リムルに喰われる悪魔に転生してしまった…… 作:てきとーでいこう
嬉しいよりも困惑が勝ってきている状況です。
しかし、これもみなさまのおかげです。
本当にありがとうございます!
誤字脱字報告もとても助かっています!
その原初とは──
「あら。最初に私を選ぶのね」
「はい。魔法のための基礎知識を学ぶなら
他でもない、
理由は先ほども言ったように魔法の基礎知識を学ぶためだ。
悪魔は皆魔法が得意だが
魔法の威力を高めるのなら
というか
魔法の知識が単純な元素魔法で止まっている俺には
対して
多少なりとも暗黒魔法の知識を持っていないとすぐ死にそう。
俺が想像もできないようなエグいことをしてきそうだ。
これから
けど、だからといってここで警戒心を解いてはいけない。
原初というだけで警戒するには十分だからな。
「よろしくお願いします」
「えぇ、よろしく」
こうして俺の
◇
原初たちとの特訓に際して、日記をつけることにした。
とはいっても現実ではなく俺の脳内でだが。
これから地獄が待っているだろうから脳内の中でくらいは愚痴らせてくれてもいいだろう。
口に出したら死ぬし。
ともなく、そんな脳内日記は題して
【白い悪魔との訓練日記】
である。
まぁ、シンプルだ。
これから別の原初とやる時も同じような脳内日記をつけるためわかりやすくするためでもある。
いちいち日記の題名を考えてられないというのもあるが。
《1日目》
しばらくは
優雅とは何かという問いの答えのような場所だった。
もしこれが地球にあったら世界遺産になってると思う、間違いなく。
最初にやったのは
もちろんこれは『
魔法図鑑的なものに載っている普通の魔法なら『森羅万象』でできたんだけど暗黒魔法はこうはいかない。
こういうのは地道に覚えていくしかないのである。
《2日目》
今日も今日とて魔法講座。
やはりというべきか『
というか
知識はあっても土台ができていないとか、そんな感じらしい。
《5日目》
今日は魔法講座とかがなく1日フリーだった。
……なんていうこともなく、何もないから代わりに『お願い』を聞いてくれと言われた。
それを聞いた時はついに来たか、と思った。
原作でも書籍版でも
しかもそれに失敗すれば守らなければ殺されるというやばい条件付きでだ。
だったらなんでそんか危険なとこに来たかというと、前にも言った通り他の2人でも死ぬときゃ死ぬというのが一つ。
それと
『お願い』という名の命令の内容は単純。
この辺りを彷徨いている悪魔をぶち殺せというモノだ。
ざっと見た感じ数百体はいる。
しかも全員がかなりのレベルの
多分1人で行ったら死ぬ。
理由を聞いてみたら
『私に仕えたいやつらがここら辺をうろちょろしているのよね。鬱陶しいから始末してくれないかしら』
とのことだった。
要するにあれか?
好きな人に気づいて欲しいからその人の周りをうろちょろする的な?
はい、違います。
ふざけてすみません。
自分から仕えさせてくださいなんていったら最悪の場で殺されてしまうからですよね、申し訳ありません。
で、これを全員始末するんですか。
ちなみに誰とやればいいんですか?
流石に1人……え、俺だけ?
死ねと?
あ、はいわかってます、拒否権なんてないですよね。
うん? 10年以内?
……マジで?
《32日目》
それを約1ヶ月行った俺の感想を言わせてもらおう。
いや死ぬ、これに尽きる。
そもそも数が多い。
『
まだ俺より格下の
俺より弱いもんね、それもだいぶ。
連戦に次ぐ連戦という経験をさせるためと言われれば納得できた。
けどさ、この白の棲家の周りにいる悪魔って原初に仕えようと考えている悪魔だから全員レベルが高い。
俺と互角レベルの奴らがゴロゴロいる。
俺より下の奴らの方が珍しいくらいだ。
今はちまちま俺より弱い奴らを倒して回っている。
こっそりと、隠れながらね。
今思いっきりカチコミしても100%負ける。
こういうのは弱いやつらからだと相場が決まっているんだ。
弱い奴には喧嘩を売って強い奴は避けるスタイルでいこう。
《1000日目》
なんとまぁ記念すべき1000日目である。
なんでこんな長い間脳内日記をつけていなかったのかというと単純につけている暇がなかったからだ。
何せずっとずっと戦いっぱなしだったのだから。
ことの発端は自分より弱い悪魔を殺し尽くしてしまったところから始まる。
ここから自分と同じくらいのレベルの相手になるため、一対一に誘い込んで1人ずつ撃破していこうと考えていた。
もちろんこれは相当時間がかかるから自分が進化するまではこれを続けていこうと思っていた。
100年はかかると言っていたが自分と同格の相手を殺し続ければそれ以上に早く進化できるだろうと思ったからだ。
ともかくそれにはまず自分と同レベルの相手を見つけないことには始まらない、とあたりを探索している時だった。
一気に複数人の
一体なんで、と思ったが単純だ。
俺が殺しすぎたから。
この前の会談で
最初から自分と同じレベルのやつとだけ喧嘩してればよかったのか?
