巨乳大好きマン   作:覚め

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羽化でググるなよ。吐くから。意味はここに書いておくから。
昆虫が幼虫や蛹(さなぎ)の状態から、翅(はね)を持った成虫へと脱皮・変態する現象
マジでググるなよ。


羽化

「…成りましたね。苦節三ヶ月…」

 

「あんまり長くないからね、それ」

 

「人間の感覚では長いでしょう?」

 

「それは高校生までだよ。魔理沙と同じ年頃の子は長く感じるだろうね」

 

成った、と言うのは俺の体のことだ。三ヶ月。鬼の攻撃を避けて愚痴りに行ったら重りの訓練はもう終えたと捉えられてから三ヶ月。組み手やらなんやらで格闘し続けた三ヶ月。多分幻想郷に来て一番健康的だった三ヶ月だった。一般の体型だった俺は、いつのまにかゴツくなった。締めくくりに力試しと腕相撲。一気に動かした方が胸が動く。おっぱい(明鏡止水)を使って一瞬倒されかけてから倒し返す。胸が2回揺れた。素晴らしいね。ちなみにバレて決着がついた場面からノーモーションでタックルを喰らわされた。

 

「これでそこら辺の妖怪に負けることはないでしょう。好き勝手に生きてください」

 

「おっぱいは!?」

 

「私が教えた技ですよ。私が負けるわけないでしょう。顔の骨折られたいですか?」

 

「今━」

 

「ふんっ」

 

手を伸ばすよりも早く地面を踏み抜かれ、コンクリのひび割れのように地面が割れた。体制を崩した俺はそのまま美鈴師匠のおっぱいにダイブとは行かず、膝蹴りを喰らう。痛い。まあ仕方ないか。しかし体が軽快に動くと言うのは気分がいい。何事も出来ると楽しくなるのは当然なのだが、それが思ったよりも楽しい。例えば、並外れた脚力で走り回って飛ぶ。それだけでめっちゃ空を駆けれる。勿論着地はうまく出来ないから転がるけど、やっぱ楽しいな。痛いけど。

 

「何やってんだお前」

 

「おー、魔理沙」

 

「須磨元は何してんだ」

 

「筋肉ムキムキになったから、遊んでた。」

 

「へぇ…もしかしてさっき飛んでたのはお前か?」

 

「俺だな」

 

「えぇ…」

 

飛んだり投げたり。流れを扱うのも無意識下で出来るようになった。楽しい。帰って寝よう。中々に鍛えられても疲れた。寝てしまえば気分が高まるのもなんとかなる。紅魔館での飯は栄養が豊富だったし、何日かは食わなくていいだろう。…こんなことしてるからたまに倒れるんだろうな。まぁいいけど。布団に篭っているも来客。どうやら風見幽香ではない様子。魔理沙ではないだろうから、恐らくはアリスか。魔理沙曰く活動的な引きこもりらしい。人の生活リズムを知らないのはそのせいか。

 

「人里、行かない?」

 

「デート?」

 

「デート。用意出来てるなら早くして。」

 

頭でもおかしくなったか。魔理沙を連れて行けと言って扉を閉じる。魔理沙から聞いたぞ、見覚えのないやつは人里で買い物するのが不便なんだろ、俺は嫌だぞ。などと独り言を言って布団に篭る。布団が剥がされる。不法侵入か。思って前を見たところ、出てきたのは人形。…俺が狂った。まあ美鈴師匠のおっぱいを拝んでおきながら揉めないとなれば気も狂う。あと、多分これは意識されてないのだろうけど、発生した禁欲もかなりきつかった。今なら仏に説法バトルを仕掛けられると思う。

 

「誰が美人の横で発散すんだよ…」

 

「じゃあ今も発散できないでしょ。」

 

「俺のこと嫌い?」

 

「面白くは思ってるわ。…誘った理由を聞いてたりする?」

 

「そう」

 

「いつも同じ服着てるから着せ替えてみたいなって」

 

「俺のこと嫌い?」

 

人里。アリスは顔がよく知られているらしく、表立って嫌な顔をされることはないらしい。それ顔が良いからじゃない?俺、すごい睨まれてる気がする。美人の横って嫉妬されるんだな。笑える、死ね。服屋は俺が懐かしいと思うような服ばかり。和服はあまりなかった。どうやら外から仕入れているらしく、全ての服が中古前提なんだとか。あ、高級ブランド。安くなっていることから、こちらでは流行らなかったようだ。そりゃそうだ。和服だらけの街で誰がギラギラの鞄を持つのか。

 

「このスーツ良さそうね。…でも直ぐに破きそう。須磨元の目から見て動きやすい服はある?」

 

「服か…これ」

 

「ダサい」

 

「よく伸びるし割と頑丈なんだよ」

 

「その素材でスーツでも作りましょうか。この感触は…」

 

ジャージが選ばれた。ジャージにスーツ姿。スーツ姿で戦闘。…なんか、グラサン着けたらヤクザだよな?とか思う。ここにはそんなものないだろうけどね。店の前を慌ただしそうに走る人を見る。一瞬だが、全身のイメージカラーは恐らく青だった。胸はわからないが、走っていてもあまり揺れたようには見えなかった事を考慮すると貧よりかもしれない。もしくはサラシ。ふと目に入った程度だから明鏡止水が無かった。…紅魔館で三ヶ月間も修行するんじゃ無かった。少し欲が薄れている。師匠の胸を触りに行った時も気分を誤魔化すためだったし。

 

「良い生地が手に入ったわ」

 

「そりゃよかった」

 

「須磨元は胸以外には反応しないのよね」

 

「そうだよ」

 

「…山を胸と捉える事、出来る?」

 

「片乳じゃん…」

 

「そうね、そうだったわ。忘れて」

 

「…魔理沙に聞いたが、魔法使いという種族は不老長寿なんだろ?」

 

「ええ。私もかなり苦労して成ったけど」

 

「じゃあ胸の大きさは変わらんな」

 

人形を使われてのタックルを食らった。誰でもそうだと思うが、人形のタックルはそんなに強くないのが条理だろ。槍持たせたらもう痛いのなんの。腹を下しそうだ。それくらい痛い。アリスの作るスーツが出来上がるまでアリス宅で待っていることに。勿論トイレに篭らせてもらった。尋ねてきた魔理沙に驚かれたが、そもそも鍵を閉めたトイレを開けるな。開錠の魔法はそのためにあるんじゃない。気まずい雰囲気、魔理沙は後退り。扉を、閉めて欲しい。

 

「…魔理沙、少しデカくなったか?」

 

「お、そうだろ?服が合わなくなってきてさ。アリス、作ってくれ!」

 

「…代金は魔導書で許すけど」

 

「トイレの鍵は本当に申し訳ない」

 

「須磨元もこう謝ってるんだからさ。」

 

「厚顔無恥とはこのことね」

 

「どちらかというと盗人猛々しいじゃない?」




魔理沙、アリス宅のトイレについている鍵を破壊。
人生上トイレの鍵を壊した回数が2回になった。
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