呪雄奇譚   作:ぴりもに

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だいぶお待たせして申し訳ありません……私自身が職場で部署異動したのと、上司が一人解雇されたことで仕事のシワ寄せが来てしまった影響でだいぶ遅れました。
こう言っても言い訳にしかなりませんが、少しでも早く投稿できるよう努めようと思っています


第7話「恩讐・枯れた感情と裏切り」

 

カン、カン、カン……と赤く熱された鉄が金槌で叩かれる音が部屋に響く。村枝さんと姫香さんは真剣な顔つきで刀を打っている。

私達はすっかり蚊帳の外だ。

 

「……なんにも手伝うことありませんね。」

「仕方ないさ。こういうのは、素人が手を出すものじゃない。プロに任せないと。」

「なら、せめて……」

 

里香子ちゃんは立ち上がり、バッグを手に取った。

 

「私、何か買ってきます。食べ物と飲み物を……」

「なら、俺も行くよ!」

 

タケルくんが里香子ちゃんの付き添いに名乗り出て立ち上がる。

 

「気をつけるんだよ、二人とも。」

 

私は二人を送り出すと、元いた場所に戻って座り込んだ。

すると、

 

「アンタ…どうして俺が刀を打たなくなったか、分かるか?」

 

突然村枝さんは私に聞いてきた。私は咄嗟に答えられずにいると村枝さんは気にせず話し始めた。

 

「俺は、刀ってのは生命そのものだと思ってんだ。」

「生命……?」

「刀は武器…即ち生命を奪うためのモンだ……だが刀は……見てみろ。」

 

村枝さんは一度手を止め、壁に立て掛けてある刀を手に取った。

 

「刀ってのは美しい……同じ刃物でもナイフやナタなんかとは違う。生命を奪うための武器が、存在を強調してやがる。生命ってのも同じだ……生きるために何かを奪って、自分は生きてるって存在を主張してんだ。」

 

村枝さんの言わんとしていることは、なんとなく分かる。刀は武器…即ち生命を奪うもの……人間、生物もまた他の生命を奪っている……村枝さんの「刀は生命そのもの」とはそういうことだ。

だが、分からないのは……

 

「それがどうして、刀を打たなくなったんですか……?」

「……姫香がまだ小さい頃だ。俺はとある金持ちから刀を打ってほしいって依頼を受けてな……」

 

村枝さんはため息を吐いた。

 

「その金持ちってのがいけ好かねえ野郎でな……『自分の偉大さを象徴する刀を打て』って言いやがったんだ。なんにもわかっちゃいねぇ……刀は自分を誇示するための道具じゃねぇ……だから俺は断った。だが、その金持ち野郎はあることないこと刀匠仲間に吹き込んでな……それ以来、俺に刀の依頼は来なくなった。俺自身も刀の価値を分からない奴相手に仕事したくはなかったからな……」

 

それ以来、村枝さんは刀を打つのをやめ、代わりに包丁などの刃物を作るようになった…ということだ。

 

「だが、さっきのアイツを見て震えちまったよ。本物の本多忠勝……戦国武将……そしてお前ら……なんだか武者震いがしやがる……それが、俺にもう一度刀を打たせる理由を作ってくれたのさ。」

 

その言葉に私は目を丸くした。刀を打たなくなった理由は理解できたが、もう一度刀を打つことにした理由は……あまり納得はできなかった。

 

「え……それだけ、ですか?」

「へっ、男が奮い立つ理由なんて単純でいいんだ。戦国最強をぶっ倒す!それで充分だ。」

 

村枝さんはそう言ってもう一度金槌を手に取り、また鉄を叩いた。

何はともあれ、これで妖刀が手に入れば、あの本多忠勝だって倒せるかもしれない……

 

───────────────────────

 

そのころ、

 

「これだけ買えば足りますよね。」

「そろそろ帰ろうか。」

 

タケルと里香子は飲み物と軽くつまめる食べ物を買い込み、村枝のところへ戻ろうとしていた。その道中……2人の目の前にある人物が現れた。

 

「雄輝くん!」

 

だが、様子がおかしかった。目が虚ろなうえに、肌色がまるでゾンビのようになっていた。

その異変に、タケルはいち早く気づいた。

 

「雄輝くん……?どうしたの……?」

「タケルさん、俺わかったんですよ。この世には救いようがない奴がいて、それで苦しい思いをする人がいるって。」

 

雄輝は何か意味深なことを言ったかと思うと、ポケットからあるものを取り出した。

 

