制服創造の厨二系堕天王子(改訂版)   作:戦魔王ゼロ

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アザゼルと魁人が再会します。

ちなみに、このお話は、D×D外伝である堕天の狗神の物語開始時点から、だいたい3ヶ月前くらいを想定して投稿しています。


父との再会

 

魁人がサタナエルの監獄を乗っ取り、新たな部隊ーーー黒葬の狩人(ブラックパニッシャーズ)を立ち上げてから、1週間が経過した。

 

黒葬の狩人(ブラックパニッシャーズ)ーーー元々はサタナエルが管理していた監獄に収監されていた囚人達で構成されている部隊だが、魁人及び一部の人員を除いて、殆どが女子で構成されている。

 

また、ここを管理していたサタナエルの配下の堕天使や研究員達は、魁人の神器(セイクリッド・ギア)、様々な特殊な力を持つ衣装を創造する創造(クリエイト)神器(セイクリッド・ギア)服飾創造(ドレス・クリエイティブデザイナー)ーーーそれがサタナエルが施した処置によって変化し、様々な特殊な力を持つ制服を作ることに特化した制服創造(ユニフォーム・クリエイティブデザイナー)の力で作った黒葬属衣(ブラックアウト・スレイブクロス)を、魁人の制服戦技(ユニフォーム・アーツ)の一つで、創造した制服を強制的に相手に着せる強制着衣(クロス・ギアス)の効果で眷属化されている。なお、制服の効果で自我が完全に消され、魁人及び黒葬の狩人(ブラックパニッシャーズ)の人員付き従う戦闘兼雑用の使い魔的な存在として使役されている。

 

人員を確保したあとは1週間を掛けて、サタナエルの監獄を自分達の新たな拠点として作り替え、サタナエル及び配下の神器使い(セイクリッド・ホルダー)達を捕まえて、罪を償わせる為の更生施設へと改造したり、監獄内の規則を制定し直したり、忙しかった。

 

ーーーそれも落ち着いてきたので、今後の方針を魁人及び黒葬の狩人(ブラックパニッシャーズ)の幹部達が集まり、会議をしていた。

 

なお、今の会議内容は組織運営及び他の勢力の関わりを焦点に、集まった面々で長い時間を掛けて話し合っているーーー

 

「・・・とりあえず、俺の考えとして後ろ盾は必要だ。いくら俺たちが通常の者達と比べ、尋常ならざる力を持っていても、組織としての実績や成果がなければ、悪魔や天使、そして、他の神話体系に食い潰されるだけだーーー」

 

議論を重ねている中で、魁人は自身の考えを口にする。

 

ここのトップである魁人の考えに注目する一同ーーー

 

「後ろ盾ですかーーーですが、それは利用されると何ら変わらないのでは?」

 

「確かにな・・・だからこそ、その後ろ盾には、ある種の信用が必要となる。それは、互いに対等の関係を維持していける間柄を築くことーーーそして、もし裏切られた際のリスクヘッジもある程度できるように、深い関係にはならないように情況を注視し続けることだと俺は考えている・・・そう言う意味で、ほとんどの悪魔は、こちらをみくだしている者もいるからーーー深い関係は、一部の悪魔勢を除いて望めないだろう」

 

「天界も、私たちを異端者、罪人と見なして、滅しにくるでしょうねーーー」

 

魁人の返答に頷く白銀の長髪の少女ーーー彼女の名前はノア・A・サタナエル・・・名前から分かる通り、サタナエルの血を引く半堕天使(ネフィリム)であり、魁人と双璧を成す人材としてサタナエルが、とある一族の細胞を使って造られた人工生命体(ホムンクルス)の面を持っている。

 

なお、ノアはサタナエルが創り出した異端技術の結晶とも言える存在であるため、強硬派が大半を占める教会及び天界勢力からは異端技術の極致、中世に近い時代だと魔女として罵られ、魔女狩りの標的(ターゲット)にされる可能性が高い。

 

「ノアもそうですけど、魁人兄も含めて、全員異端者ですから、特に、うちはーーーサタナエルの血を色濃く受け継いでいますから・・・」

 

