あいつって波長を操るらしいじゃないですか。
もう分かりますね。本当は小さめです。可愛いね。
━
「っぶない」
「よく動くわねぇ…咲夜」
「はい」
「でも矢の発射速度めっちゃ早くない?なんで機関銃みたいな速度でやってくるのあれ」
「腕力、でしょうねぇ。」
「矢も際限がなさそうです」
流れを整えながら避け続ける。今のところ、彼女から三メートルは離れていなければ恐らく矢に反応できない。しかしある程度の距離さえあればいいのは分かっている。ので、何個か石を拝借していました。投げます。矢で落とされます。…は?な、何言ってるの?矢で投げられた石を落とす?機関銃のような速さで矢を放ってる最中に?どうなってるの?ど、どんな反射神経してんの?これ、逃げることできないんじゃない?…最悪逃げ帰ればいいとか思ってたけど、むりっぽいね。
「決め手に欠けるなぁ」
「そうですねぇ。お嬢様」
「…ね。まあ、わからないでもないけど…須磨元。」
「余裕ないよ」
「ここで活躍したら美鈴の胸を一揉み、許可するわ」
「━━」
おっぱい。言葉を聞いた途端に集中力が爆上がりした。矢を踏み付けて体の中の流れを足元へ、そのまま爆発。体の四隅に流れを集めて方向転換しつつ爆速で彼女に近寄り、弓を奪い取る。失敗。だが次には繋がる。両手から爆発、一気に後ろへ下がり足で弓を取る。そのまま爆発的な勢いで矢よりも早く落下。これで機関銃の如き矢は消えた。…これにて美鈴師匠の胸一揉みが確定した。期待していいんですよね、レミリアさん。なんでこっちを一切見ないんですか。ねえ。
「よくやったわ。正直言ってキモい」
「後はお任せを。」
「…えぇ…」
「一応言っておきますが、矢の再利用は不可能です。あまりの速度に矢が破壊されていますから」
「…これ使えそう」
「話を、聞いて。」
弓を引く。地面に弓を刺して支えにしながら弾くことだけを考える。重っ…!あまりにも重たい。弦自体が弾けない。流れを整え、姿勢も整え、思い切り弾く。ようやくギリギリいっぱいを弾けた。このような真似はしたくない。だが。だが!!白髪の彼女が避ければ胸が揺れる!!それも大きく。全力で狙いを定め、手を離す。弓道はよく知らないが、手のひらを爆発させるように離せば影響はないだろう。するとどうだろうか。矢はとっても早く、恐らく白髪の彼女が放つよりも速く出たのではなかろうか。
「っ」
「あの子、随分と力が…」
「あーもう!こんなもん使えねえよ!」
「はぁ!?」
「好機」
横からパンチ、腹パン、膝を砕くような蹴り、タックル。弓を取られたかと思ったか。直前で
「レーヴァテイン!」
「ちっ」
「膣!?」
「殺す許可与えても良くないですか」
「今の発言で救う気失せた」
「矢がなければ射抜かないと思ったの?」
腹にずしりと重い感触。槍か。足元の流れを爆発、その場から離脱。霊夢は。いた。いつまで争ってんだ。争いながら建築物に入っていくのが見えた。が、同時に現れた白髪の頭。俺の最高速度って美鈴師匠も驚く速さなんですよ。なのに眼前に白髪って、麗しい顔って。頭突き、ジャブ、指による打撃、矢単体での単純な刺突。3回刺されたあたりでレミリアの援護。流れが掴めなくなってきたので姿勢を保てず落下寸前。落ちるついでに顔面を内股で掴んで地面に突き刺す。…途中太ももを2回、膝を3回刺された。身動き取れない。
「いっだ…!」
「今来た集団と上の奴らがぶつかってるみたいね。それじゃ、返して、弓」
「…おっぱ」
「医学的には乳房。貴方が何をしたいのか今ので大概察したわ。そしてこの薬を打ち込めば強さが消えることもね。」
「え?」
「胸が揺れる回数が妙に多いと思わなかったかしら。貴方自身の絶望を感じさせるために、その腐り濁った欲を消す」
「えっ」
「薬を鏃に塗るのは古代からよく取られた手法よ。」
…突然迫る違和感。次第にそれを理解する。━━おっぱい…?何に注目しているんですか。森や自然が外の世界で破壊されている現状をなんとか防ぎたい…そんな言葉が紡ぐまでもなく羅列される。何故。おっぱいを見ても反応しない。集中できない。否、集中する価値があるように感じられない…?あり得ない、まだ三十代ではないはずだ。性欲の減衰にはまだ早い年齢だろう。…まさか、その薬の話をしているのか。俺の性欲を抑える薬が、この世に存在するというのか…!?
「………死ぬのか、俺」
「意外と脆いのね」
「そう…」
攻略方法。
性欲を消す。
胸が並のやつを連れてくる。
どう考えても対処できないくらい特化した何かで殺す