「…ひっでえ」
「でしょう!?で、守矢神社にお手をお貸しください!」
「ええじゃないか!」
「あ、終わった」
人里は今空前の刹那的生き方ブーム。しかしええじゃないか、か。米でも足りないのか?そう思いながら眺めていたところ、汚え居酒屋から扉の壊れる音。殴り合いだ。えぇ…嘘だろ?昼間から居酒屋とか…今日土日祝日だったかな。どうやら神社へ参る奴も減ったとかなんとか。こう言う奴らに良いことは出来ないな。帰って良い?地底で面白い物拾ったからそれで遊びたい。…早苗に止めろと言われた。面倒くさ。風見幽香もこの人里には近づかないだろうけどさぁ…と、考えに耽っていると何やら見覚えのある奴が複数名。霊夢に聖、聖徳太子だっけ、だ。…すまないが俺は聖に属するぞ。おっぱい大きいから…。
「私も負けず劣らずですが?」
「お前じゃ興奮しない」
「さて、ここら辺ですかね。皆さーーーーん!!!」
「やべっ」
そんな大声で喋ると思わなかった。颯爽と消え去る。が、路地裏には入れなかった。恐らくはゴミ捨てを我慢できなかった奴らの仕業だろう。路地裏には家を圧迫しない程度のゴミが積もられており、更にはゲロでもあるのかと言う悪臭に満ちていたからだ。くっせ!なので屋根へ。貰いゲロしそうだったぜ、今。そういえば人里には統治者がいると聞いた覚えがあるんだけど、どうかな。そいつが死んだからこうなってるのかな?…じゃあ聖徳太子が出てきたのも頷けるな。あいつ尊大な態度してるから。
「ごめんなさい。私のせいだ」
「…誰?」
「我々のうち一つが消えてしまった。そのせいで能力が暴走してしまった」
振り向いたところに巨乳あり。聖や神奈子神と比べれば少し小さめだが、しかしボリューミー。申し訳ないと言う声色に対して無表情な顔。胸は口ほどに物を言うということで凝視。動かずともわかるその魅力、頭の面からは泣き顔のような印象を受けるが、胸は恐らく定位置。感情自体に嘘はなく、丸まった背中によって内に巻く胸が素晴らしい。その大きさから、あと少しで腹部に触れるのでは?とも思えるような胸。動いた時にはさらなる魅力を伝えてくれるだろう、楽しみだ。
「…協力して欲しい」
「なら名前だよな。俺は須磨元」
「私は秦こころ」
「で、何に?」
「希望探しに、だ」
「…お前が服脱いで股間に葉っぱ貼って踊れば」
「男しか希望を得ないな。何ならお前だけだろう」
「良いじゃん。好きなんだよな、えっちぃの」
随分とオープンに話せるようになったと思う。ここまでストレートに思ってることを告げるのは今まででも流石になかったと思う。と、協力して欲しいならさせて貰おうか。正直な本音で言えば面倒だし関わりたくもないんだが、希望集めに興味が湧いた。どうやるの?どんなことするの?私、気になります!…え、宗教家に殴り込み?…ごめん嘘ついた辞めるね。聖白蓮とか霊夢とかに挑むってことでしょ。馬鹿だよ。あり得ない。だめ。ひどい。無理。不可能。
「ひどい!」
「酷いじゃないんだよ。あのね、無理。聖白蓮とか絶対に無理。」
「…では私とお前で新たな宗教だ」
「もっと無理」
と、言うわけで。俺とこころで殴り込み。結果だけを伝えよう。順番としては早苗→太子→霊夢→聖の順だったのだが、早苗以外はフルボッコだった。早苗も早苗でしつこく付き纏ってたから取ってけとヤケになった感じだった。観察してわかったが、何やらこころの頭に付く面で感情が分かるらしい。俺は胸を通してそれを知っただけだが。胸の揺れ方が違う。恐らくは感情で背中が丸まったり胸を張ったりしているのだろう。むっふーとしているときは胸をかなり張っており、速度も相まって美しかった。あと気付いたことがあるとすればこいつのスカートどうなってんの?穴空いてるじゃん。
「恥ずかしい」
「恥ずかしいのは別な。勝てると思わなかったから普通に一勝でも儲けな。」
「むー」
「日も暮れてきた。こころはこの後どうするんだ?」
「また宗教家に」
「やめろ。」
そう話していると、太子が近づいて来た。こころと太子の間に立つ。こころの頭から面を取り、こころの心境を分からないようにしてみる。前回の経験から、顔から察しているのか考えを察しているのかを判断するためだ。適当に雑音でも混じらせとくか。うんち、おっぱい、おっぱいミサイル。…あんま意味なさそう。具体的に理想的な胸を考えてみるか…こう、張りがあって適度に揺れて、しかし手に収まらない大きさで…ダメだ胸そのものが好きだからこれ以上出てこない。
「こころ。君は…希望の面をなくしているね?」
「…そうだが?」
「私が新しい物を作ろう。だから」
「宗教活動には協力しない」
「よく言ったこころ」
「君たちにとっても悪くない提案だと思うんだけどなぁ。須磨元、君も仙人に」
「ごめんやだ」
やっぱり関わるの辞めればよかった。ちなみにだが、こころが人里にいた理由は希望の面をどこで無くしたか覚えていないためらしい。何やってんだ。俺に話しかけたのもかなり希望に満ちていた為だとか。…何言ってんだ、こいつ。巨乳が存在する世界に俺が存在する。希望も湧くだろうよ。そう言えば希望の面って何?俺知らないんだけど。教えてくれるつもりもなさそうだから別に良いが。でも作れる物なんだなぁ、と思っていたところに霊夢が。俺は以前退治されかけている。逃げよ。
「あー、疲れた!」
「私もだ」
「うわっ」
「明日も集めるぞ!」
「…はぁ。ほれ、これ」
「!」
「いやなぁ、お面ならなんでも良いだろって。地底で拾ったやつなんだけど」
「これだ!!!これが希望のお面!!!」
「まじか」
宗教家にカチコミするこころ概念。地底で手に入れた面白い物はお面のこと。