リムルに喰われる悪魔に転生してしまった…… 作:てきとーでいこう
Qなんで3ヶ月も間が空いてるんですか?
A勢いで書いた弊害が出ました。
失踪するつもりはないです。
作者としてこの作品をどうにか完結させたいので。
あと、オリジナルのスキルを思いついちゃってそっちの妄想が楽しすぎた。
未来を改変するぞ、と決意した。
それはいいのだがそれ以前からひとつ気になっていたことがある。
俺の原作知識はみんなに話せるのか、と言う点だ。
そもそもこの世界がWEB軸なのか書籍版軸なのか、もしくはそれ以外の全く新しいものなのかはわからないし、迂闊に言うわけにもいかないしで隠すことに専念していたのでそこまで気にしていなかったが今となっては気になる。
無論確定しているわけじゃないし俺という異物が混じってる時点で完全に当てにできるわけではないが未来を変える上で多少は役に立つだろう。
そこで問題となっているのがこれが一部だけでも良いのだが話せるか、という点だ。
もし少しでも話せたら「ワンチャンこんなこと起こるかもね」みたいな感じで忠告はできるのだ。
原作知識そのまんまバーンとぶちまけるという選択肢もなくはないが先ほど考えた通り俺がいることであんま当てにならんしな……
歪んだこの世界に変に原作知識ぶち込んだら碌なことにならなそうだ。
そもそも俺完璧に理解してるわけでもないしな。
俺は雰囲気で転スラを読んでいたし。
とはいえそれができるのかどうか知っておくこと自体はいいことだろう。
できるのかできないのか知っておくのは大切だしな。
けど流石に直接「この後こんなこと起こるよ」なんて軽々しく言えるわけない。
俺が10年間隔で未来を見れるって知ってたとしてもだ。
こういうのはまずは自分で確かめるに限る。
ってことで『
《告。
ふーむ、どうやらダメらしい。
じゃあリムルは?
《告。認識できませんでした》
これもダメっぽい。
魔鉱石は?
《解。認識できました》
おっと?
これはいけるのか。
適当に言ってみただけだけど……さっきと何か違いがあるのか?
そう思い、この後いろいろと試してみた結果、あることがわかった。
なんて言えばいいのだろう。
転スラはブラックボックスらしい。
いや、なんか違う気がする。
ともかくスキルでは俺の思考……というよりは転スラ関連の考えを認識することは不可能らしい。
けど、ただの文字としての認識は可能。
要するに転スラという要素……正確には未来のことを認識するのは不可能っぽい。
ルドラとか魔鉱石とか、そういったものには反応できたしな。
スキルは今の時代にあるもの、そして常識的なものは大丈夫だが未来の知識は認識できない。
ならば対人はどうか。
そこで呼んだのが
(よ、久しぶりだな)
(おう久しぶりだな。一体何年ぶりだ?)
(そんなの数えんのも億劫なくらいだよ)
我が相棒である。
まぁ、直接
お前ほんと
(一体そこに何年いるんだよ。めっちゃ気に入られてんじゃん)
(さぁな。それこそわからんくらいだ。なんで気に入られてるのかはわからないな。ありがたいことではあるけど。それで? わざわざ念話繋いできたんだ。何かあるんだろ?)
さすが相棒。
話が早い。
(まぁ、端的に言えばスキルの実験だな)
転スラの内容が言えるかの検証です……なんて言えないのでそう誤魔化して伝える。
(へぇ?)
(別に攻撃性があるわけじゃないから安心してくれ)
(そこは別に疑っていないが……いつでもいいぞ)
(了解。じゃあ早速──っ!?)
