BLEACH 猫のしあわせ 作:やばばばやば
花火大会も終わり、約束の時が来た。黒崎君は、レッスン3で自分の斬魄刀の名前を呼び、喜助さんの帽子を落とすことに成功
まだ
「すっごーーーーい!! お店の地下にこんなでっかい空間があるなんて!! 秘密基地みたーい!」
「そうか?」
「す、素晴らしいリアクション………!! このテッサイ、いたく感動しました!!」
「えへへー。どうもどうも!」
みんなが地下に来た。黒崎君、茶渡さん、井上さん、石田さん。なんか、石田さんは、面白い格好をしていて、神父さんみたいだな
あ、ちなみに僕は魂魄の姿で来ている。一応、虚退治もしなきゃだしね
「あれ? 猫叉くん?」
「こんばんは。井上さん。見送りに来たよ」
「………学校では、確認していたけど、無事だったんだね」
「あ、あの時はごめんね。直ぐに帰ってこられなくて。ちょっと相性悪いからぐえーってなってたら終わっちゃってたんだ」
「ハイハイ! 皆さんちゅーもーく! 行きますよー!」
ゾリッ
ガガゴンッ
空間をえぐり取るように出てきたのは、包帯でぐるぐる巻きにされたような四角い門だ。異様。喜助さん、ちょっと登場のさせ方が少し怖いんだよなぁ
「コレは、
「「「「………」」」」
「コレは、通常の穿界門の上から霊視変換器を重ね、それを結合府で覆い固定してあります。知っての通り、尸魂界は魂魄の世界。普通なら、魂魄の姿以外で尸魂界に行くのは不可能。それを可能にする装置です」
「つまり、黒崎みたいに魂魄を抜かなくてもこの門をくぐれば」
「そう! そのまま姿で尸魂界へ行く事が可能です!」
「よーし分かった! ならさっそくブベッ」
黒崎君が喜助さんの杖で脇腹を刺される。通り方を説明しようとしてるのに、まだそこまでいってないよ
「問題は、『時間』ッス。私たちがこの門を開けていられる時間は、おおよそ4分。それを過ぎると、穿界門は閉じ、君達は現世と尸魂界の狭間にある『断界』に永久に閉じ込められることとなる」
「「「「!!」」」」
「加えて、断界には虚の侵入を防ぐための拘流と呼ばれる気流が満たされています。足の1本でもこの気流に取られれば、時間内に断界を抜けられる可能性はゼロに近い」
「ど、どうすれば」
「前に進むんじゃよ」
「よ、夜一さん……!」
僕の斬魄刀が震える。夜一さんを威嚇するように、カタカタと震える。僕の斬魄刀は夜一さんと同じ猫だから、縄張り争いみたいな感じでいつも喧嘩している。喧嘩って言うか、こっちがいつも喧嘩売っている
まぁ、夜一さんはそれを面白がってるから、僕の斬魄刀が余計に威嚇なんだよね
「言ったじゃろう。心と魂は繋がっておる。大切なのは、心のありようじゃ。前に進もうとする意思じゃ。案内役は、儂がつとめよう。迷わず恐れず、立ち止まらず振り返らず。ただ、前に進むのみじゃ。それが出来るやつだけ着いて来い」
「なに寝ぼけたこと言ってんだよ、夜一さん。ここに集まった時点で、全員の心は決まってんだよ!」
「分かっておるのだな? 負ければ、二度とこちらへは帰って来れぬぞ」
「勝ちゃいいだけの話だろ」
「……その通り!」
ギュン
喜助さんが、穿界門を作動させようとしている。どどどと、体の芯に響く音を立てながら穿界門が起動しようとする
僕も思わず唾を飲む。僕が行く訳じゃないけど、やっぱ、こう言う命がかかった行為って、緊張するなぁ。いつもの虚退治だって、緊張してない訳じゃないけど、なんとなく霊圧で強弱がわかるからさぁ。ねぇ?
「用意はいいですか? 開くと同時に駆け込んでくださいね」
「分かった」
「んんんっんんんー!!」
「コン、家の連中のこと、頼んだぞ」
「!!」
コン君が縛られている。たぶん、忍び込もうとして縛られたんだな。最期かもしれないし、応援だけでもしとくか
「頑張れよー!」
「おう!」
「何言ってんすか、猫叉さん。あなたも行くんスよ」
「……ふぁ!?」
「行きますよ!!」
「ちょ、ちょっとま」
ドンッ
穿界門が開いた。みんなが勢いよく飛び出す
ふざけんな!! そういうのはさ!! 事前に連絡してって、あれほど言ったのに!!!!
少し遅れて、僕も飛び出し、穿界門をくぐる。まさか、こんな事になるなんて、最悪だ。全然部屋の片付けとか終わってないのに。はぁ、また色んな服が増えて、僕のお小遣いは無くなってるんだろうなぁ
「ボーナスっ!! 絶対!!」
「さぁ!! 呆けるな! 走れ!!」
「猫っ!?」
「ボーナス!!」
「わぁ!? 本当に迫ってきた!!」
かくして、僕達は尸魂界への門をくぐった。くそぅ、欲しかったゲームとか漫画とかあったのに! 絶対なくなってる! 僕のお小遣い!!