旧時代の『異能』は現代の『普通』足るか? 作:しらおりんりん
サブタイ無理矢理過ぎたので本文と合わせ変更
時刻は朝の6時。雄英高校初回登校日、正人は綺麗に舗装された校内を歩いていた。事前に連絡を取り許可を得られたため、学校探検することにしたのだ。
「しっかし広いなあ。一日じゃ回りきれないでしょ。
高校案内ではガラス張りの独特な形をした校舎が圧倒的な存在感を放っていたが、実際に見てみるとデカすぎるドームや演習場らしき施設があった。
なお、一日じゃ回りきれないという正人の予測は当たっている。敷地面積が広すぎて一部施設へは専用のバスが通っているからだ。
「そろそろ時間かな。教室行こ」
正人は時計を確認すると、始業の時間が近づいていることを把握した。学校探検を終了し、自身の割り当てられたクラス、1-Aの教室に向かうことにした。
階段を登り、自身のクラスがある階へ到着する。その道中で前方のお手洗いから出てきた誰かが出てきた。その人物が見知った顔であったため話しかけた。
「あれ、試験の」
「ん? あぁ、あんたか。久しぶりだな」
実技試験の時に唯一言葉を交わした紫髪の男とばったり出会う。合格したんだなと素直に感心していると、相手の方から話題を提供してくれた。
「俺は
「あ〜クラス違うか。僕の名前は真田正人。察しの通り、A組。知り合いいると最初楽だったんだけどなー」
「……そうか、そうだよな。まぁ、交友あるかわからんけど、これからよろしく」
「おっけー……って、もう着いたね。じゃ、また明日とか!」
自己紹介をしている間に自身のクラスの前に着く。腕時計を確認すると時刻は5分前、今度はセーフと思いつつ、バリアフリーなのかやたら大きい扉を開いた。
「あっ! 最後の1人きた! 私、芦戸三奈! よろしく!」
「あ、俺は上鳴電気!」
「クッソぉぉぉ男かよおお!! あ、オイラ峰田実ね」
「おおっ……真田正人っていいます。よろしく」
「なぁ真田、お前出身どこよ?」
「あぁここだよ静岡。全然地元」
「静岡の中学って結構治安悪いって聞いてるけどほんと? 今はてっぺん張ってる人がいるからマシになったって後輩から聞いたけど」
「あーそれはマジだね。ちなみにてっぺん張ってるの僕の弟。ちょー強いよ。あ、そろそろ始業だから席ついた方がいいよ」
「その弟いて優等生タイプか! キャラ被り多いぞ!」
「まぁ、ヒーロー科だしな。キワモノより普通に優秀なやつの方が多いでしょ」
教室に足を踏み入れた途端はじめまして攻撃を喰らい、少しびっくりしたがなんとかカウンターできた。何やら言い争っている人たちや、びくついている人以外に簡単に挨拶を済ませたら自身の席に座る。
「(みんな、狂気の倍率を超えてここにいるんだよなぁ。それにしては和気藹々としているというか……一部の人は除いて
もっとバチバチだと思ったんだけど、と感想を抱いたところで、正人は実弟である戴華のことを思い浮かべる。
常に自身が楽しいことを考え実行している問題児、というのが周りの評価。先ほど会話に出たが、確かに地元の中学のワルは全員締め上げて頭張ってるし、そのくせ一般生徒とは仲良く談笑する余裕がある。
彼に似た共通点をクラスの人たちに持ちつつ、ガヤガヤと喋っているクラスメイトを見ていると突然扉が開いた。が、誰もいない。
「お友達ごっこをしたいなら他所へ行け。ここは、ヒーロー科だぞ」
「「「(なんか!! いるぅぅ!!!)」」」
「ハイ静かになるまでに8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」
寝袋から立ち上がり、いきなり説教を喰らわした男は相澤翔太と名乗った。行動そのものから合理主義であることを思わせる相澤はこのクラスの担任だという。雄英の教師は基本プロヒーローが担当しているが、正人は相澤のことを見たことがなく、それはクラスの面々も同じであった。
「早速だが
「「「えええぇぇー!!!???」」」
「先生、いや、あの!」
「質問は後で受け付ける。とっとと着替えて降りてこい」
「(合理主義ってこの人のための言葉なの?)」