リムルに喰われる悪魔に転生してしまった…… 作:てきとーでいこう
この前一本の赤バーで喜んだばっかりなんだが。
みなさま本当にありがとうございます。
誤字脱字報告もありがとうございます。
めちゃくちゃに助かってます。
「つーわけでお前らには100年ずつ
俺らが
ちなみに
ここは原初が集まる誰の支配領域でもない場所だと思ってた。
原初が集まるから誰もここを支配しちゃいけないっていう暗黙の了解的な感じじゃないなと考えてたがどうやら違ったらしい。
全員がそろうことはなくても定期的に使われてるっぽい発言があったからそうなのかなと思ってたんだけど。
……まぁ、そこはいい。
今重要なのは原初による修行だ。
相棒はこれでもっと強くなれると考えてテンションが上がっているらしいが俺は違う。
いや、俺もこの提案自体は嬉しかった。
実際に提案を言われた時は俺もテンション上がってたし。
けど問題はその後の
「んで、その修行だがあいつらそれぞれに任せてある」
そう、これだ。
原初たちに鍛えられる。
それだけで言えばこれ以上ない師匠だろう。
なにせ生まれたばかりでリムルなどの明らかな
世界最高位の強者たちに鍛えられれば強くなることはできるだろう。
けど、もし原初に鍛えられたい人を募集したとしたら全くと言っていいほど集まらないだろう。
問題は〝鍛える〟という部分だ。
原初たちは他人に魔法や技術を教えるなんてことをしたことがない。
そもそもする必要がないから当たり前と言えば当たり前だろう。
だが、そこがヤバいのだ。
師匠が弟子と同レベル……せめて弟子の力が通用する相手ならばそれは教育として通用するだろう。
──が、今回原初に教えをこうのはなんということもないただの
もちろん
原初が魔法を一発俺らに向かって打つ。
これで俺らの人生……悪魔生は終わりである。
もちろん普通なら実力差を考えて手加減だとかそういったなんらかの対処をするのだろうが相手は原初。
自分勝手、自己中さに悪い意味で信頼のある存在である。
ヤバくなるのは目に見えている。
だからこそ
「……わかりました」
「それと、お前らはそれぞれ別のやつのところで鍛えてもらう」
……マジか。
今までずっと2人でやってたから今回も2人で頑張ろうと思っていたんだが……
「なんでですか?」
「簡単だ、お前らがずっと2人で戦ってきたからだ。2人で1人の
相棒の疑問に
言われてみればそうだ。
これまでずっと2人で戦ってきたからか全部の戦略に2人で戦うというのが基本になってきてしまっている。
もちろんそれが悪いとは思わないがこのまま続ければ2人で戦うというのが癖になってしまう。
500年でこんな思考になっているのだからそれがさらに続けばより深刻になるだろう。
極端な話だが一緒にいないと戦えないというふうになってしまうかもしれない。
原初が鍛えるのだからお前らも個人で原初と戦えるくらい強くなれ、ということなのだろう。
「わかりました」
そういうことならばやるしかないだろう。
1人で戦えないというのはこの弱肉強食の転スラの世界では致命的な欠陥なのだから。
種族として仲間がいないとまともに戦えないならまだしも俺は戦闘特化の
泣き言を言える立場じゃない。
俺と同じ結論に至ったのか、相棒も1人で修行することを承諾した。
それを聞いた
「よし、じゃあまずは俺と一対一で勝負をしろ」
そう俺らに言い放った。
◇
「おいおい、そんなものか!?」
目の前にはこの世界最強の悪魔が大声で俺を煽っていた。
圧倒的、そんなレベルじゃない。
文字通り次元が違う強さだ。
俺の攻撃はことごとくかわされ、逆に俺が喰らう攻撃はどれも致命傷になる。
書籍版で
だとしても書籍版ならそのとき
つまり権能なしの素のスペックと技術、スキルで戦っていたということだ。
今、俺は『運命観測』や『夢中領域』を使っていないがそれ以外の『
それでこの様だ。
本で読むだけなら『へぇー、すご』くらいの感想だったが今ならハッキリとわかる。
理不尽だと。
(『
《解。不可能です》
ダメもとで聞いてみたがやはり無理か。
ここで『夢中領域』を見せるわけにもいかないし、今ある手札でやるしかないか。
『夢中領域』は見せない理由はこの世界の
幸い
まぁ、本気や普通だったら俺はすでに死んでいるので手を抜いてもらわなけれ困るのだが。
それでもせめて一矢報いたい。
せめて一発だけでも攻撃を当てる!
