巨乳大好きマン   作:覚め

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勇儀のことである。
萃香?
知らないよ。


姐御

地底の温泉はいいね。高すぎる温度、一部沸騰しているところもある。ちなみに俺が今浸かっているのが60℃。少し移動した先に70〜80の温泉が並んでおり、危険やら勇気のあるやつ来いやとか書いてあるのが90〜100の温泉。流石に無理。でも時々暖を取るようにそこら辺で集まってるのを見かける。60の温泉は人気がない。地底世界では60の温泉はカスだからである。俺はそもそも人が入ってる時に温泉に入らない。ほぼ貸切じゃないと入りたくない。うるさいから。そう、地底はうるさいんだよ。

 

「ふぅ」

 

「あれ、須磨元さんもこちらの温泉を?」

 

「温度が安定してるからな。さとりは?家の風呂じゃないのか」

 

「ペット達が多くて、私が入る頃には多くの水が毛に吸われてます」

 

「なるほど…大変だ」

 

「今、水のない風呂を思い浮かべましたね?」

 

「今の流れで思い浮かべない奴がいるのか?」

 

いないらしい。あとは適当な会話。最近は烏が発電を頑張りすぎてここらへんの風呂の温度が高くなっているらしい。へぇ…熱かったんだ…へぇ…そうなんだ…熱く感じなかったのに…まあ良い。人間なんてそんなもんだからな。風呂の温度に適応しただけだよ。さっさと帰ろ。扉を開けて命蓮寺の良い布団で寝る。一瞬で起きる。もう一回寝る。また起きる。…何故おっぱいは俺の手に収まらないのか。それについて考えているといつの間にか寝ていた。人間の集中力ってこんなもんなのかな…?

 

「んで勇儀は俺が何回寝た時に入ってきたんだ」

 

「いや、萃香から労ってやれって言われたからな。異変で何もしてないとは聞いたけど」

 

「何なのあいつ!?あいつに連れて行かれたんだよ俺!?」

 

「露払いも出来てないって聞かされたぞ」

 

「もうやだ勇儀姐さん慰めて」

 

「嫌だ」

 

何を言われて何をしにきたんだっけこの人。と思ってたら謎の飯を出された。…俺の家の台所だよな、あれ。何で俺以外が使う機会の方が多いんだろう…俺が岩食ってるからだな。たまには使うか。だいたいお燐が使ってるから、俺が使って良いのかほんとよくわからないんだよな。使っちゃダメなわけがないんだけど、結局お燐がよく使う物の置かれ方してるからね。ちなみに差し出された飯は美味かった。何の飯だったんだろう。鬼が出す飯…ちゃんこ鍋かな。

 

「違う、牛肉集めて煮ただけだ」

 

「料理めっちゃ上手じゃん。嫁目指してた?」

 

「いや、昔仲間に教わった。同じ鬼の四天王で今は仙人やってるよ」

 

「へぇ。」

 

それだけ言うと姐御は去った。…勇儀姐さんの飯美味いな、本当。本当に牛肉集めて煮ただけなの?昔の仲間、料理上手すぎるでしょ。なんかこう、その仲間今仙人やってんだっけ?絶対食生活楽しんでるよ。多分ね、移り変わる人間の食事とか楽しんでると思う。人里の飯とか、そこら辺な。しかし、美味すぎて全部食ってしまった。なんだろう…栄養をかなり補填できた気がする。なかなかの栄養…とか言っても結局肉だからね。煮込んだ肉。補填できる栄養なんてたかが知れてるわな。

 

「そう考えると地上の草も悪くなかったな」

 

「何で岩食ってんの須磨元」

 

「俺の主食だからな。で、村紗は何でこっちにいるんだ?」

 

「ちょっと血の池地獄で溺死を…」

 

「…血の池地獄って味あるかな」

 

「ただの血液だよ。赤血球まみれ」

 

「俺の不健康な血と入れ替えたいな」

 

「それは人としてどうなの?」

 

村紗について行くと本当に血の池地獄があった。ふつふつと沸騰している。音がうるさい。…これ、俺が来ても良かったの?そう聞いたところ俺の周りは何故か怨霊が通り過ぎてるから何の問題もないとのこと。神霊と同じか。…もうなんなの?あいつら俺のこと嫌いすぎでしょ。俺のこと嫌いすぎて姿すら見させないってさ。もうむかつく。とかやってたら村紗が血の池地獄にダイブ。ちなみにめっちゃ臭いので多分本当の血ね。そしてダイブした途端にぶくぶくと気泡が。…大丈夫か、これ

 

「ぷはぁっ…はぁっ…はっ…」

 

「お前やばすぎるだろ」

 

「うへっへへっひっへっ…あれ、今何か言った?」

 

「なんも言ってない」

 

「言っておくけど隠れてやってる私より公言してる須磨元の方がやばいからね」

 

「聞こえてただろ」

 

「いや?」

 

「…はぁ。」

 

なんなんだよこいつ…わけわからん。とかやってたら俺も引き込まれた。…は?え、何これ、泳げない。服脱がんとダメか、いやダメだ脱げない何だこれ、しかもめっちゃ熱い!きつっ、やばい息やばい、村紗が幽霊としての本領発揮し始めやがった。くそっ、悔しいけど息全然できない、あ、いかんこれ、多分本当に死ぬ。何でこんな時まで村紗は俺を巻き込んだんだ。意識がやばい、もう無理、死ぬ。

 

「っぁはっ」

 

「あーびっくりした!死んだかと思った!」

 

「死んだわクソが」

 

「え、じゃあ何で蘇ってるの」

 

「マジで死ぬかと思った…お前何なのマジで…」

 

「ごめん、地面と間違えて須磨元掴んじゃった!」

 

「お前嫌い、消えろ」

 

「聖にだけは言わないで!!」

 

「…」

 

地上へ上がります。パルスィに良い顔ねと言われながら。ヤマメにどうしたのかと聞かれながら。何で勇儀の美味い飯食ってからこんな地獄みたいな目に遭わなきゃならんのか。許さない。絶対に許さない。村紗、お前だけは殺しても殺してやる。とはいえ流石に気絶後、まだ登るには少しきついと言える。…多分だけど、本当に死にかけたんだな。気絶で止まって良かった。誰だよ血の池にぶち込んで窒息死させて来ようとしたやつ。村紗だよ。その村紗を聖にチクるために今登ってんだよ。くそが。

 

「っはぁ…はぁ…っ!」




聖にチクるためだけに大穴を上り疲れ果てる人
詰めが甘いんじゃクソアマぁ…!
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