ゼルダの伝説 BREATH OF THE WILD 作:ナイショくん
ずっと書きたいと思っていたブレワイ小説に
手を出してみました。
面白かったり気に入ってもらったりして
高評価もらえると嬉しいです。
ちなみに作者はブレワイ・ティアキンリンクは
天真爛漫な可愛い男の娘キャラと認識しているので
可愛い男の子として書くつもりですが、
カッコいいリンクも自分なりに書くつもりです
覚醒
──······
──······覚まして······
──目を覚まして······
──目を覚まして······
──目を覚まして······リンク
──······光が見えた。そう思った。
青い光が少しだけ見える程度の薄暗い場所の中で、
どこかから少女の声が聞こえたような気がした。
それと同時に暖かい何かが
身体を包んでいたような感覚がなくなり、
ひんやりとした空気が身体を撫でてきた。
リンク
「──······あれ······ここ、どこ?」
さっきまで自分が横になっていた場所を見ると、
人1人分入れるぐらいの窪みが彫られた
寝台が造られていたのが分かった。
リンク
「······なんでこんなとこで寝てたの?ボク」
ついでとばかりに見てみると、
自分は今下着姿だった。他の服は何処?
周りを見渡すと、
何かしらの台座が部屋の片隅に鎮座していた。
リンク
「?」
調べてみようと近づいてみたら──
──ガシャン、ガシャン
といった幾何学的な動作の後に、
涙を流す目のような模様の石板が
こちらの方へ起き上がった。
──それは シーカーストーン···
永き眠りから覚めた貴方を導くでしょう···
自分を導く······というと、
やっぱりこれは大事なものなんだろう。
何気なく手に取ってみると
シーカーストーンは台座から外れ、
ボクの手の中に収まった。
──それに、これを見ていると、
触れていると、なんだか懐かしい。
シーカーストーンの裏側には、
ガラスのような触り心地の材質の
“何か”が埋め込まれていた。
そう思っているとその“何か”は突然光り出し、
表側の模様と同じマークが浮かんできた。
リンク
「······もしかして、こっちが表?」
と、なんとなくそう思っていると、
今自分が向いている方の壁が動き出し、
潜り抜けられそうなアーチが出来上がった。
リンク
「?」
アーチの先には2つの宝箱と、
さらに先に進めそうな道の跡があった。
とりあえず宝箱を開けてみると、
片方には上半身に着る服、
もう片方にはズボンと靴が入っていた。
どっちも古びてはいたが、
普通に着られそうではある。
下着だけだと寒いので正直ありがたい。
服達に袖を通して先に進むと、
光っている台座が造られているのを見つけた。
──シーカーストーンをかざすのです···
それは貴方の道を開くもの···
声の主の言われた通りに、
シーカーストーンを台座にかざしてみる。
──フォン
という音が聞こえ、順に──
──シーカーストーンを確認しました
──ロックを解除します
といった声が聞こえてきた。
さっきの女性の声とは違った、
どこか無機質な感じのする声だった。
──ゴゴゴゴゴ
壁の一部がまたしても動き出し、
次に進む方向が分かってきた──
リンク
「わっ、ちょ眩しい······」
と同時に、
開いた壁の向こう側から眩しい光が溢れだし、
ボクの目に飛び込んできた。
日の光に目が慣れると、
ここからでも空の色が認識できるようになった。
──貴方はこのハイラルを再び照らす光······
今こそ旅立つ時です······
女性の声に導かれるまま、
陽の光の当たる世界に出ると──
リンク
「──わぁ······!」
ボクが地下から出たところは
崖の上に程近い場所だったらしく、
周りの景色をよく見ることができた。
視界には自然広がる緑の大地が広がっていた。
ここの近くには荒廃した神殿のような
建造物が遺されており、
遥か彼方には城や山のようなものも見え、
喧騒とは無縁の静かな場所であるここは
空気も澄んでいて、
とても落ち着ける場所だった。
リンク
「ふあー······あや?」
深呼吸して澄んだ空気を楽しんでいると、
視界の端──ここから下りた先の坂の中腹辺りに、
大柄な人影が見えた。
──誰だろ、あの人。
───────────────────────
近づいてみると、
人影の正体は体格のいいおじいさんだった。
老人
「ふぉっふぉっふぉっ
こんなところに人がいるとは、
珍しいのう······」
リンク
「そうなの?あなたは?」
老人
「こんなじじいに興味があるのか?
おかしなヤツじゃのう······
わしは······もうずいぶん長くここで1人じゃ。
お察しの通り、変わり者のじじいじゃよ。
──して、お主は一体ここで何をしておる?」
リンク
「分かんない······ここどこ?」
老人
「問いに問いで返すとは、
最近の若者は困ったもんじゃ······
じゃが、ここで会ったのも何かの縁じゃ。
教えてやろう」
リンク
「ホント?やったぁ!ありがと!」
老人
「──ここは始まりの台地。
遠くハイラル王国発祥の地と言われておる」
近くの荒廃した神殿跡を指差し、
老人は会話を続ける。
老人
「あれは遥か昔より
王国の祭事に使われておった神殿じゃ。
100年前──その王国が滅びて以来
長らく放置され荒れ果ててしまったがな」
リンク
「滅びちゃったの?······なんで?」
老人
「いずれ分かる時が来る。その時に話そう」
リンク
「そっか、分かった。
おじいさん、ありがと!」
少し先に進むと、近くの池に
輪っか状の水草が生えているのが見えた。
気になって真ん中に飛び込むと──
「ウワッ!見つかっタァ!」
と、樹木に似たディティールの
小さな生き物が姿を表した。
リンク
「わあ!······君、誰?」
コログ
「アレ?“ボックリン”かと思って
ビックリしちゃったヨ。
キミ、ボクが見えるの?
