もしユメ先輩が居なくなった直後のホシノが現代のアビドスに来たら 作:気弱
先生の指揮のもと、私たちはヘルメット団を軽々と撃破した。拠点を潰すまでの鮮やかな手際に、シロコたちは驚いていたけれど、私はどこか誇らしい気持ちでそれを見ていた。
けれど、部室に戻って借金の話になると、空気は一変した。 「……それでいいの? 先生は結局部外者だよ。私たちのことなんて、これっぽっちも分かってないクセに!」
セリカは、刺々しい言葉を先生に投げつける。 私は何も言わなかった。ただ、未来のセリカが笑って、「先生がいてくれてよかった」と言っていたあの顔を思い出していた。
結局、セリカは部屋を飛び出していった。先生は先生なりに歩み寄ろうとしたけれど、拒絶されたことに少し落ち込んでいる。
「そういえばセリカって、放課後すぐに帰るけどどこに行ってるんだろう」
シロコのその一言がきっかけで、私たちはセリカを尾行することになった。 たどり着いたのは、犬の看板が印象的な「柴関ラーメン」。
中々出てこない彼女を待つうちに、ノノミが「お腹も空きましたし、入ってみましょうか♪」と提案し、私たちは暖簾をくぐることにした。
「いらっしゃい! ……な、なんでみんなが!?」
そこには、店員服に身を包んだセリカちゃんがいた。 「ん、似合ってる」とシロコ。「制服、とっても可愛いです!」とノノミが声を弾ませる中、セリカは顔を真っ赤にして固まっている。
そこに、大将が威勢よく声をかけた。 「お、アビドス高校の生徒さんか! セリカちゃんのお友達ならサービスしねぇとな」
すると、私はいつものカウンター席にどっかりと腰を下ろして、片手を上げた。
「大将〜、私はいつもの大盛りね。あ、今日はチャーシュー多めでお願い〜」
「「「えええええっ!?」」」
「ちょっ、ホシノ先輩!? ここに来る時は内緒にしておいてくださいって、私言いましたよね!?」
「ひん……! ホシノちゃん、セリカちゃんがここで働いてるの知ってたの!? しかも、なんか……すごく常連っぽい!」
「ホシノ先輩、大盛りのチャーシュー多めなんて食べられたんですね〜。意外です♪」
「私の知らないホシノちゃんがいるよー…」とユメが目を丸くして驚いている。 大将が笑いながら麺を湯切りしつつ、教えてくれた。
「ホシノちゃんは、セリカちゃんがバイトを始める前からの常連だよ。な、セリカちゃん?」
「そうよ! 先輩ったら、私が初日の挨拶をしてる時に、『やぁやぁセリカちゃん、待ってたよ〜。おじさんの注文、間違えないでね〜』なんて、昨日も会ったみたいな顔で言ってきたんだから!」
セリカちゃんが地団駄を踏んで抗議する。 私は「うへへ〜」と笑いながら、驚きを隠せない先生と目が合った。
「……ねぇ、先生。このお店、美味しいんだよ。私が……ううん、おじさんがずっと、みんなと来たかった場所なんだ」
湯気の向こう側で、私は少しだけ悪戯っぽく微笑んだ。
これを書いてる時に続きを思いついてしまった…まだまだ続くので応援コメントや評価などして頂けるとモチベーションに繋がりますので良かったらお願いします!
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