ノアの隣に座って頷く黒髪短髪の少女の名は、黒那・K・サタナエル。古代の魔女術(ウイッチ・クラフト)を継承した一族かつ日本人の血を引いている女性とサタナエルの間に生まれた魁人と同じく、生粋の半堕天使(ネフィリム)で彼女も全てではないが、実戦に使用できる魔女術(ウイッチ・クラフト)を自身の母から継承している。

 

彼女はサタナエルの娘であるが、とある実験によって、彼女の母が死んで以降、父であるサタナエルも彼女に興味がなくなったように、無関心で接するようになった為、一時的に孤立するも、サタナエルの直弟子でかつ、自身も生まれた直後に母を亡くした魁人が、自分と同じような目に遭わないように兄として接し続けた事で、完全に孤立することはなくなった。なお、黒那は魁人に依存するような形となっているが、敬愛する兄として魁人を慕っている(ブラコン)

 

なお、サタナエルに造られた妹同然の存在であるノアの境遇も同情しており、ノア自身が、自分の存在価値に悩まないように気楽な姉として仲良く接している。

 

「よくよく見ると、この組織ーーートップは総督の血を引いていて、幹部の二人は、最高幹部だった者の血を引く存在です。そう言う意味では、私は地味と言ったら、地味ですかね?」

 

「いや、神の子を見張る者(グリゴリ)の戦闘教官の娘も立ち位置的に、高い方だと思うぞ・・・マドカ」

 

そう言って、自身の隣で会議の議事録を纏めながら、ため息を吐く、長い黒髪の少女の名はマドカ・O・コカベル。コカベルという堕天使の娘である生粋の半堕天使(ネフィリム)で、コカベルは、神の子を見張る者(グリゴリ)の戦闘部隊の教官として、堕天使達や、神の子を見張る者(グリゴリ)のエージェント達を生還できるように、とても厳しく接している。最後幹部の一人であるコカビエルの配下の堕天使であり、本人の影武者を務められる程の優れた実力を持っている。

 

その血を引くマドカも魁人と対等に渡り合えるぐらい高い戦闘力を持っているが、マドカ自身の気質も相まって、単体で戦いに赴くことはなく、そのスペックのほとんどを魁人のサポートに捧げている。ちなみに、魁人とマドカは、長い間、様々な任務で共にいることがあり、魁人自身も、マドカがいなければ、今の俺は居ないと断言する程のダメ人間であり、常に、マドカによって、公私を支えられている。そのため、彼女が仕事等で居ない時があると、直ぐ様、魁人はーーーダメ人間としての出不精が出てしまう。それによって、よくマドカに叱られるパターンは、組織内でも名物になっている。

 

「それに、マドカが居ないと俺は何にもできないからさーーー」

 

「正直、魁人の方が、料理の腕前が高いのに、それ以外の生活力皆無なのは、流石に頭を抱えますーーー修行や研究も良いですが、最低限の片付けぐらい、そろそろやってくださいーーー次、散らかしにしたら・・・ここから言わなくても分かりますね?」

 

「はいーーー善処します」

 

普段から頼り放しである自覚があった魁人は申し訳なさそうにマドカに謝る。

 

魁人の謝罪を見て、微笑ましく思ったマドカを含めた幹部達ーー一瞬で、張り詰めていた情況が緩んだ為、そのまま会議を中断し、休憩に入ろうと、マドカは会議室にいる護衛の隊員にお茶の準備をしてもらおうと、声を掛けようとした時だった。

 

 

『ジャガジャガジャガ!!!!』

 

音割れしたような少女の音声が、監獄内に鳴り響く。

 

「この鳴り方は侵入者かーーーミロク、何処からの侵入で、数または、誰の差し金か分かるか?」

 

そう言って、魁人は近くにおいていたタブレット状の端末を操作し、通信を送る。

 

通信が繋がると、タブレットが発光する。すると、空中に仮想ディスプレイが投影され、そこに映し出されたのはーー

 

