BLEACH 猫のしあわせ 作:やばばばやば
「よっ」
白い世界。ここは、あの世か?
「まぁ、似たようなもんだよ。俺は神。あ、我は神なり」
......ワンピ?
「そうそう。やってみたかったんだよ! あ、ごめんごめん。とりあえず、説明だけしようか。君は死ぬ。まだ死んでないけど、もうすぐ死ぬ。で、神様転生って流行ってるでしょ? 特典とか付けて転生させるやつ」
......ごめん、よく分からない。王道のアニメとか漫画は読んだことはあるけど、今、ふわふわしてて、思い出せない
「いやいや! ふわふわしてるだけでも十分凄いよ! 普通の人間の魂なら、そんな事出来ない。流石、としか言えないね。で、続きなんだけど、君を【BLEACH】の世界へと送る。だから、転生特典として何が欲しいかなって」
BLEACH、か。また、キツイ世界に送るんだね
「そうだよね。君達からしたら、そうだけど、僕達からしたらさ、ちょっとキツイ方が見てて楽しいからね。で、早速なんだけど、特典として確約してるのは、『隊長格以上の霊力』そして、『死神としての力の誘引』。まぁ、斬魄刀の力をどういう感じにするかって事だね。自分の考えた最強の斬魄刀ってこと!」
........斬魄刀、か。あの世界って、結構きちんと作られてるから、難しそう
「いやいや! そう難しく考えなくていいんだよ! ほら、君が好きなキャラクターとかの能力でいいんだ! キルアの雷、エネルのゴロゴロ、あ、僕が好きなキャラだけど、こんなのでもいいんだよ!」
好きな、物。......なら、猫、で
「ふーん。猫ね、おっけー! 君は、本当に運がなかった。だから、ここに呼んだんだけど、猫なら、君を愛してくれる。うん。いい能力だね! 少しオマケしてあげる」
ありがとう、なのかな?
「うーん、これから、僕のことを恨むかもしれないから、コノヤロー!
で、いいと思うよ!」
......いや、ありがとう。あんまり覚えてないけど、この白い世界は、僕の世界だ。多分、この世界以外をあまり僕が知らないんだよね。だから、この色。白、あんまり好きじゃなかったけど、貴方のおかげで、少し、好きになれた気がするよ
ありがとう
「じゃあ、どういたまして! さあ、コレから、君の物語だ! 楽しんで、苦しんで、そして、楽しんでねー!」
白い世界が閉じる。そして、サムズアップしている人っぽい影が見える。僕も、同じく、サムズアップを返す
なんか、少し驚いている気がす──────────
◇
「......ここは」
「あっ! ようやく気付いたか!君、自分の名前分かるかい?」
「な、まえ。......えっと、
「よし! 学生証と一致するな! 君は何故か、この『クロサキ医院』の前で倒れていたんだ。まぁ、体に異常は無い。大事にしたまえ!」
「そう、だったんですね。ありがとうございました。......で、あの、いくらぐらいでしょうか? いま、持ち合わせが無くって......」
「いいのいいの! 子供がお金のことなんて気にしなくて! もう十分に遅い、気をつけて帰るんだよ」
「え、いいんですか? ほ、本当にありがとうございました」
頭を下げ、きちんとお礼を言う
そうだ、なんで倒れたかは分からないけど、僕は魈化(しょうか)。今、全部思い出した。そうだ、僕はこの空座町に1週間前に引っ越してきたんだ
ああ、なんとなく家の方向は分かる。早く帰らないと
クロサキ医院を出て、自宅の方へ帰る。すると、視線を感じ、クロサキ医院を方に振り返る。そこには、先程の男性が腕を組み、こちらを見ていた。僕が振り返ったのを確認すると、手を振ってくれた
手を振り返して、帰路に着く。多分、見間違えかもしれないけど、隣に変な帽子を被った男性がいたような気がした