「なんすか」
「気に入った。紅魔館に住まない?」
「断る」
レミリアの態度が変わりすぎてる。会う度に変わってる気がする。今度は俺に対して我が家に住めとか言ってきてる。だが断らせてもらう。確かにここに住む利点は多い。役割にもよるだろうが、飯が出る。あと巨乳が二人いる。そんで住む場所が安定している。まあこんなところだろう。だが、断る。風見幽香という強き巨乳が何をするのかわからない。後、魔法の森に住まないのなら魔理沙からもらったネックレスが無駄になる。用事がそれだけだと言うなら帰る。じゃ〜ね〜。
「じゃあ今日、博麗神社で宴会をやるつもりなのよ。一緒に来てくれる?」
「え、やだ」
「来なさい」
どうやら美鈴師匠も参加するらしい。呼ばれて行ったときにはもう遅く、かなりの人数…とは言っても見たことある人ばっかだけど、とにかくいた。魔理沙もアリスもいた。幽々子さんや妖夢もいた。紅魔館のみんなはさっさと用意を済ませていた。…帰って、いいですか。ダメだった。しかし何故急に宴会なんかやるのか。こんな重りを着けている時点でかなり厳しいところがあるのだが、それでもここに来た俺は褒められて然るべきだ。美鈴師匠に話したところ、そうですかとかわされた。悲しい。
「須磨元さん、その方は?」
「美鈴師匠」
「武の?」
「うん」
「…はい?」
「勝負!!」
場を移動する。なんでこんなことになったのかな。わかんない。パチュリーの横に移動する。小悪魔のせいか、少し距離を取られた気がする。まあでも別にいいかな。別にそれだから何かがあるとか、そう言うわけでもない。ただ俺が悲しいだけである。小悪魔はそんな俺を見てニヤニヤと。あーこいつ死なねえかな。ホント。その性格がなければ美人なのに。小悪魔を睨みつけていると、激しい衝突音。飛び込んでくる背中。しっかりと受け止めたところ、それは妖夢だった。…体が避けなかったのは何故か。
「こういう子が良い。小悪魔はダメだ」
「好き嫌いが激しいわね」
「当然ですね。逆にそれ以外はあり得ない」
「私の扱いがぞんざい過ぎませんか?」
「お前のせいで観測可能なおっぱいが一時的に観測不能になったの忘れてないからな」
「ちっ」
気絶した妖夢を抱えながら話していると、魔理沙が妖夢の頬を叩きに来た。悲しい話だが、刀を日本持っていて完全に脱力した人間は、40キログラムだろうと重い。しかも中身は流動体のようだときた。揺らさないでほしい。割とやめてほしい。重くて揺れるから。他人の勧めてくる酒に拒否を示し続ける。しかしその場に居続ける。飯を食うために。タダ飯最高、ってね。パチュリーの動きに合わせてたゆたゆと揺れる胸を服越しに透視したりと楽しんだ。が、宴会はまだ続く。
「…」
「須磨元さん」
「なんでしょう美鈴師匠」
「…あの、もしかして…お、おっぱい…を見ても集中できてませんよね?」
「そんな馬鹿な。俺がですよ。」
「あ、あはは、そうですよね!」
ぶっちゃけ集中できてない。人が多いからね。変な精神のすり減らし方をする。もしかしたら妖夢を避けられなかったのもそれが関係しているのかもしれない。まあそんなの考えるだけ無駄か。…今一番大事なことは、こういう場で俺はかなりめんどくさいやつになっているというところ。帰って寝たい。重りのせいでそんなに動けないし、無理やり動いたらなんか死が近づく気がする。妖夢を放り捨て、そそくさと移動、宴会場から離れた。…つーか、疲れた。なんにもしてないのに。
「宴会の場は苦手か」
「苦手じゃない。人が多いと勝手に苦労するんだ。」
「難儀だな」
「…お前誰」
「伊吹萃香。鬼だ」
橙色なのか茶色なのか区別がつけれない髪に2本のツノ。瓢箪から匂う酒の匂い。酔っ払いであることが裏付けされたように前後する体。そして貧相な子供のような体格。鬼と言えば体のでかい男を想像していたのだがどうやら違うらしい。強い奴はだいたい女であることを教えられ、過去と結びつけてそうかもと一人納得した。紅魔館の構成メンバーは皆女だし、妖夢も二振りの真剣を扱えるのだから力は強いのだろうし。…それはそれとして、なんかいつの間にかいた萃香はなんなんだ。
「酒を飲む場で一人だけ無愛想なのもダメだろ。まずは私と二人で呑もう。それからあっちに行けば良い」
「え、やだ」
「んなっ」
「なんでそんな嫌がらせするの」
「めんへらって奴だろお前!」
「だいたい俺は外来人。未成年飲酒の場で酒を呑んだらどうなるか」
「外の世界かぁ…まあ抵抗があるのはわかるけど、そんなに若くないだろお前」
「おっぱいおっぱい言ってるんだから大体小学生じゃん」
「うわっ」
萃香は鬼の中でも特に強い四天王らしい。じゃあチャンピオンとかいるのかな。そして巨乳はおそらくいる。経験則に当てはめてもそうだが、幽々子さんにパチュリーと美鈴師匠。草の根ネットワーク等。あまりにも多くの実例が存在するためだ。風見幽香も恐らくは一人一派だろうし、魔法の森に巨乳はいないけど。思い出したくもないが香霖堂の店主は胸筋が厚かった気がする。故に…認めたくはないが…実例になる。吐きそうな思いだ。これも酒のせいだろう、思い出したくもないものを思い出した。
「…お前気持ち悪いな」
「よく言われます」
「お前の周りが思ったよりも酷いな」
「それはそう」
お前の周り酷いな(人間を簡単に殺せるような本人の前でえっちぃとか最高とかおっぱい大きいとか言っても何もされない程度には優しい)