「『疾走』!」
俺は500年の間で新たに手に入れたユニークスキル『
そしてそれにこれまた『
ユニークスキル『
その権能はこんな感じである。
◯
【疾走】
建物や人などのあらゆる障害物を無視して走れる。
ただしその間こちらから相手に干渉できない。
【超加速】
加速力を大幅に上げる。
【空間移動】
認識した位置座標の場所へ移動できる。
【法則操作】
魔力操作。熱量操作及び、慣性制御を可能とする。
まさに移動特化といったスキルだ。
中でも特徴的なのがたった今使った『疾走』である。
『疾走』中はこちらから干渉できないというデメリットの代わりにありとあらゆる障害物を無視して走る……もとい移動できるというのがこの権能だ。
これに『超加速』を併せて使用することで何にも邪魔されない超スピード移動が完成するわけだ。
とはいってもあくまでユニークレベル。
この『疾走』に魔法を無効化する機能はない。
超範囲の核撃魔法を使われたら俺は速攻死ぬ。
けど、この戦いは腕試し。
他の原初に送り出す前の実力を試すための戦闘だ。
ならばそれはない、と判断しての使用だ。
ここまで『
1つ目はこれを使っていてもそこまでこちらが有利にならなそうだからだ。
そもそものスペックの差が激しいなかで俺がこれでスピードを上げたとしても簡単に対処されるだろうと思ったからだ。
2つ目はこれを有効に使えるレベルにまでまだ練度がないからだ。
他のユニークスキルである『
戦闘中はずっと発動する
ちなみにちょっと『未来予測』を切ってみると対処自体はできた。
『未来予測』を使い続けていたおかげか『未来予測』による未来視が俺の頭に叩き込まれているらしい。
けどそれはギリギリ。
『未来予測』を使っているときほど余裕はない。
それにずっと使っていたものを切ったので違和感のようなものを感じた。
そのため今は『未来予測』を使用している。
対して『
ただ『疾走』しても早くなるだけだ。
壁の向こうからの奇襲だったりとかそういうアイデアはあるがここ冥界では意味がない。
だから500年間ずっと移動に使っていた。
珍しい戦闘の用途で言えば強敵相手に殴るときだけ俺に『超加速』で加速力を付与して攻撃を当てるというものだ。
今回はこれを
もちろんこれをやったとしてもただ対応されるだけだ。
『超加速』による攻撃もそこまで多用してないため得意というわけでもない。
たが
この慣れてない攻撃を当てるには前もって
この『超加速』による加速は『疾走』によるものだと。
だから『疾走』と『超加速』を同時使用した。
『疾走』で『超加速』の存在を隠すために。
「『疾走』」
効果が切れたのでもういちど『疾走』と同時に『超加速』を発動しスピードを上げる。
この上がったスピードのまま
もちろん、当たらない。
分かってはいたが悔しい。
『未来予測』と『
見切られているならば反撃を仕込んでくると思ったのだがそうではないらしい。
向こうからこちらに仕掛けてくるつもりはないっぽい。
こちらの魔法が通じない。
だから攻撃するには近づくしかない、そうわかっているから突っ立っているんだろう。
なら俺はヒットアンドアウェイに徹する。
手数を増やしてこの『疾走』による超スピードの攻撃しかないと思わせる。
そしてラストの最高速。
「『疾走』」
ここで一直線に相手に攻撃を仕掛け──
ない。
「!」
ここで俺は空間転移する。
場所は
俺の超速攻撃に慣れた後、『疾走』の効果が切れた攻撃速度の差による混乱を狙った攻撃、に思わせての背後からの超速攻撃。
これが今の俺にできる最高だ。
「やるじゃねぇか」
俺の攻撃は届かなかった。
けど、今の自分の全力を出せて清々しい気分だった。
ちなみに、相棒も同じように負けました。
主「どうだった?」
相棒「強すぎ、コテンパンにやられた」
ステータス
種族:上位魔将
名前:なし
称号:なし
魔法:『元素魔法』
ユニークスキル:『預言者』『夢中者』『疾走者』
エクストラスキル:『魔力感知』
コモンスキル:『思念伝達』
耐性:物理攻撃無効
精神攻撃耐性
熱変動耐性ex
痛覚無効