リムルに喰われる悪魔に転生してしまった…… 作:てきとーでいこう
俺が一方的に告げた第2ラウンド。
それが始まってからしばらく経つと俺の頭に冷静さが戻ってくる。
初めての意思あるものとの戦闘。
しかも格上が相手。
それによりテンションがおかしな方向にいってしまったが、今冷静になって考えてみれば『夢中領域』の異常性がわかる。
『夢中領域』って結構ヤバい権能なのでは?
というのが俺の正直な感想だった。
領域展開前の『未来予測』は目の前の
その予測は確かに素晴らしいのだが結局は
例えば人類の人外筆頭である
速攻で殺されるのがオチだ。
これは決してバカにしているわけではなく、通常の『未来予測』の性能を端的に表したものだ。
だから通常の『未来予測』が一介の
そんな『未来予測』が『夢中領域』によって強化された。
このときの性能の上がり幅がおかしい。
『未来予測』の精度が上がり、相手の動きがよりわかるようになる。
これくらいだったらまだ理解できた。
……が、自分の未来まで視えるって何!?
しかも俺が一方的に攻撃できるレベルで。
これは字面以上にやばいことだ。
何せ種族の壁を越えることができるのだから。
今回は精神生命体の
けどこの『夢中領域』、もちろんそんなメリットだけではない。
ちゃんとデメリットも存在する。
まずはっきり言って消費魔素量がバカくそ多い。
俺の
しかもこの『夢中領域』は展開時間が短い。
『
要するに燃費が悪いのだ。
そう何度も連発できるものじゃない。
だとしてもあの強化具合はバグってると思うが。
まぁ俺の権能だからよし!
相手が持ってたらめちゃくちゃ文句言うけどな!
そんなことを考えながら目の前の
先ほどまでとはまるで逆の状況だ。
さっきまで
……が、ここまでだろう。
ここら辺が俺の『夢中領域』の稼働限界だ。
そのタイミングで俺が展開していた『夢中領域』が消失する。
それに気づいたのだろう。
(『
《解。
互いに満身創痍。
このまま戦いを続ければ待っているのは互いの消滅だ。
「なぁ、そろそろやめにしないか。このまま互いに死にたくないだろ」
「……言うじゃねぇか、
「最初に仕掛けてきたやつが言うなよ……」
「いや
「……まぁ、そうだが」
「じゃあお互い様だ」
そうか?
そうかも。
なんか言いくるめれたような気がしなくもないがそこは気にしたら負けだ。
考えないようにしよう。
「にしても
全くもって意味がわからない、と
「そう笑い流していいものなのか?」
「あ? いいんだよ、俺がそれで納得してんだから。お前だっていちいち掘り返されたくないだろ?」
「それはそう」
『お前俺をボコしただろ!』とか言って難癖つけられるのはめちゃくちゃめんどくさい。
そういうのをいうタイプは何言っても聞かないだろうし。
「そうそう話は変わるんだが、お前ユニーク持ってるだろ?」
いきなり言われたそのセリフに俺は動揺を隠しきれなかった。
ユニークを知っている!?
いや、
ここで隠しても意味がないだろう。
言ったところで実害はないのだから。
「あぁ、持って──「俺も持ってるんだけどよ」……え?」
え、持ってるの、ユニーク。
というかそんなバラしていいの?
俺はともかくそっちは別にバラさなくて良くないか?
実際俺はお前がユニークを持っているかもって疑ってなかったし。
そのまま黙ってれば普通にわからなかったぞ?
「それ、言っていいのか?」
「ん? まぁいいだろ。言ったからってどうなかなる訳じゃねぇし」
「いや、ユニーク持ってるって知ったら警戒するだろ普通」
「そりゃそうだろうな。実際お前は警戒しただろうし。けど俺はもうお前と敵対する気ないからな。俺をここまで追い込む奴と敵対なんかするかよ。お前だって俺と戦うのは嫌だろ?」
その言葉を俺は肯定する。
そりゃあそうだろ。
強くなるために戦闘するのは当たり前だしこれからもやるつもりだ。
その過程でこれから命を賭けて戦うこともあるだろう。
けどわざわざ自分から死ににいくような真似はしない。
今回だって奇跡みたいなものだ。
『夢中領域』を使ってギリギリ。
なんなら
俺の領域に慣れられたらまず間違いなく勝ち目がない。
そんな相手とは戦いたくない。
「次は俺が負けるだろうからな」
「そう自分を下げる必要はねぇと思うがな。普通負けて当たり前なんだし」
「だとしてもわざわざ死ににいくなんてことはしたくねぇよ」
「ま、そりゃそうだ。……で、ここからが本題なんだが俺たち手を組まないか?」
「? どういうことだ?」
「簡単にいうとだな──」
どうやら
それはわかる。
俺も日本というアニメやゲームの娯楽があった世界で暮らしてきた身からしたらここ冥界は地獄そのものだ。
なんにもなく、娯楽は強いていうなら戦い。
こんな場所な嫌気がさすのも当然だと。
で、基軸世界で生活するには向こうで受肉する必要がある。
そのためには自分がある程度強くならないといけない。
強くないとそもそも召喚されなかったり向こうに行っても存在を保てず直ぐに消えてしまうからだ。
だから強くなるために
その被害者の1人が俺であるわけだ。
けどずっと1人でやるのも効率が悪い。
悪魔に大事なのは戦闘技術。
そのためにも修練をする相手が必要だった。
殺し回るにも個体差が激しいから安定しないのだという。
「そしたら意志があって話が通じそうで俺と同等に強くてしかも俺と同じようにユニークを持ってて強くなろうとしてる奴がいる。まさに最高の相手ってわけだ」
話を聞く限りは確かにそうだ。
互いに敵対する理由もないし、協力して行ったほうが互いに利がある。
ここでたった一度の死闘を繰り広げるよりも互いに高めあったほうがいいというのもその通りだろう。
「けど大丈夫か? 俺は
「だからいいんだよ。俺もお前に教える過程で勉強になるしその戦闘技術がない状態で俺と互角なんだから鍛えれば俺の訓練相手として仕上がっていく」
「俺につられてそっちも強くなるってことか」
「そうだ、互いに1人で黙々と
そういい
「少し考えてもいいか?」
「あぁ、もちろん。これは数100年と続くものだからな」
(『
俺はまず『
すぐに返事をすることもできるが、ここで俺の勘違いで何かあったら困る。
1人だと視野が狭くなるからな。
複数で考えたほうが良い結果が出ることが多い。
《解。
どうやら『
1人で黙々と相手から魔法などを覚えることはできるとは思う。
何せ俺には『
でも
こればっかりは俺が覚えなきゃいけない。
その時俺1人では全くと言って進歩しないだろう。
そりゃ『
より早く
相手は強くなるためにいろんな相手に喧嘩を売ってきたやつだ。
いくつか修羅場も潜っているだろう。
そんな相手に教えを乞うことができるのは非常に幸運であると言えるだろう。
答えは決まった。
「よろしく頼む」
俺は差し出された手を掴む。
「おうよ」
視線を
ステータス
種族:下位悪魔
名前:なし
称号:なし
魔法:なし
ユニークスキル:『預言者』『夢中者』
エクストラスキル:『魔力感知』
コモンスキル:『思念伝達』
耐性:物理攻撃無効
精神攻撃耐性
熱変動耐性ex
痛覚無効