いや、だとしたら戦闘後に奇襲されたら詰みだ。
こればっかりは仕方ないと納得するしかなかった。
これにより俺は全力で逃げて相手が1人になった隙を見て殺す、また逃げる、殺すをひたすらに繰り返すことになったのである。
《2375日目》
この日記をつけるのも久々だ。
めちゃくちゃ相手を殺して殺して殺しまくった。
最初は数を数えていたが400を超えたあたりから数えるのもやめた。
この長い間殺しまくって思ったのはユニークスキルを手に入れられなかったことだ。
こんなに大量に殺しているのなら『殺戮者』みたいなのが手に入ってもおかしくなさそうなのに。
リムルがファルムス軍を万単位で殺したときも手に入らなかった。
代わりに『
そういうのを手に入れるのにもやはり条件があるのだろう。
例えばなんの目的もなく悪意のためだけに大量に人を殺す……とか?
まぁわからないが。
悪魔どもは半数は殺したと思う。
精神的疲労が辛かったが『
1人じゃ心が折れてのたれ死んでいたと思う。
改めて『
自立型スキルって最高!
《3647日目》
10年という期限の数日前に俺は1000を超える悪魔を殺し尽くし、
戻った時、
「あら、お疲れ様。ずいぶんと静かになったわ。それじゃあ明日から魔法の講座を再開するから」
はっきり言ってブチギレそうだった。
もっと何かないのかよ、と心の中で何回も思った。
けど、俺の理性くんが仕事をしてくれたおかげで心のうちにとどめ、生き延びることができた。
その後に頑張ったご褒美なのか紅茶とかが出てきた。
めちゃくちゃ美味かった。
敵を気にせずにゆっくり休めるというありがたみがよくわかった。
ありがとう、我が家。
まぁ、ここ
《15968日目》
今までは自分でやっといてね、と言われていた魔法の練習を
魔素量の上昇に従ってより高度な魔法を扱えるようになってきたかららしい。
原初レベルの魔法のスタート地点にやっと立てたというべきだろう。
それと元素魔法の発展版ともいえる核撃魔法の訓練を開始した。
とは言ってもまだ核撃魔法の基礎である霊子は扱えないため理論だけというか術式の組み立てとかのものだが。
そもそも霊子を認識できていないため、そこから始まった。
それがどこか誇らしげに見え、思わず声に出してしまった。
「そんなわけないでしょう。私にとっては呼吸するくらい簡単なことなのだから」
とのことだ。
まぁ、そうだよなと納得した。
とはいえ何か不機嫌にはならなかったので自分の思ったこと(
長い間一緒に過ごしてきたため、俺も
だからといって訓練や殺戮などでは手は抜いてくれないのでムカつく時はある。
《27637日目》
この長い年月、やっていたのは最初の10数年と同じく魔法講義をする、その後に別のところの悪魔を殺してこいと依頼される。
これの繰り返しだった。
魔法講義の時間が増え、悪魔殺戮の時間が減った。
その理由は俺が
最初に100年かかるぞ、と言われたからこれを自覚した時結構驚いた。
「あなたは自分と同じくらいの相手を数千、数万と殺してきたのだから当然でしょう」
とのことだった。
確かにここでの悪魔殺戮はめちゃくちゃきついものだった。
頑張って魔法の威力を上げたりして悪魔を少し楽に殺せるようになるとその分タイムリミットが短くなるため常に全力でやってなんとか期限以内に終わるくらいの難易度になっていたのだ。
最初は10年なんていう時間設定が今では1年である。
種族の進化と慣れ、魔法の威力上昇でここまで変わるとは……やはり原初、めちゃくちゃキツイがその分の成果は目に見えて出ている。
原初には劣るが今では暗黒魔法も扱えるようになっていた。
『
〝虚無〟といえばリムルの〝虚無崩壊〟が思い浮かぶ。
流石にリムルの〝虚無崩壊〟のエネルギーを身に循環させて永遠の戦闘継続とかいうバグ技は流石にできないが。
ちょっと〝虚無〟でやってみようかなと思ったが『
まだ体が耐えきれないとのこと。
俺も自爆なんてしたくはないので大人しく従った。
あ、ちなみに
ちょっと興味深そうにしていたのを俺は見逃さなかったぞ。
あとお菓子ありがとうございます。
めっちゃうまいです。
話を戻そう。
結局無限の戦闘継続というのは叶わなかったが〝虚無〟を用いた暗黒魔法を扱えるようになったのだ。
喜ぶべきことだろう。
これで少しは
最初に出てくる感想がこれなのは我ながら少し笑ってしまったが。
《36500日目》
来るべき最終日である。
最後も
今や日常とかしたこれも今日で最後と考えるとなかなか心に来るものがある。
今思えばこの地獄のような訓練も他の場所での扱きに耐える土台作りにはぴったりだったのかもしれない。
最後に感謝を述べて、ここを去ることにした。
そのとき
「何かあったらここに来なさいな。相談くらいなら乗るわ」
と言ってくれたのがとても嬉しかった。
恐れられている原初だがその高いハードルを乗り越えればこういうふうにちょっとは仲良くなれるのだな、と思った。
【原初の白との訓練日記】
完
作者初めての日記形態の執筆。
うまくできたのかわからない。
原初との修行期間中、こういった表現が続きます。
期間が終わったらやらないと思う。
ステータス
種族:悪魔公
名前:なし
称号:なし
魔法:『元素魔法』『暗黒魔法』
ユニークスキル:『預言者』『夢中者』『疾走者』
エクストラスキル:『魔力感知』
コモンスキル:『思念伝達』
耐性:物理攻撃無効
精神攻撃耐性
状態異常耐性
自然影響耐性
痛覚無効