ゼルダの伝説 BREATH OF THE WILD 作:ナイショくん
光に包まれて消えたおじいさんの
「4つの祠が交わるところで待っている」
という言葉を聞いて、
そこにもっとも近かったワープ地点──
ボクが目を覚ました洞窟の中にワープし、
そこからおじいさんに言われた
“4つの祠が交わる場所”、
時の神殿跡に向かう。
───────────────────────
神殿の中に入ると、
奥にある大きな女神像に
不思議な光が差されていることに気がつく。
リンク
「······とりあえずお参りしよっと」
女神像の前で手を合わせる──と
『試練を乗り越え
克服の証を授かりし者よ
貴方に力を与えましょう』
という声が聞こえた。
リンク
「!女神様──」
声が聞こえると同時にボクの身体も光に包まれ、
光が退く頃には妙な感覚があった。
リンク
「······今の、何が······──!
力が······!力が湧いてくる······!」
先程には感じなかった“力”が湧きあがってくる。
──ふぉっふぉっふぉっ
と、上からおじいさんの笑い声が響き渡る。
老人
「女神の祝福を受け、
一段と頼もしくなったな······
わしはここじゃ。早う上がってこい」
リンク
「おじいさん······」
───────────────────────
神殿の屋根の上に登り、
おじいさんの待つ塔の一角にたどり着く。
老人
「ふぉふぉふぉ、流石流石。
では······──儂の本当の姿を見せるとするかの」
リンク
「本当の、姿······?」
老人
「──我が名は
“ローム・ボスフォレームス・ハイラル”。
かつてこの地に在った国“ハイラル”······
その最後の王だ」
その言葉と共に、
おじいさんの纏う緑色の光が一層光を強め──
光が弱まったところで、
おじいさん──ハイラル王は
王としての荘厳な装束を身につけた
本来の姿を見せた。
ハイラル王
「──この国は100年前、
大厄災によって滅んだ······と言うたな。
儂はその時に命を失い、
今や魂だけの存在となってしまった······。
記憶の確かでないお主に
全てを語れば混乱する······そう考え、
儂は仮の姿をとっていたのだ······許せよ」
リンク
「······」
ハイラル王
「今こそ話そう······
100年前、何があったのか······」
───────────────────────
ハイラル王
「厄災ガノンの正体······──
それは太古の昔、この国に生まれた魔王が
怨念と化して復活した姿なのだ」
ハイラル王
「ガノンは伝説や伽話に現れる者として
語り継がれてきた──
だがある日、王国の占い師が
ひとつの予言を告げたのだ」
ハイラル王
「『大地に厄災ガノン復活の兆しあり······
だが、ガノンに抗する力もまた
大地に眠る······』」
ハイラル王
「我らは予言に従って発掘を行った······。
その結果、遠き祖先の手によって造られた遺物が
幾つも発掘された······」
ハイラル王
「人が操る獣を象った4体の巨大遺物“神獣”······
自らの意思で敵と戦う、
からくりの兵士“ガーディアン”······
それらは我が国で永きに渡り語られてきた伝説と
見事に符合していた」
ハイラル王
「封印の力を持つ王家の姫と、
退魔の剣に選ばれし騎士······──
彼らは遥かな太古、
遺物達と共に真、ガノンを封印していたのだ」
ハイラル王
「100年前の王国には“力”の継承者である姫と、
才能ある騎士がいた。
そこで我らも、
祖先に倣った陣を張る事にしたのだ」
ハイラル王
「ハイラル中から
特に優れた能力を持つ4人を選び出し、
神獣を操る任に就け······──」
ハイラル王
「そして姫を長とし、
彼等を“英傑”と名付けて結束を固めた」
ハイラル王
「姫と5人の英傑が揃う事で、
厄災は封印出来る筈だった······」
ハイラル王
「──だが······狡猾なガノンは、
我らの想像を超える策を持って復活したのだ」
ハイラル王
「奴はハイラル城の地下深くから現れた──
そしてガーディアンと四神獣を乗っ取り、
襲いかかって来たのだ」
ハイラル王
「城の民や、神獣の英傑達は命を落とし······
選ばれし騎士も、
姫を守る為に傷つき倒れてしまった······」
ハイラル王
「こうしてハイラル王国は、
厄災ガノンによって
壊滅させられたのだ······──」
ハイラル王
「──しかし······」
ハイラル王
「生き残った姫は、
尚も1人でガノンに立ち向かった」
──リンク······後を託します······
貴方だけが最後の希望······どうか······
ハイラル王
「──姫の名はゼルダ······儂の娘だ」
ハイラル王
「そして最期までゼルダを守ってくれた騎士······
──それがお主だ。リンク」
リンク
「······」
ハイラル王
「あの日、お主の命運は一度尽きた······
だが、この台地の祠に運ばれ、
100年をかけてようやく蘇生を果たしたのだ」
ハイラル王
「お主が目覚めてより
幾度か耳にした導きの言葉······
