リムルに喰われる悪魔に転生してしまった…… 作:てきとーでいこう
すみませんこんなにも投稿が遅れてしまって。
忙しかったのと大まかな道筋は決まったのにその間がなかなか決まらなくて書けなかったり後他ゲーとその二次創作に浮気してたらこんなことになってしまいました。
完結しようとする意思はあるよ。
「悪いね、何にもなくて」
3人を椅子に座らせながらそう謝る。
ここヴェルグレイは〝あのヴェルダナーヴァから与えられた土地〟という字面だけで見ればものすごい場所だが、その実中身は何もないのだ。
あるのは荒野のみ。
海底から引っ張り出してきたんだし当然と言えば当然だ。
「いえ、そんなことは……」
「別にいいよ気を使わなくて。何にもないのは事実だし。だから君たちを呼んだってのもあるし」
「何もないってのは悪いことじゃない。何でもできる可能性の塊だ。そうだろ、ヴェルア様」
何やら緊張したいる様子のフィリエルを他所にアルガーツは何ともないように俺にそう言う。
いや、非常にありがたい。
俺は人の上に立って何かを命令する、なんてことは今までしたことないから緊張持たれるとかなり……というか結構困る。
だってそんな経験ないんだもん、仕方ないね。
そんな初心者の俺に変に屈せず意見を言ってくれるなんてありがたすぎるってもんだ。
「その通り。変に敬意とか持たなくていいよ。急に何やらやりましたって言われてもわからんでしょ。そもそもヴェルダナーヴァ様から土地を貰ったはいいものの俺には土地開発とかはさっぱりでね。だからこうやって人を集めたわけだし。とはいえ俺は4人呼んだはずなんだけどなんで3人なんだ? 何かあった?」
「土地開発と建築は俺が兼任してる。いろいろと話し合ったんだがここに居る奴らの中じゃありがたいことにずっと町を作ってる俺がどっちも1番って話になったわけだ」
あぁ、なるほど。
まぁ建築って開発そのものだもんな。
何やら有名そうだったから王族とかの建物の建築をしてるもんだと思っていたが町の開発もしたことあるのか。
そりゃなんとも心強い。
「今更だが君たちはここに来た時点でこの街の開発に助力、そしてそのまま街の運営をしていくっていうことでいいのか? それとも今回のみ? こちらとしては街の根幹のシステムのアイデアをもらえる時点でだいぶありがたいからな。もちろんそのままここに居住して運営してくれるとありがたいが」
もうすでに人間辞めてる俺はあんま参考にならないからな。
いやまぁ最初から悪魔ではあったがもうその生活に慣れて人間としての習慣というか……人間じゃ絶対に必要な物を俺が抜けてる可能性がある。
俺1人で決めちゃったら下手したら人間お断りの場所になるかもしれんしな。
「俺としてはそれでもいいぜ? あの創造神から下賜された土地の開発なんてそうそうできることじゃねぇしな」
「私はこの神聖な場所を発展させるために全力を尽くします。ヴェルダナーヴァ様を祀っている我らにとってはそのヴェルダナーヴァ様に認められた方を支えるのは嬉しいことですので」
うん。
前者はともかく後者が重い。
そりゃ俺としては嬉しいけどね?
「あまり期待しないでくれ。失望しろ、とは言わないけど俺は神じゃない。ヴェルダナーヴァ様みたいに完璧で、どうとでもなるわけじゃないしな。戦鬪ならなんとかなるがそれ以外も全部ができるわけじゃない。ヴェルダナーヴァ様が認めたヴェルアではなく俺を見てくれるとありがたい」
「……あのヴェルダナーヴァ様をお救いになられたのに、ですか?」
俺の言葉にフィリエルは意味がわからなそうにそう質問する。
あの万能なヴェルダナーヴァを救ったのだからあなたも万能なんだろう、ということか?
いや、違うな。
あのヴェルダナーヴァ様が認めたやつなら全部できていないとおかしい、もしくは全部できていないと嫌だって感じか。
「そりゃそうだろ。ヴェルダナーヴァが認めてるルドラとルシアたちも完璧じゃない。なんでもできるわけじゃない」
「それは彼らが人間だからです」
「だったら俺もそうだな。正確には俺も彼らも違うが似たようなもんだ。というよりそもそもの前提、ヴェルダナーヴァが完璧じゃない。今回の襲撃で死にかけたってのがその何よりの証拠だろ」
それにあいつ結構自分勝手だし。
いや、そこは神らしさもあるのか?