実験しようとした瞬間、急に声が出なくなる。
それだけじゃない。
あるはずのない心臓が握りつぶされているような……そんな感覚。
(おい、大丈夫か? 急に黙ったが)
(……あぁ、大丈夫。実験は成功した。ありがとうな)
(いや、俺は別にいいんだが……まぁ、俺がそこまで口出しできるものでもないしな。っと、そろそろ時間だ。元気でな)
そう言って相棒は俺との念話を切った。
それを確認した俺は、近くにあったベットに倒れ込む。
「はぁ、はぁ、はぁ……ダメだったか!」
俺が言おうとした内容は「リムルというスライムが魔王になる」というものだ。
伝えようとした瞬間、抑え込まれるように苦しみが襲った。
なんなのだ、あれは。
俺に未来のことを言わせないようにしていることだけは確かだが。
世界の抑止力的な?
わからん。
転スラにそんな設定出てきた覚えはない。
もしかしたら出てきてたのかもしれないが俺は覚えていない。
そもそも俺が転スラという物語がある世界から来た転生者という特殊な立場であるというのも関わっているかもしれない。
未来を変えるという点で同じなクロノアループとの相違点ってそこら辺な気がするし。
とは言えわからん。
そんな世界のことに詳しいわけじゃないからな。
それこそヴェルダナーヴァだったり天地開闢から存在している原初や始原だったりしか知らない気が──
「待て」
そこまで言って、気づく。
原初?
俺は確か前、
「俺の800年を簡単に乗り越える化け物がいる」
と。
あそこでは今みたいにならなかった。
なんだ?
何が違う。
さっきと今、何が違う?
未来の知識?
いや、それはどっちも同じだ。
どちらもリムルのことを指している。
ならば違いは……
「具体性か?」
が、今回相棒に行ったのはリムルという特定できる個人が魔王になるという具体的なもの。
おそらく違いはそこ……のはずだ。
ぼかして遠回しにすれば伝えられる?
具体とぼかしの境がどこにあるか調べたいが……そんな堂々とできることではない。
ともかく、伝えられるということがわかっただけデカい。
他の人に未来の知識をほんの一欠片とはいえ教えられるなら原作改変も多少はやりやすくなる。
それがどれだけの効力になるかは別として、だ。
ともかく、これで調べるべきことはやった。
次は行動に移す番だ。
◇
始まりの勇者たるナスカ王国、その王城の奥。
国の上層部でさえそう簡単には入らない勇者ルドラと、その家族のプライベート空間。
その一角にと幸せそうな2人……いや、3人がいた。
1人は現在遠征に向かっている勇者ルドラの妹にして人類最強の魔法使いであるルシア。
そしてこの世界の創造主にしてルシアの夫である神ヴェルダナーヴァ。
「見てください。幸せそうにすやすや寝てるますよ」
「そうだね。ルシア」
その2人が覗き込んでいるのが2人の子供、のちの魔王であるミリム•ナーヴァである。
ハッキリ言って幸せの絶頂。
だが、そんな2人にも多少の不安があった。
「彼が言っていた不穏な気配とはなんでしょうね」
「そうだね。もしかしたら未来を見たのかもしれないけど……」
それは最近……というには時間が経ち過ぎているがこの城に住み始めた悪魔の言葉だ。
なぜ勇者の城に悪魔が……と、ルシアは思ったが今更なので考えるのをやめた。
今まで特に被害はない。
悪魔が何か企んでいたとしても自分たちにそこまで効果がないからというのもある。
とはいえ、そこで完全に信用するほどルシアは甘くない。
敵ではないが警戒すべき存在。
それがルシアの悪魔に対しての認識だった。
そんな悪魔が自分達にした忠告。
今までこんなことはなかった。
だからこそ何か企んでいるのではないかと思ったのだが特に自分たちに対しての悪意は感じなかった。
けど嘘をついている様子もない。
ならば警戒する必要がある。
とはいっても今まで準備した遠征をそう簡単には覆すことはできない。
今回の遠征もちゃんと目的があるのだから。
そう考えているルシアに対して、ヴェルダナーヴァは一つ上の視点で考えていた。
