的には要職を任せられるよう育てておりますの」

 

「まぁ! ロゼッタ様の付き人をされているから使用人と思っていましたが、そこまで見込まれている方だったのですね。申し訳ありません、タロゥ様。差し出口を申しました」

 

「傍付きにしては非常に優れた武の持ち主ですし、これはと思っておりましたが。今までのご無礼、平にご容赦を」

 

「あ、いえ。お気になさらず。おっしゃる通り私は平民ですし、今はロゼッタお嬢様の傍付きですので」

 

 

 まぁ当然というかなんというか。一席打ってからは事あるごとに紙芝居をご所望のアリアさんから引き抜きのお話が出てきたのだが、ロゼッタはそれを顔色一つ変えずに断った。

 

 断ったはいいんだが、その話俺は一切聞いた事ないんだがどういう事だろうか。俺はシスティが独り立ちしたらザンムと旅に出るってお前にもダリルウさんにも伝えてるし、イールィス家が交易してる港ならどこでも船で乗せてってくれるって約束を取り付けた覚えがあるんだが。

 

 そう目で訴えかけると、ロゼッタからは話を合わせろとアイコンタクトが返ってくる。ま、まぁロゼッタがこういう態度で来るんならなんかあるんだろうと話を合わせておいたが、あとで二人になったら詳しく話は聞かせてもらうぞ?

 

 

「タロゥー!」

 

 

 そんなこんなでのんびりと、村長さんから借りた家屋でVIPのお相手をしていると、外からザンムが呼ぶ声が聞こえる。いつもの間延びした感じではなく、叫ぶような呼びかけだ。

 

 

「お嬢様方。少し外へ出てまいります。お呼びするまで外には出ないよう」

 

「タロゥ?」

 

 

 お休みモードだった脳みそのモードを入れ替えてそうロゼッタ達に声をかけると、ロゼッタが不安そうな表情で声をかけてきた。安心させるように笑みを返して、玄関のドアを開けると、留守番をしていた冒険者たちと推定使用人たちが慌ただしく駆け回っているのが目に入る。

 

 ザンム、ザンムは――いた。カッチン工房で作ったコイフを頭に付けたザンムは、どたどたと全身鎧で地面を揺らしながらこっちに向かって駆けてきているようだ。

 

 俺が小屋から出てきたのを見たからか。ザンムは大きな声で俺に向かって声を張り上げた。

 

 

「タロゥ! てきしゅー! てきしゅー! やまきょじんがでたー!」

 

 

 そう叫ぶザンムの背後。おおよそ200mくらいの距離に、のっそりと木々の頭を超えて見える巨大な影が目に入る。

 

 おいおいガ○ダムかよ。デカすぎんだろ、山巨人。

 




タロゥ(8歳・普人種男) 

生力38 (38.0)
信力99 (99.9)ー
知力38 (38.0)
腕力43 (43.0)
速さ39 (38.0)
器用38  (38.0)
魅力39 (39.0)UP
幸運24  (24.0)
体力37 (37.0)


技能
市民 レベル3 (100/100)ー
商人 レベル3 (100/100)ー
狩人 レベル3 (100/100)ー
調理師 レベル3 (100/100)ー
地図士 レベル3 (100/100)ー
薬師  レベル3 (40/100)
我流剣士 レベル4 (100/100)ー
木こり レベル2 (70/100)
楽士 レベル3 (35/100)
教師 レベル3 (38/100)UP
パチン・コ流戦闘術 レベル5 (100/100)ー
テイマー レベル1 (13/100)
絵師 レベル3 (51/100)
語り部(紙芝居) レベル5 (58/100)UP
水兵 レベル1 (1/100)
執事 レベル2(48/100)UP


スキル
夢想具現 レベル2 (100/100)ー
直感 レベル4  (15/100)
格闘術 レベル5  (46/100)
剣術 レベル5  (100/100)ー
弓術 レベル5  (99/100)
小剣術 レベル5 (99/100)
暗器術 レベル5 (99/100)
斧術  レベル4 (97/100)
飛行術 レベル1 (28/100)
フォークダンス レベル5(40/100)
フォークマスター  レベル0 (40/100)
念話 レベル0 (91/100)
女たらし レベル3 (100/100)ー
サニム流マナー レベル2 (1/100)UP


取得可能スキル
素人○貞 レベル5(100/100)ー


サニム半島近隣地図
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