「それは……!」

 

雄輝が取り出したのは眼魂だった。だが、タケルが使ってるものとは形状が違っていた。

 

《ウルティマ!》

 

雄輝がスイッチを押すと、眼魂は雄輝の中に入っていった。すると雄輝の身体がどす黒いオーラに包まれ、身体が変化していく。

 

「おおおおおおおおお!!」

 

白い鎧を纏った怪人……ウルティマへと姿を変えた。

 

「ウルティマ……!?」

「もう一つわかったことがあるんですよ……苦しい思いをしないようにするには、邪魔する奴を全員殺せばいい。俺にはそれができるらしいんで!!」

 

ウルティマへと姿を変えた雄輝は、2人に突進し襲いかかってきた。

 

「雄輝くん……!?」

「あぶない!!」

 

雄輝が怪物に変わったという事実を受け入れらない里香子は咄嗟に動けなかった。このままでは雄輝に殺されてしまう。

 

「変身!!」

《カイガン!オレ!》

 

タケルは咄嗟にゴーストへと変身し、ウルティマの前に立ちはだかり突進を止める。

 

「雄輝くん!どうして……!」

「言ったでしょ……この世にはどうしようもない奴が多いから……俺が潰すんですよ!!」

 

ウルティマはゴーストの腕を掴み、顔面に頭突きを食らわせる。

 

「くっ……!」

 

ゴーストが怯んだところでウルティマは拳による突きを連発。ゴーストは怯みながらも拳を防ぐ。するとウルティマは防ぐゴーストの隙をついて足を払って体勢を崩す。

 

「はぁっ!」

 

ゴーストが体勢を崩したところで、ウルティマは後ろ回し蹴りを繰り出し、ゴーストを蹴り飛ばした。

 

「うぐっ!」

「どうです?俺、強いっしょ?この力があれば……どんな奴だって倒せる……どんなものだって手に入れられる!」

 

ウルティマは高らかにそう言うと、その顔を里香子の方へ向けた。

 

「雄輝くん……?」

「ふふふ……」

 

その間にゴーストは立ち上がり、あるものを取り出した。

 

「雄輝くん……君に何があったのかは分からない……でも、その力はダメだよ!その力は危険だよ……!いつもの君じゃいられなくなるよ!!戻ってくるんだ……いつもの、気さくで優しい雄輝くんに……!」

「うるせえ!!俺のことなんて何も知らないくせに……!!偉そうに言うな!!これが俺の本性だ!!」

 

ゴーストが取り出したのは金色のドライバー……ウルティマの叫びを聞き、それを自分のドライバーと付け替えた。

 

「……俺は信じない。俺は、本当の君を信じる!!」

《グレイトフル!ガッチリミーナー!コッチニキナー!》

 

ゴーストはベルトの横にあるスイッチを押した。

 

《ゼンカイガン!!ケンゴウハッケンキョショウニオウサマサムライボウズニスナイパー!ダーイヘーンゲー!!》

 

するとベルトから15の偉人ゴースト達が出現し、ゴーストの身体に黒と金色の鎧が装着され、そこに偉人ゴースト達が融合した「グレイトフル魂」に姿が変わった。

 

「なに……!?こんな姿を隠し持ってたのか……!?」

《ムサシ!ベンケイ!》

 

ゴーストがベルトのスイッチを押すと身体についた紋章から偉人ゴースト……ムサシとベンケイが飛び出した。

 

「ゆくぞっ!」

「参る!」

 

ムサシとベンケイは武器を構え、ウルティマに襲いかかった。

 

「こんな奴ら……!」

 

ウルティマもどこからか剣を取り出し、二人の攻撃に応戦する。ムサシの二刀流とベンケイの怪力……一人一人が特級か1級レベルの強者……ウルティマは果敢に立ち向かうも苦戦を強いられる。

そんな中、ゴーストはじわりじわりとウルティマに近づいてくる。

 

「雄輝くん……目を覚まして!」

 

間合いに近づいた瞬間、ゴーストはウルティマに語りかけながら拳を繰り出しウルティマを殴り飛ばした。

 

「うぐっ……!くそぉ!!」

 

ウルティマは負けじと手から巨大な光弾を放った。

 

「ムンっ!」

 

しかし、ベンケイが立ちはだかり、ハンマーで光弾を弾き飛ばした。さらに後ろからムサシがベンケイの肩を踏み台にして跳んできた。

 

