巨乳大好きマン   作:覚め

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魔理沙が説明してくれるってさ(自信のなさそうな部分は無視)


いつでもどこでも

「…建材って、どこにあると思う?」

 

「テント張っとけ」

 

余命宣告から一週間とかそこらへん。家の中に水溜りが出来たのでそれを対策しようということになった。というわけで訪ねたのは香霖堂。男店主。杭数本とテントをもらって終わり。おっぱいのない奴に用事は無い。さて次だが、ハサミで切り取ったテントを杭で天井に留めるのだが…どう考えても無理じゃないかな、これ。俺ってば人間なわけ。空を浮くこと出来ないのさ。なんなら杭打てるのかな俺。セロハンテープとかないの。無理か。…雪降ったら俺死ぬよな。

 

「縄で括り付けたか」

 

「マジでこんな運動二度としない」

 

「でもお前、まだ壁の穴があるよな」

 

「…美鈴師匠のお力添えとかってあると思う?」

 

「あいつ毎日仕事だからな。無理だろ」

 

「だよなぁ…」

 

泣く泣く一人でもう一回同じ作業をやることに。でも壁だからなんとか楽に出来た。防寒性はアレだけど、多分なんとかなるだろ。問題は別にもあるし。まあそれは冬に考えるとするか。大事なのは今。雨も風も凌げるようになったので、家の中へ。極貧生活の中良くやった節約、何もしないを実践。腹減ったけど、多分食う時間じゃないでしょ。多分。最悪キノコ食うしかないわ。まあでもそれもなんとかなるでしょ。そんな考えでボケーっとしていると、何やら訪問者。魔理沙は帰ったが、忘れ物だろうか。

 

「はいはい」

 

「貴方、誰?」

 

「…魔理沙じゃないんだ。」

 

現れたのは魔理沙ではない。西洋の装いをした金髪の女だった。大体金髪しかおらんなこの辺。俺はもちろん黒髪。よく見たら人差し指と中指に指輪を着けており、人形がふわふわと浮いている。…まあ、人外だよな。薬指を開けているのはそういうものなのだろうか。俺としてはむしろ薬指に着けておいた方が良いとは思うのだけども。顔良いし。ちなみに胸にはノータッチだ。紅魔館の司書程度と言っておく。ちなみに、俺の理想の胸と好みの胸は別である。胸単体か人単体かだ。

 

「で…お名前は」

 

「アリス」

 

「俺は須磨元ね。茶もなんもないから上がっても何もないよ」

 

「…どうやって暮らしてるの?」

 

「どゆこと」

 

「この前ここに来た時は廃屋だったし、貴方を人里で見たことないのよね。いつからいて、どうやって生きてるの?」

 

「なんとか生きてるよ」

 

俺の説明を一通り聞いたアリスからの返事は、あり得ないの一言だった。だってそうでしょ、人里に頼らず一ヶ月持つ人間なんか人間じゃないのよ。そう言われた。…大きいおっぱいを見たから…かな。いや、大きいおっぱいに含まれる栄養って、布三枚越しで見ても栄養があるんですよ。胸隠しても意味ないよ。…まあ、それ以外に話せるような何かはないけど。常人と違ってとか、常人のようにとか、そこら辺は知らない。だって俺は外来人。多分、指定外来種。生態系荒らすのに、生態系のバランサーこと巫女が帰してくれないからいるんだもん。

 

「ええ…巫女がそんなので良いわけないでしょ」

 

「でもそんなもん。…ところで、この森って魔理沙とアリス以外に原住民いる?」

 

「いないはずね。私は少なくとも見てないわ。…でも確か、春が近付けばここを訪ねてくる妖怪はいるはずよ」

 

「誰?」

 

「…そこまで教えるつもりはないわ。私だって関わりたくないんですもの。」

 

お菓子作りが得意なのよねと露骨に話を変えた。が、俺に食わせるつもりはないらしい。食わせろ俺に。良いじゃん。帰って寝てしまえ、と言ったところ人形にど突かれた。意外と重い。抱えてみるとその感触から中身は綿…違うか。綿に似た何かだと思える。人形の抵抗をもっておさわりの時間が終わり、俺がなんだったんだと考えていたところに長ったらしい説明。人形一人一人に設定があるらしい。気持ち悪いどんな頭してんだ。人形ごとの設定でシェイクスピアを作った方が良いぞ。

 

「…熱心なのは良いことだと思うよ。だから俺のおっぱい理論を貶してくれるな」

 

「同じような立場で見られたくないわね」

 

「分野が違うだけだな。…ちなみに俺の好きなおっぱ」

 

「おっぱいって言わない。せめて胸って呼びなさい。」

 

「…俺の好きな胸はね、大きくもなく小さくもない美乳って呼ばれるものなんだけど」

 

「ごめんなさい、先に謝るわね。聞きたくない」

 

ふざけんな。とまあしかし、俺は尊敬するよ。形に残るものほど探究心は保ちにくい。俺の探究心のほとんどは、恐らくだが空き地でぼーっとしていたからこその物だ。俺の持つ胸に対する関心が完全にくたびれた時、それは俺の死ぬ時だと思っている。そんなことやってたら多分10年も経てば死ぬ時が来るのだとは思う。形のない、実績も何もない胸に対する探究心は理想を保ちやすいだけだ。…人形作りは絵描きと同じだと思うし。椅子をもう二つ置いた方が良いだろうか。良い椅子。

 

「貴方みたいな下品な男からそんな上等な考えが出てくるとは思わなかったわ。」

 

「たまに思うんだけど、幻想郷って心読む奴多くない?」

 

「貴方が口に出す、いやでも耳に入る。それだけ。」

 

「俺自分が恥ずかしいよ」

 

「…そのまま死ねば?」

 

「最短で次の冬に死ぬ予定だからな、俺。紅魔館のレミリアって奴に言われたんだよな」

 

「そうね、長生きはしそうな顔をしてるわね」

 

「何、もう。顔?俺の顔が悪いの?」

 

「そうよ。」




アリスはナイスバディなのだがな。
作品が悪いのだよ、作品が!!

顔のいいやつから繰り出される、「お前顔悪いから死んだら?」は火力が高すぎる
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