あれは、今もハイラル城で
ガノンを抑え続けているゼルダの声だ」
ハイラル王
「だが、ゼルダの力は直に尽きる······」
ハイラル王
「その時奴は完全に復活し、
この国は今度こそ滅んでしまうだろう」
ハイラル王
「リンクよ······国を護れなかった儂に
言えた事ではないが······──それでも頼みたい」
ハイラル王の手に、言葉と共に力がこもる。
ハイラル王
「ガノンを倒し、民を······
そして娘を救ってやってくれ」
リンク
「──······ボク······
そんなに頭よくないかもしれないし、
難しくてこれからの事も分かんないけど······」
リンク
「姫様は皆のために頑張ってくれて、
なら、助けたい」
ハイラル王
「······ふぉっふぉっふぉっ。
全くお主という奴は、
変わってしまったところもあれば、
変わらぬところもあるようじゃな。
昔など何が起きても
眉1つ動かさなかったというのに、
今は感情豊かになって······それでも、
今も昔も心根は変わらぬようだな」
ハイラル王
「──······だが······
今尚四神獣はガノンに奪われたまま······
ハイラル城でも、
多くのガーディアンが動き続けておる。
今のお主が直ぐに
あの城に行くのは厳しかろう······」
ハイラル王
「まずは、ここより東の地にある村を訪ねるのだ」
ハイラル王
「村の名は“カカリコ”という······」
ハイラル王
「そこに住む“インパ”という者が、
お主の行くべき道を示してくれるじゃろう」
ハイラル王
「カカリコ村の場所は、
シーカーストーンのマップに記されておる。
まずあの双子山を越え、
道沿いに北へ進むのだ······」
───────────────────────
ハイラル王
「······さあ。
約束の“パラセール”を受けとるがいい」
木の枠組みに分厚い布の張られた
“パラセール”を手渡される。
ハイラル王
「これで、この台地の断崖を飛び降りられよう」
リンク
「わあ······!」
ハイラル王
「······それと、もう1つ。
今のお主になら、
この台地にあるここから西の“精霊の森”の
“イワロック”という魔物も倒せるじゃろう。
これからは路銀も必要であろうし、
奴を倒して宝石を確保し
資金の役に立てるとよいだろう」
リンク
「イワロック······」
ハイラル王
「······お主に伝えねばならぬ事は
これで全てだ······
では、頼んだぞ。リンク······──」
その言の葉を残し、王様は消えた──
───────────────────────
──精霊の森
王様の助言に従い、
イワロックという魔物を倒しに来た。
岩の埋まったちょっとした盆地の中心から
“何か”の気配を感じる。
リンク
「ここにいるのかな、イワロックって」
そもそもイワロックっていうのが
どんな見た目かも分からないけど、
宝石を落とすって言ってたし、
名前からしても岩っぽいし──
──ゴゴゴゴゴ
リンク
「わあっ!······やっぱり岩の見た目か······!」
身体のサイズはかなり大きく、
身長で言ったら5~6mは優に超えるだろう。
大まかな身体の造りは人や魔物と大差ない。
岩でできた胴体と2本ずつの腕と足に、
頭部にあたる場所には黒い鉱床が見えた。
──と考えていると、
イワロックは自身の腕を振り回し、
その勢いで放り投げぶつけてきた。
リンク
「っ!!」
ジャンプして避ける──と、
自分が想定したよりも遥かに高い高度、
長い距離を跳躍してしまった。
恐らく女神像の祝福の影響だろう。
さらに腕を飛ばしてきたので
今度は飛んできた腕の部分だった岩を
切り裂いて距離を詰めて
鉱床のあるところに飛び乗り、
ハンマーで鉱床を叩く。
──と、一撃で鉱床とともにハンマーが砕け散る。
リンク
「!ハンマーが······!」
どうやら跳躍力だけじゃなく、
膂力まで上がっているらしい。
ただでさえ石球を叩いて消耗していたハンマーは
あっけなく粉砕して鉄屑に変わった。
先の一撃でイワロックも倒れ付し、
巨大な身体の消滅した後には
山吹色や赤色の宝石が大量に落ちていた。
リンク
「王様は「これを売れば路銀になる」
って言ってたけど、幾らになるのかな?」
──何はともあれ、
これで何も思い残すことなく
この台地を旅立っていける。
東のカカリコ村に行けって言ってたし──
──行こう。
台地の外側へと躍り出てパラセールを開く。
風を受けたパラセールの揚力に身体が持ち上がり、
ゆっくりと降下して行く。
──すると、風下に誰かがいることに気がつく。
───────────────────────
──ハイラルの大地
滑空すると同時に地上を見下ろしながら
発見した人影に声をかけると──
その人影は魔物に襲われているようだった。
リンク
「わっ······!た、助けなきゃ!」
───────────────────────
始まりの台地編 完
さて、次回からですが──
なんと、オリジナルキャラが出ます!
それもある人の漫画版のキャラを
モチーフとしたヒロインキャラ!
お楽しみに!
······続き投稿できればですが。