「二天一流!!」

 

飛びかかると同時にウルティマをX字に切り裂き、さらにゴーストもベンケイの肩を踏み台にして跳び上がり、飛び蹴りを繰り出した。

 

「ハァァァァァァァァ!!」

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ゴーストの蹴りが直撃し、ウルティマは遥か遠くへ吹き飛び地面に転がった。ダメージが蓄積したせいか、変身が解除され雄輝の姿へ戻った。

 

「なぜだ……!?なぜ……!!」

 

せっかく力を手に入れたのに、目の前にいる敵を倒せなかったことに憤り、地面を殴る雄輝。

 

「雄輝くん……」

 

そんな雄輝を見ながらゴーストは近づこうとする。だがその時、突然空が暗くなった……かと思うと落雷がゴーストに襲いかかった。

 

「くっ!うわっ!?」

 

ゴーストは落雷を食らって吹き飛ぶも、倒れず踏ん張った。

 

「フハハハハハハ……ご無沙汰だな、天空寺タケル。」

「天草……!!」

 

落雷とともに現れたのは天草四郎時貞。天草は雄輝を守るように立ちはだかると雄輝をお姫様だっこで抱き上げた。

 

「天草、様……俺、力を手に入れたのに……!」

「かわいそうに……心配するな。お前はまた強くなれる……」

 

2人の光景ははたから見て異様だった。お姫様のように抱き上げて顔を近づけて話す姿はまるで恋人のようでもあり、親子のようでもあり、友人のようでもあった。

その異様さに、ゴーストは声をあげた。

 

「そうか……!天草、お前が雄輝くんに何かしたのか!!よくも……雄輝くんの心を!!」

「フフッ……それは間違いだ。彼は彼自身の意思で私の仲間になった。私はそれに応えて力を与えてやっただけだ。」

「嘘をつくな!!」

《ビリー・ザ・キッド!ロビンフッド!》

 

ゴーストは怒りのままベルトのスイッチを叩き、ビリーとロビンを召喚、弓と銃で天草を攻撃した。

だが次の瞬間、上空から槍を持った巨漢の男……宝蔵院胤舜が現れ、攻撃を防いだ。

 

「胤舜……!」

「切った貼ったは面倒だ……後は任せ申した……胤舜殿。」

「南無阿弥陀仏……」

 

天草はその場を胤舜に託し、胤舜は全身にドス黒いオーラを纏いながら全身に力を込め始めた。

 

「南、無…阿弥……陀仏……!!おおおおおおおおお!!」

 

胤舜の身体が黒い白骨のような身体に変わり、全身にドクロがついた怪人へと姿を変えた。

 

「信仰など……どうでもよい!!」

 

姿を変えたと同時に、今までブツブツと念仏しか言わなかった胤舜が初めて言葉を話した。

 

「肉、女、血……!!もっと、もっと俺によこせぇぇぇぇぇ!!」

 

本性をさらけ出し、骨から作り出された槍を天に掲げて叫び声をあげた。

新たな敵の出現に、ゴーストは怯むことなく立ち向かう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




じゅじゅさんぽ「みたび教育実習生」

「みんな、教育実習生をつれてきたよ。」

ある日の五条のひと言に、虎杖達3人はため息を吐いた。

「今度はまともな奴でしょうね……」
「もう話が通じない系は勘弁ですからね……」
「大丈夫だって!それじゃ、入ってきてくださーい!」

五条の一言とともに教室のドアが開いた。

「ヴェハハハハハハハハ!!呪術高専とは面白い……この学校も私が作るゲームのデータとして……!!」

現れたのは「エグゼイド」の神こと仮面ライダーゲンム……ゲンムが高笑いを上げたと同時に五条は扉を閉めた。

「ごめん、間違えた。今度こそ……!」

五条はもう一度扉を開けた。そこにいたのはゲンムではなく緑と黒のライダー、クロノスだった。

「呪術をモチーフにしたゲームなど絶版……!!」

「絶版だぁ」と言おうとした瞬間、五条はまた扉を閉めた。外からギャーギャーと騒ぐ声が聞こえるが、五条は笑うのをやめて3人の方を向いた。

「……ごめん、今日も教育実習生はなしね……」
「なんであの二人を連れてきたのよ……」
「もっとマシな人いたでしょ……それこそ仮面ライダーバスターとか……」
「それかぬ〜べ〜先生呼ぼうよ……リメイク版やってるし。」


……続く、かも……


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