もしユメ先輩が居なくなった直後のホシノが現代のアビドスに来たら   作:気弱

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前回のあらすじ
クロコちゃんの忠告は無意味だった


砂漠の報復と、最強の天然防御

「……いい? みんな。昨日のホシノ先輩の失態は、アビドス全体の恥よ。先生にああまで言われっぱなしなんて、対策委員会の名が廃るわ!」

 

作戦会議の議長はセリカ。目の前には、未だに「一人の女性として……」という言葉を思い出しては真っ赤になって机に突っ伏しているホシノ、そして協力者のシロコ、クロコ、ノノミ、アヤネが並んでいる。

 

「ん。作戦は簡単。……今度は私たちが、ホシノ先輩の代わりに先生を照れさせて」 クロコが真剣な顔でフリップを掲げた。 「いつも余裕そうなあの顔を、ホシノ先輩みたいに真っ赤にしてやるんです!」とアヤネも珍しく強気だ。

 

「よし! 作戦開始よ!」

 

ターゲット:執務中の先生

第一刺客:シロコ&クロコ(Wシロコ・アタック) 先生が書類を読んでいると、左右から二人のシロコが至近距離で顔を覗き込んだ。 「ん。先生、こっち見て」 「先生、作業、手伝ってあげる……。はい、あーん」 クロコが飴を先生の口元へ差し出し、シロコが先生の腕に自分の腕を絡める。

 

先生:「おや、二人ともありがとう。飴、美味しいよ。腕を組んでくれると、なんだか娘が二人できたみたいで安心するなぁ」 二人のシロコ:「「……娘?」」 (結果:先生、1ミリも照れず。逆に二人が「娘」扱いに少し照れる)

 

第二刺客:ノノミ(ゴールド・プレッシャー) 「先生、お疲れ様です〜♪ ほら、耳掃除してあげますから、私の膝にどうぞ?」 究極の癒やし、膝枕。どんな男も抗えないはずの聖域。

 

先生:「ありがとう、ノノミ。……お言葉に甘えて。ふぅ、ノノミの膝は清潔感があって、まるでお母さんの腕の中にいるみたいに落ち着くよ。……すー……すー……」 ノノミ:「あらあら〜……寝ちゃいました。……お母さん、ですか……」 (結果:先生、リラックスしすぎて爆睡。照れるどころか熟睡)

 

最終兵器:ホシノ(ユメ先輩のプロデュース)

「ほら、ホシノちゃん! 仕上げは君だよ! 先生が起きた瞬間に、トドメを刺すんだ!」 ユメ先輩に背中を押され、ホシノは寝起きの先生の前に立った。 「せ、先生……。その、おじさん……じゃなくて……」

 

ホシノは昨日の復讐を込めて、先生のネクタイをぐいっと引っ張り、耳元で精一杯の「女の子」を絞り出した。 「……私のこと、昨日の言葉通り……一人の女性として、ちゃんと責任取ってよね」

 

(……言った! 言ったわよ!!) 物陰から見守る5人が拳を握りしめる。

 

先生はゆっくりと目を開け、ネクタイを掴むホシノの手を見つめ、それからホシノの瞳を真っ直ぐに見た。 一瞬の静寂。先生の顔が……わずかに赤らむ……!?

 

「……ホシノ」 「な、なにかな……?」

 

「……ネクタイの結び目が少し曲がっていたのを、直してくれようとしたんだね。……その上、一人の女性……つまり、立派な大人として責任を持って学校を守ると宣言してくれるなんて。……先生、君の成長に感動して、涙が出そうだよ」

 

「………………はぁぁぁぁぁぁぁ!?」(♪便利屋の例のBGM)

 

先生はホシノの手をぎゅっと握りしめ、感極まった表情で続けた。 「責任、取るよ。君たちが卒業するまで、いや、その先もずっと、立派な大人になれるよう私が全力で支え続けるからね!」

 

「…………おじさん、もうダメ…………勝てない…………」

 

ホシノはその場に膝から崩れ落ちた。 「先生への仕返し」は、先生の「究極の教師フィルター(超・天然)」によって、全てが教育的な美談へと変換されてしまったのだ。

 

「……ん。完全敗北」 「先生、ある意味で無敵ね……」

 

結局、アビドスの面々は、自分たちが余計に恥ずかしくなっただけで終わった。 そんな彼女たちを「みんな、今日はどうしたんだい?」と不思議そうに眺める先生。 彼の鈍感な壁を壊すには、アビドスの砂漠を全て緑化するほどの時間が必要なのかもしれなかった。




もう暫くはみんなのドタバタラブコメディ(?)が続くのじゃ
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