ボクはコログ。森の妖精サ!」
リンク
「妖精なんだ、すごーい!」
コログ
「あっ、そうダ。
ボックリンに会ったらコレ返しといテ」
そう言うと、
コログは黄色い“コログのミ”を渡してきた。
なんか変な匂いするし、食べ物じゃなさそう。
コログ
「アッ、そうそう、ボクの仲間は
いろんなところに隠れているヨ。
あやしいところがあったら探してみてネ」
リンク
「そっか。ありがと!」
───────────────────────
池からあがって少し歩き進めると、
草むらの中から赤い体色に歪な体格の
謎の生き物が姿を見せた。
リンク
「?」
不可思議な生き物が近づき、首をかしげる。
それに対し謎の生き物は──
──ブォンッ
リンク
「わぁっ!?」
手に持つ木の枝で殴りかかってきた。
身の危険を感じた次の瞬間──
ボクの身体は勝手に動き、
生き物の攻撃を避けたかと思うと
近くに落ちていた木の枝を拾い、
一瞬のうちに4発もの連続攻撃を繰り出して
生き物を倒してしまった。
ちなみに木の枝は生き物を倒すと同時に、
脆くも砕け散った。
リンク
「はぁ······ビックリした」
老人
「······お主、中々の強さじゃの。
木の枝だけで魔物を撃退できるとは、
並大抵ではなかろうて」
リンク
「あ、見てたんだ。えへへ」
老人
「そうじゃの······お主の実力に免じて、
わしの持っておる武器などの装備をやろう」
リンク
「いいの?やったぁ!」
老人は懐から鞘に収められたシンプルな剣と盾、
弓と矢の束をくれた。
それを受け取り、装備してみる。
リンク
「ありがと!これでなんとかなりそう──」
──······リンク
──······リンク
リンク
「──!」
──シーカーストーンの
マップに示された場所へ向かうのです
──先ほどの女性の声が、再度聞こえてきた。
シーカーストーンを見てみると、
黒く塗りつぶされた画面に、
自分の位置と目的地のマークが描かれていた。
リンク
「ごめんおじいさん、もう行かなきゃ。
色々くれてありがとー!」
定まった目的地に向け、
今度こそ向かっていくことにした。
───────────────────────
あの後マモノに何度か襲われたりはしたものの、
普通に返り討ちにしたり
廃墟のような建物の中の宝箱から
しっかりとした作りのズボンを入手したので
着替えたりして、目的地に到着した。
リンク
「目的の場所に来たけど······なんだろ、これ」
到着した目的地には、
大部分が地面に埋まった何かしらの
建造物が露出していた。
中に入って調べてみると、
シーカーストーンを嵌め込めそうな
台座が鎮座していた。
──シーカーストーンをセットしてください
台座に近づくなり、
さっき地下にいた時と同じような
無機質な声が聞こえてきたので、
言われた通りにシーカーストーンを
台座に嵌め込んでみる。
──シーカーストーンを確認しました。
シーカータワーを起動します。
揺れにご注意ください
リンク
「······ゆれ?」
──ゴゴゴゴゴゴ······
リンク
「うわぁ!?」
1拍置いてからの激しい揺れに体勢を崩し、
起き上がると──
なんと、さっきまで地面に埋まっていた
建物が高度数十mの高さにまで隆起し、
リンクの今いる場所が塔に様変わりしていたのだ。
リンク
「わぁ······!高い······!」
──周辺のマップ情報の入手を開始します
景色を一望していると、
台座にセットしたシーカーストーンの上の
鍾乳石のような形の物体が青く光り出し、
シーカーストーンの画面部分に光る雫が
一滴落ちてきた。
シーカーストーンを台座から取り外して
画面をよく見てみると、
先ほどまで真っ黒だった画面に
広いマップ情報が正確に記されていた。
リンク
「これ、さっきの雫のおかげかな?」
──思い出して······
······まただ。またあの女の人の声が聞こえた。
──思い出して······
──貴方は······100年の間、眠っていたのです
どこから聞こえるのか──城の方だ。
そう気付いて遠くにある城を見ると、
そこに何かが光っているのが見えた。
その光に気付くと同時に──
──大地が大きく揺れ、
城の周囲に見ているだけで寒気を感じる
“何か”が蔓延り始めたのが見えた。
──この怪物が本当の力を取り戻した時、
世界は終わりを迎えてしまう
──だから······手遅れになってしまう前に······
早く······早く······──
──その声を聞きながら城の周りに浮かぶ、
どす黒い“何か”を見る。
巨大な獣のような、
城の周りを廻る禍々しい“怨念”。
──リンクはそれを見た時の心境に、
覚えがあることをまだ知らない。
補足 うちのリンクくんは100年の
コールドスリープで弱体化してるけど、
それでもはっきり言って
呪術廻戦の初期虎杖ぐらいのフィジカル持ちです。
ただし、ウマ娘のハルウララぐらい天真爛漫で
人を疑うことを知りません