ヴェルダナーヴァは悪魔がスキルとは別で未来を知っているということを知っている。
自ら問い詰めたのだから。
普段は言わないような警告。
それがスキルであれ、別のものであれ、あの悪魔が自分なりに考えを整理した故の行動だということはわかった。
けどあまりにも具体性がない。
未来を知れるのならばもっと詳しく言えば良いものを。
何かしら制限があるのだろうか。
そんなことを考えていた時だった。
突如としてこの空間が結界で包まれたのは。
結婚により力を失ったとは言え
この2人がいる以上、問題はないように思えたのだ。
当事者も、国を預けた勇者と竜種も、その従者たちも。
それは正しい。
実際に馬鹿げた戦力だ。
ヴェルグリンドとルドラ、そして遠征軍が国から出払っているが心配するほど2人は弱くない。
しかし、それが油断を生んだ。
ここまで硬い防備に突っ込んでくる奴はいないという油断。
そしてこれまでどうとでもなってきたという油断。
だが、相手は竜種2体に人間の頂点2人がいる国に喧嘩を売るような奴等である。
それこそ、
全盛期でもガンガン戦争をしていたこの修羅の時代で、
奴らが見逃すわけがないのだ。
「「っ!」」
飛来する攻撃。
いくら戦いから退いたとは言え2人は神と
即座に状況を把握し、動いた。
ルシアは魔法による我が子であるミリムの保護。
そして、ヴェルダナーヴァは
一方的に降り注ぐ魔法の雨。
それら一つ一つの威力がとても高い。
「……そろそろ姿を見せたらどうかな?」
絶対防御を維持しながらヴェルダナーヴァは虚空に問う。
だが、その返答はない。
当然だろう。
相手はあの神なのだ。
いくら力を失っているからといって油断できる相手ではない。
さらにはナスカ王国の皇女たるルシアもいるのだから。
暗殺者はこのまま魔法で力をさらに削ぎ、2人を殺す予定だった。
2人が強いとは言え、子供の出産により大きく力を失っている。
いくら究極を持っていたとしても、いくら神だとしても前とは比べ物にならないほどに弱体化しているだろう。
それこそ以前なら瞬殺されているであろう相手を殺せる可能性が出てくるくらいには。
より一層強まる攻撃。
そして消耗する2人のエネルギー。
結界による最初の奇襲は成功。
すでに攻防で建物は崩れているが、その余波で近場にいた従者は全員死んでいる。
今頃、テロが発生している為ここでの攻防にまで手を回すのは時間がかかるだろう。
必要に弱点である子供を狙ったお陰で相手のエネルギーの損傷も激しい。
既に相手の防御結界にももつれが出てきている。
勝てる。
そう暗殺者が思った時だった。
(……被害が少ない?)
天井と壁が吹き飛び、周囲を一望できるようになったことで見えた都市の被害状況。
あちこちで火の手が上がってはいる。
……が、明らかに準備した規模に対して被害が小さい。
よく見ると所々に結界が張られている。
それによって被害が抑えられているらしい。
テロがバレていた?
なぜ?
一瞬の思考。
その隙をナスカ王国の皇女は、神は、そして──
とある悪魔は見逃さない。
「チィっ!」
挟み撃ちという形で暗殺者に攻撃が加わる。
無理やり舞台に引き出された暗殺者は状況を確認する。
目の前には先ほどまで戦っていた2人ともう1人。
深く、ローブを纏っている存在がいた。
「何者だ」
暗殺者は問う。
それに対してその存在は顔を隠しているフードをめくり、その薄紫の髪、赤と黄色の目を露わにして答える。
「この国に与しているただの悪魔です」
と。
ヴェルダナーヴァがまだ
ルドラの力を失って人間の力まで落ちた、というセリフの人間の力が絶対普通の人じゃないなって思ったからです。
あと神だから落ちても相当の力は残ってるだろ、残っててくれという作者の願い。
作者が頑張ってAIで作ったイメージ。
あくまで参考程度にお願いします。
イメージが壊れるかもしれないので見たくない人は見ないの推奨
【挿絵表示】
この容姿の理由は多分次回。