混浴には入らせてもらえないけど。
「ぷぁー…」
変な声を出しながら温泉に浸かる。結構気持ちいいぞ。…勿論俺一人で浸かっている。人がいる場所で変な声出すのはやめた方が良い。いくら常識の外とは言え、脳みその構造はほとんど同じだ。突然気色の悪い声を出す奴は気持ち悪く見られて当然。なんなら一歩違えば殺されてる。ここは地底、そう言う場所だ。…まあそんなことは起きないんだけどね。温泉に浸かると変な考えまで頭を巡る。血行が良くなってるからかな。早寝早起きに健康的な温泉。身体が健康になっちまうよこんなん。とか思ってるんですよね?」
「うわっ!?」
「ええ、ここは男湯。ですが緊急事態です。色々と手を回してもらいますよ。」
「考えてることわかるからって途中から読み上げて良いわけじゃねえんだぞ!?」
「そっちでしたかー」
なんだか地上から人間が入ってきたらしい。俺と同じような移住希望者かと思えばそうではないらしい。頭を傾げたところ、説明してもらえた。赤い服の巫女と白黒の魔法使いが妙なことを口走りながら来たのだという。独り言なのか、はたまた会話なのか。話しながら来ている感じ、らしい。俺にはてんで訳わからん。だが…多分白黒って魔理沙のことだよな。…じゃあ、巫女って…多分霊夢のことだよな…?まずいよこれどうすんの。大体なんで来てるの。怨霊が溢れた?まず怨霊っていたの??
「須磨元さん、既に巫女達はかなり深くまで来ています。私はペット達にそれを知らせますので、持ち堪えてください」
「ねえ待ってよ」
「…それが終われば、名誉の改善を試みましょう」
「勇儀の後でしょ?どう考えてもさぁ」
背後から少しの轟音。それと微かに聞こえる笑い声のような音。…あーこれ、本当に酷い。もう大体わかったからね。勇儀、気に入ったからかなんかで通しちゃったね。もう…後で胸を揉ませてもらえないかな。まあとにかく地底の住人として、何故ここに来たのかくらいは聞き出してみようか。ふわりと浮き始め、ここに来る二人を見る。霊夢だ。先に霊夢が来た。確かにブツブツと喋っている。…弾幕ごっこ、とかだっけ?出来ないからマジでお話ししよう。針とかやめてね。俺は人間。
「あれ、なんでいるの」
「ここに住んでっからね。して、ここに来た理由は?」
「異変解決」
「怨霊の?へぇ…怨霊ってどんなの?」
「もう良い?一々何かを教えるほど暇じゃないの。紫もそう言ってるし。」
「…紫?」
脳内の記憶容量が刺激され、急速に思い出す。そうだ、あの紫色の服を着ていた上乳エッロの人だ。何もかもを見透かしたような目でこちらを眺めていた。月の異変かなんかで出会ったあの人。それ以降はあまり会えてないけど、あのおっぱいの人だ。だが姿は見えない。なにかそういう術だろうか。と、思案していたところに後ろから声。摩多羅隠岐奈だ。最近全然出てこなかったのに。その摩多羅隠岐奈から聞かされた内容は、八雲紫は結界を用いて電話をしているのだということだけ。それは良いから弾幕ごっこのヒントとか。ない?そう。
「まあとにかく、あちらもいるのだから私がいても不公平ではない。さ、来るぞ!」
「えっ」
「暇じゃないって」
「ちょ」
「言ってんでしょ」
「俺もなんか、ない?」
「須磨元が知らないなら私が知る訳ないだろ。自己管理だな」
「えっあっ」
「『夢想封印』」
痛かった。もういやぁ…摩多羅隠岐奈が代わりにやってぇ…そう弱音を吐いたところ、甘ったれるなの一言。お前のせいで初手の対応遅れたようなもんだからね言っておくけど。急に大声で来るぞ!とか言うなよ。体固まるだろ。がちんこちんよ。後普通にびっくりする。弾幕をぶつけられて痛い腹を抑えながらもう一度浮く。今度は魔理沙。あーよかった、これで最後だ。なんなら魔理沙の方が足止めは簡単だろう。摩多羅隠岐奈が全然消えないな。魔理沙に擦り付けたり出来ないかな。
「今回も私はいるぞ」
「大きくなったなぁ魔理沙」
「須磨元か。お前、この数十日間何やってたんだ?」
「死なないように食糧調達とか」
「…草食えよ…後風見幽香が怒ってたぞ」
「えっ」
「次見つけたら軒先に植えてポスト代わりにするって」
「死んだじゃん…」
「…須磨元の人間関係が歪だな。この際だし全部消したらどうだ」
「お前殺すぞ」
殺せないけど。まあでももう霊夢が行ったし…俺の足止めとかもう意味ないでしょ。魔理沙に帰れコールするくらいしかできることないよ。帰れ〜、地上に帰れ〜。マスタースパーク?なんか光ってない?やばいねこれ。摩多羅隠岐奈、いてもいなくても変わらなかったんじゃない。魔理沙がブツクサ言いながら光がだんだん強まっていく。…どう見てもさっきの霊夢がやったやつより強いよね。逃げる…なんか標準を俺からずらすつもりなさそうね。は〜…人の夢と書いて儚い。無限大の胸…間違えた、巨大な胸を手の平に接させたかった。
「…ん」
「本日二度目の気絶だな」
「勇儀〜」
「ん、須磨元か。…隣の奴は誰だ?」
「摩多羅隠岐奈。以後関わるつもりはないが知っておいてもらおうか」
「この人横で茶々入れるだけだったぁ…」
「えっ」
「つまり
「へぇ…」
…もう来る奴はいなさそうだな。気絶した時に落下死してないのは摩多羅隠岐奈のおかげだろうが、知らん。意識のある時に手伝ってくれればよかったのに。温泉に浸かりながら疲労回復を願おうとしたところ、何かにぶつけられた。脇腹をぶつけられてとても痛い。あとぶつかった物の速度がかなり速いんじゃないかなこれ。裸じゃなくてよかったぜ。不幸中の幸いって奴だな。とにかく、ぶつかってきた物が空を飛びやがっているので落ちないようにしがみつく。風が痛い。なんか景色が目まぐるしく変わる。
「…寒っ」
「あれ、変な人が捕まってる」
命蓮寺メンバーにでけえ奴はマミゾウ含めて最大四人かなと思っている。そして命蓮寺メンバーが出所したのはおそらく異変の最中。間欠泉と共にお空に飛び出したっぽいので。
この作品ではそうなんだよ。巨乳のifだけだ、お前らが選べるのは。
そんで持って、霊夢と魔理沙の胸は今のところ須磨元基準の貧乳を脱しています。