巨乳大好きマン   作:覚め

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天子「私違う、これ異常気象」


避暑地

「あっついな」

 

「異変の名残かもなぁ」

 

「困ったわね」

 

「…なんでここにいるのよ」

 

かなりの頻度で美鈴師匠を訪れ、体力の維持を心掛けているからさ。というのは嘘で流石に暑いからきた。無論外の世界よりは涼しい。でも日照りの中はね。流石に厳しい。美鈴師匠は日傘の下で涼んでるから平気なんだとか。俺に日傘はないけど。まあそんなことで落ち込んでいられないか。魔理沙とアリスは多分図書館に用事があったのだろうね。俺が来たらいたし。紅魔館の中で一番快適な場所なのがここ。楽で良いねー。…たまにフランドールが洒落にならない顔をするが無視だ。しらないよ。

 

「…おい魔理沙、狙われてるぞ」

 

「須磨元だろ。血色も良いし肉付きも良い。健康だし」

 

「男より女の方が良いだろ」

 

「お前の好みだ。…魔導書借りてくる」

 

「返す気ないなら借りないで」

 

「ここでも盗みを働いてるのね。」

 

「…やべえ俺かよ」

 

魔理沙が離れたのにも関わらずフランドールはこちらを見る。まさかバレてないとでも思っているのか。視界の端で本から目を離す様子がよく映る。2秒に一度の頻度でこちらを眺めている。悪いが俺も草と水の日々。血をくれてやったら貧血で死んじゃう。肉なんて当分食ってないし。なのでお引き取り願いたい。なのに目を離してくれない。どうしよう。パチュリーに目を向けたところ、体の前面を隠されるように背かれた。小悪魔が何かやったのか、それとも吹き込んだのか。今更ながらに服の件を警戒しているのか。

 

「小悪魔」

 

「んー…凝視されるのが恥ずかしいだけでは?」

 

「まあそうか…あっちは」

 

「…あの、えっと、私じゃないですよね?」

 

「あれは私の分身。今は分身で遊んでる最中よ」

 

「うわっ」

 

「妹様!?」

 

「あらフラン、出てきたのね」

 

え、じゃああっちなんなの。分身体は俺のこと食いたいの?…小悪魔を盾にしながら分身体に接近、驚かしてみる。するとどうだろう。尻餅をついてしまった。よくみれば本物と違うところはある。羽が逆とか、そういうの。観察してたら四つん這いになって逃げ始めた。…なんでみんな俺をみるんだ。おかしくないか。やっぱりレミリアから言わせておくべきだ。吸血鬼なら餌は自分で取りに行くようにと。そうしてたらこんな尻餅をつく分身体もいなかったはずだ。…俺をみるな。

 

「…美味しい」

 

「俺の輸血パックだぞ」

 

「いつものフランより恐ろしいわ」

 

「随分と前のスペルカードで埃かぶってたから、この分身体だけ出てきたのよ」

 

「スペルカードって劣化するんだ」

 

「私のスペルカードもなぁ…前の異変で結構使えなくなった」

 

「私も管理しなきゃ」

 

…さて。俺の輸血パックってこれいつのものだろうか。今のものじゃないよな。…上裸になって確認したが穴も跡もないんだから、多分違うよな。俺の名前が書いてあるいつのかわからない輸血パック…先週あたりの輸血パックかな。毎回採血する時はいつの間にか隣にいていつの間にか終わってるんだよな。あのメイド…十六夜さんは何者?あいつ人間なんだよな?あいつの血を主に吸血してるんだよな?…まあ良いか。穴も跡もないんだから今日のではない。それで良い。

 

「不味い」

 

「俺の輸血パックをなんだと思ってんだ」

 

「貸して。…全体的に不味い。なんで生きてるの?」

 

「割とそれは酷い話になるぞ。お?戦争か?」

 

フランドールの部屋に行き、分身体に輸血パックを投げ与えた。しかし、分身体も本体も俺の血を不味いと言う。運動してない時の飯はそりゃあ不味いだろ。飯をなんだと思ってるんだ。…健康的だと美味いらしい。てことは俺は不健康ってことか。まあ草ばっか食べてるからそりゃそうなんだが…よくよく考えたらなんで俺はそんな不健康な体で動き回れてるんだ?カロリーとかそう言うのあるだろ。…紅魔館の飯って、もしかして栄養が多すぎたりするのかな。確かに量は多いけど…美鈴師匠の方は俺より多いんだよな。

 

「んー…そうね。野菜ジュース飲んでる感じ」

 

「美味いでしょ野菜ジュース」

 

「肉…」

 

「ほら」

 

「大体実験って何やってんのさ」

 

「私の分身体が経験した物事を、分身を解いた時私が経験してるかどうか。」

 

「…つまり、どういうことだってばよ」

 

「経験の引き継ぎ。できれば便利でしょ」

 

だから埃被ったスペルカードを使って魔で実験をしているらしい。何やってんのさ。まあそれなら良い方法がある。本体の見てないところで誰かと何かをしてみればいい。それを当てられたら引き継ぎが出来てるぞ。…話し相手がいないのはしらないよ。と言うか、従者使え。そう言う時こそだろ。この分身体なら暴れて殺すこともないと思うし。…レミリアは頼られないってのがなんとも。姉だろ…良いだろ別に…プライドの話とかじゃなくてさぁ…。

 

「ちなレミリアより強い?」

 

「当たり前」

 

「彼女は誰似?」

 

「…悪いけど同性愛じゃないのよ」

 

「そらそうか」

 

「…ところで、俺帰れる?」

 

「咲夜が迎えにくるんじゃないの」

 

「いつまでいるのこの人」

 

「…まじか」

 

二度目のフランドール部屋から脱出。まあ脱出というようなものではないか。割と長い道のりを歩かされるので、この部屋から出るのほんと嫌い。今朝採血されて動くなとか言われてるせいでチンタラ歩かなきゃならん。行きは良いんだよ。フランドールに担がれるから。問題は帰りなんだよ。ここの道のりを改善しようとか思わねえのか紅魔館の奴らは。と言うか外見通りの屋敷ならこの一本道だけでどれくらいのスペースを無駄にしてんだ。あれだろ、デッドスペースって言うやつ。ダメだろこんなにあったら。

 

「…よっ」

 

「おかえり。お茶、あるけど」

 

「コーヒーを茶と呼ぶやつは俺初めて見たよ」

 

「苦い茶なんだよな」

 

「眠れなくなるから良いよ」




パチュリーから見たコーヒーは茶とほぼ同じ。
何故なら何も見ずに飲んでいるから。コーヒーを悪戯で淹れた小悪魔が犯人。味はコーヒーの方が好み。
と言うことになってくれ。
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