とはいえ安全保障もできてない実験を相手の許可を取らずに勝手にやるし、相手の嫌がることを嬉々としてやるし、面倒ごと押し付けるし……
結果的に俺にとってプラスになったけどやっぱやってることヤベェよアイツ。
創造神っていう最高神の姿からはかけ離れてるぞ。
……流石に信仰してる人の前でそんなことを赤裸々に語ろうとはしないけどさ。
「……」
「宗教は別に悪いことじゃないが崇めているヤツを崇めている奴らの理想で釘付けにするのが危険なことだろうな。ヴェルダナーヴァの場合は精神構造自体が神だからなんか言われてんな、くらいだろうが俺は違う。ずっと他者からの目線を気にする。本来の自分を抑圧して他者に合わせ続ける、それはだいぶキツいだろう」
まぁそれが必要な時はあるけどな。
俺の最初みたいに原初に凄まれたらそうするしかないし。
そこから関係を作って俺の意見をある程度通せるレベルまで持っていくしかない。
この世界で弱者にとって強者と関わるのは自分を抑圧し、制限することを強制されるのと同時に強者に自分の意見を通すチャンスでもあるんだと思う。
一部例外もいるがな。
リムルとか、そういう奴ら。
でも強者って自我強いから。
この時代だと特に。
「長々と言っちまったが結局言いたいのはこれからよろしくってわけだ。他でもない俺と」
「……」
フィリエルは何にも言わず黙りこくっている。
自分の中で思うところがあるんだろう。
仕方ない。
一旦置いておいて最後の人だな。
「建築及び開発、信仰ってことは君は法律かな?」
「はい。バルマンです。種族の生活の違いとかに興味があって。そこから種族ごとに決まった生活の決まり、要は法律にも興味があって調べてるんです
俺の質問に3人目の男はそう答える。
なるほどな。
確かにこの世界は多様性がすごいからな。
翼が生えてたり超耳が良かったり腕力が強かったりするし。
そういった種族ごとの違いに興味を持つ人もいるんだろう。
「君はどうなんだ?」
「僕的には法律の案を出したらまた旅に出たいですね。きっと僕のまだ知らない種族がこの世界にはたくさんいるでしょうから」
バルマンは目をキラキラさせながら実に楽しそうにそう言った。
こりゃ止められんわ。
こんなに人生楽しんでる人をここにずっと貼り付ける訳にゃいかんな。
そもそも初期案出してくれるだけでありがたいんだし。
案さえ出してくれれば『
法ってのはその後の出来事でどんどん改良していく物だからな、今完璧に決めなくても大丈夫だろう。
「了解。んじゃ先に俺の方針だけ言っておく。俺としてはここの都市はヴェルダナーヴァ様の聖地巡礼の一部、そして永世中立地帯としても機能させたいと思っている」
「というと?」
「ハッキリいってあんな大々的に言われてるのに人が来ないなんてことないだろう? 俺も拠点が欲しいとは思ってたしちょうどいいかって。まぁ流石に領主になるとは思わなかったけど」
ハッキリ言って俺には国王というかそういった人の上に立つ資質はないと思っている。
だってついさっき3人を呼ぶのにひよったばっかりだし。
それにここはヴェルダナーヴァから与えられた土地という良くも悪くも人が集まる場所だ。
そんな大勢の人々を俺が統制とれるかっていうと怪しい。
そりゃできるように努めるが魔物みたいに自分より強いやつには従順ってわけには人間は行かない。
考えているのは観光都市と中立都市のハイブリッド。
ヴェルグレイに行くなら全ての武力行為を禁じて定めた法に従ってもらう。
それさえ守れば法の許す範囲で好きにここを満喫すればいい。
軍隊は持たない。
正確には自衛隊は持つけどね。
日本のパクリである。
こちらからは攻勢には出ないが自国を守るための武力は持つよ、というものだ。
武力を禁じているため戦闘種族とかは物足りなくなるかもしれないしその場合はこの部隊の試験や訓練を受けて溜飲を下げてもらいたい。
あと単純にヴェルダナーヴァの土地を守るってだけで人気は集まりそうだし必然的に試験の倍率も高くなって質も上がるだろうし。
防衛に関してでいえば後は俺だ。
ヴェルダナーヴァが大々的に広げてくれたおかげで多少なりとも俺の力は知れ渡ってる。
具体的なスキルは知らんだろうけどあの創造神を救った、っていう肩書きがあれば今すぐ攻め込むなんてことはしないだろう。
こういった評価っていう型はこういうとき便利だ。
交易もしたい。
ヴェルグレイも広いけどそれだけで全部が賄えるわけじゃない。
とはいえそれに関しては何か代価差し出さなきゃいけないしな。
何かしらこの都市独自の強みを出したい。
あとは神殿かな。
ここはヴェルダナーヴァにもらったもんだし。
正確にはギィだけどこの島を浮かせてるのは間違いなくヴェルダナーヴァのおかげだからそう言っても大丈夫だろう。
みんなヴェルダナーヴァ目当てだからそういう神殿ないと信徒の人たちは苦労しそうだしな。
あと俺のヴェルダナーヴァ信仰してますよアピール。
こんなことを話さないことは避けながら俺は3人に説明した。
「金に関しちゃあ税金をとりゃあいいと思うがな。ここに大金払ってでも住みたいってやつは多いだろうぜ」
「とはいえ全部金ってわけにも行かないだろ?」
「法律に関しては方針さえ決めてもらえれば大丈夫です。あとは随時相談して行う感じですかね」
「……ヴェルダナーヴァ様の神殿には賛成です。ここにいる多くのものがヴェルダナーヴァ様の信徒ですから。あとはヴェルア様を崇拝している方もおりますが」
俺の崇拝に関してはちょっと遠慮してもらえるとありがたいんだがな。
崇拝されるタイプじゃないし。
あとどこか絶対調子乗る。
わかるよ、だって俺だもん。
「まぁ、やるからにはすぐにやろう。下で待たせてるからな。できるだけ手筈を整えてからお招きするとしよう」
多分街発展はほぼほぼスキップになります。
作者にはその描写をする力がない……