桃色の長い髪にツインテールにした白衣の少女で、彼女の周りに巨大な2つの腕が空中で浮いている。なお、白衣や巨大な腕以外にも、天女のような羽衣をつけていることから、普通の人が彼女を見れば、トンデモない格好をした異常者として見られることは確実だろう。

 

『うーん。索敵の打鐘部隊(ゴスペル・クラウン)の子達の報告だと堕天使領に通じている森から堕天使の小隊が、この監獄に向かっているみたいね。装備、感知できたオーラから、構成されているのは中級から下級の堕天使達ねーーー』

 

少女、ミロクは仮想ディスプレイやキーボードを投影し、そこに映し出された状況を魁人に伝える。

 

打鐘部隊(ゴスペル・クラウン)ーーー魁人が作った制服で、様々な物や生き物、風や涙といった現象に擬態し、擬態した物や生き物、現象の力を操る制服ーーー白劇服(クラウン・スーツ)。服の形状は某国営放送の母国語の作品を紹介する教育番組のコーナーの一つである伝統芸能の披露で演者たちが着る衣装ーーー青い線が入った白いスーツまたは燕尾服を参考にしており、この服に加えて、擬態するものの特徴が入った装飾が入ることで、そのものに擬態することができる。

 

打鐘部隊は、その白劇服(クラウン・スーツ)に加え、布地に横線が幾つか入った透明なジャンパースカートのような衣の装飾を纏った制服、打鐘(ゴスペル)で構成された部隊であり、この透明なジャンパースカートのような衣は、寺にある鐘を表現した装飾である。この衣を纏うと、まるで、寺にある鐘と同様の重さとなる。また、装飾部分を叩くことで、寺の鐘みたいな大きな声や音が発生して聞こえるようになる。なお、音自体に魔力やオーラを纏わせることで、音圧で、物体を破壊したり、敵の攻撃を逸らしたりと、攻防兼ね備えた性能も有しており、魁人も戦闘時に多用することが多いくらいに、この制服を気に入っている。ちなみに、音に術式を付与することもでき、込めた術式次第では、聞いた者を操る洗脳効果もある等汎用性が高い。

 

この制服を纏った少女達の役目は、監獄の索敵で、侵入者または脱獄者を見つけた場合に、先程聞こえたような音を発生させ、監獄内の囚人達に、その状況を知らせることを第一としている。また、可能であれば、その攻防兼ね備えた音で侵入者や脱獄者を制圧することもできる。

 

なお、普通は鐘なんて、銅や鉄でできてるからものすごく重く、動かすことはできない。それを再現しているなら、早く動くことはできないと考える人もいるが、魔力を使っての空中浮遊が可能なため、見た目以上に早く動くことができる。しかも、この衣を纏った状態でぶつけられれば、1tトラックに衝突されたような衝撃を受け、防御が上手くできないと死に至ることもあります。

 

攻防に優れた看守の役目を与えられた処刑人ーーーそれが、この打鐘部隊(ゴスペル・クラウン)である。

 

「そうかーーー大方、装備をみる限り、人間を舐めくさってる堕天使達だなーーー命令を曲解し、こっちに攻撃を仕掛けてきそうだなーーーちょうどいいから、そのまま監獄の防衛機構のテスターとして、罠に嵌めよう」

 

『いいのかい?もしかしたら、君のお父さんからの伝言があるかもしれないよ?』

 

「必要ないーーーだって、これからこっちから親父の所に顔を出そうと思ってたからーーー」

 

「ーーーまさか、一人で行くつもりですか?」

 

「嗚呼。俺のアレのテストも兼ねてーーー」

 

フフフと不敵な笑みを浮かべる魁人。それを見た幹部一同はーーー

 

やっぱ、魁人と総督(アザゼル)って親子だなと、イタズラ好きの面がそっくりだと再認識するのだった。

 

 

 




すいません、長くなりそうなので、次の回でアザゼルとの再会と、中級、下級堕天使に対する戦闘を送りします。

あと、近い内に設定集も投稿を検討しています。

お楽しみに!!
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