「う~ん……」
自身の系統が"変化系"と解って数日経ったある日のこと……
学校の教室で、悠人は自分の席に座って考え込んでいた……
ー思い出した切っ掛けのスパイダーマンから糸ってのは考え付いたんだけど、俺蜘蛛あんまり好きじゃないんだよなぁ……ってか嫌い、関わりたくないレベル
そう、実は悠人……
蜘蛛嫌いなのである
田舎にある祖父母の家に泊まりに行く際、いつの間にか寝室が夜の間に蜘蛛の巣に占拠(しかも蜘蛛がピンポン玉大の大きさ)されたうえにそれ気付かずに顔から巣にかかったことがトラウマで大の蜘蛛嫌いなのである……
※作者の実体験です。
そのため、糸から連想される他のものをイメージしようと思ったのだが、中々上手くいっていなかった……
ー念能力で糸ってことで幻影旅団のマチも考えたけど、そのマチと同じように操れるか?って考えるとなぁ……
他にないかなぁ……っと頭を抱える悠人だった……
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何も思い浮かばないまま授業が進み、家庭科の授業……
今回の授業は、調理実習の段取りとなっていた……
「さて……次の調理実習の段取り、ってことだけど……さ?」
前回、さなの特別養子縁組の手続きの見学をしたいということで休んでいたため、班長となっていた悠人がジト目で同じ班の三人(健太と女子二人)を見る……
それに対して三人が目をそらしていた
「うん、ご飯と味噌汁は良いよ?まだわかる……でもさ……
豚の角煮は無理があると思うよ?」
ーお前ら、一限の時間内で作るんだぞ?
そう言う悠人に、健太が意義を申し立てる
「す、炊飯器で作れば時短になるだろ!?」
「炊飯器で作る場合、出来上がるのに一時間はかかるぞ?……そもそもご飯はどうやって炊くんだよ?炊飯器は一つの班につき一つしか貸し出されないぞ?」
「えっと……鍋で炊こうか?って話になって……」
「お前ら俺がいない間にそんな話してたの?」
女子の答えに突っ込みを入れる悠人……
前の授業でそこまで考えていたのは恐れいる……
「えっと、織宮君、実は先生にも献立出しちゃって、変更は難しいかも……」
そう言うのは、赤毛のもう一人の女子だった……
前世の記憶を思い出してから、マギアレコードの一年前だと知ったのも、この女子がいたからである……
秋野かえで……
マギアレコード編で初登場した、同時14歳の魔法少女である……
彼女が同級生……
つまり13歳だったので一年前だとわかったのである……
「……秋野さん……」
この時間に決めてって言ってたやん……っ!!
思わず手を顔にやる悠人……
それを見た彼女が「ふゆぅ……」っと声を漏らす……
「えっと……飛倉君が"あいつならなんとかしてくれるから!"って……」
そう申し訳なさそうに言う……
ちなみに、飛倉とは健太の苗字である……
それを聞いた悠人は、健太の方を見ると本人は目をそらしながら出来るだろ?っと言った様子で反省をしていなかった……
それを見た悠人はため息をつく……
「……健太、お前調理実習見てろよ……?」
そう言いながら、先生のもとに向かう悠人……
三人がそれを見て不安になるが、数分後もどってきた
「先生にお願いして、豚肉はブロックじゃなくてバラ肉にして貰った……手順が大事だからこの授業の間に計画を煮詰めるぞ?」
ーちなみに健太はこき使ってやるから覚悟しろよ?
ジト目でそう言う悠人に、三人はほっ……っとした顔になるのだった
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「……よし、味噌汁の具は椎茸と大根の葉にして、大根の浅漬けも一緒に作るか……角煮とかの下準備は俺がやるけど良いな?」
「「「あ、はい……」」」
数分後……
悠人がテキパキと献立を作るのを黙って見ているしかない他の班三人……
特に女子からは何とも言えない空気があった……
「よし、じゃあ野菜切るのは誰がやる?……切るのは葉を含めた大根と椎茸の二つだが?」
担当を次々と決めていく悠人……
「豚肉は俺が担当するから心配しないで……米も炊飯器使って構わない」
その言葉に、健太が質問した
「なぁ、角煮なのに豚バラで良いのか?こう、でかい肉が良いんだけど?」
それを聞いた悠人が説明をする
「豚バラ肉を束ねて一つのかたまりにしてから片栗粉をまぶした後に凧糸で縛るから平気だ……重ねた豚バラ肉で作れば火が早くとおって時短……ガス代の節約になる……それに、大根と一緒に煮ることで肉は柔らかくなる」
前世からの一人暮らしの知恵がここで役立つとは思わなかった……
そう思いながら、手順を書こうとした瞬間、手を止めた……
「(?……束ねる?……凧糸?……糸?……肉?……筋肉?)」
ー肉って、筋肉……筋繊維の集まりだよな?……んでもって糸は繊維の束だよな……?
じゃあ、筋肉=糸?……これだ!!
……なんか無理矢理な連想な気がするが、それでも悠人の中ではしっくり来ていた……
その後、更に計画を煮詰めていく悠人であった……