新エリー都に住む『あなた』とエージェントのお話 作:ぽこちー
リクエストいただいてましたが、頂く前に書いてたんでそれ通りじゃないかもです。すみません。
青衣の口調難しすぎるんじゃ
“あ〜、メンテ待ちって暇っすねぇ〜”
「待つこともまた、生きる上で大切な時間であるぞ。ほれ、茶でも飲むといい」
“あ、ゴチになりま〜す”
四肢が義手義足の『あなた』は、メンテ仲間の先輩である青衣とともに、定期メンテナンスの順番を待っていた。
“……あぁ〜、茶が体に染み渡るぅ〜”
「そうであろう? 我が特別に手配した、特別な茶であるからな」
“特別を二回も言ってるあたり、相当特別なんすね〜”
茶を飲み終えた『あなた』は、左の義腕を外し、テニスラケットのようにくるくると回しながら暇を潰している。
“てか、パイセンって茶の味、分かるんすか?”
何気なく投げた問いに、青衣は得意げに胸を張った。
「我のボディには味覚センサー(?)なるものを搭載しておるからな。茶だけでなく、通常の食事も嗜めるぞ」
“そうなんすね〜”
「お主も、そうではないのか?」
“いや、俺は立派な人間ですから。……まだ”
「ほう。そのような体でも生命活動を維持できるとは、人体というものは実に不思議であるな」
“たしかにそっすね〜”
二人の間に、再び穏やかな沈黙が落ちた。気まずさはなく、ただいつも通り、時間を持て余しているだけだ。やがて『あなた』が、ぽつりと呟いた。
“……朱鳶さんのケツ、デカくね?”
青衣は一拍置いてから、呆れたようにため息を吐いた。
「……確かに、デカいな」
“パイセン、あのデカケツに潰されたことあるって聞いたんすけど、マジっすか? どんな感触でした?”
「どこからそのような噂が流れ始めるのか……。一応訂正しておくが、我は朱鳶の尻に潰されたことはない。仮にあったとしても、お主に教えるわけがなかろうて」
“そっすよねぇ〜(笑)”
『あなた』はカラカラと笑いながら、左の義腕を装着した。
「ふむ……そのような体でも、性欲はあるのだな」
“当然じゃないすか。俺も男っすもん”
「そうなのか。だが、お主は女子にモテている様子は見受けられぬぞ。狼紳士やキザな怪盗、それに店長殿から……ただならぬ感情を向けられておるがな」
“いやぁ〜、気にすんなって言ってんすけどねぇ〜。男にモテても、正直嬉しくないんすよ”
「もう一人の店長殿や……“ごすろり”と言ったか? かの少女からも、似た感情を向けられておるようだが?」
“いや、あれは恋愛感情じゃないっすよ。むしろ激重感情向けられて困ってるレベルっす。……ヒューゴやライカンほどじゃないっすけど”
「ふむふむ……」
青衣は立ち上がり、静かに『あなた』の前へ歩み寄った。
不思議に思う間もなく、ぐいっと距離を詰められ、額と額が触れる。
“っ!? ……な、何してんすか!?”
「お主の記憶を読み取っておる」
“いや俺、機械じゃないんで無理っすよ!?”
「おっと、そうであったな」
青衣はすっと離れ、何事もなかったかのように隣へ座った。
“……さっきも言いましたよね? 俺、性欲あるんすよ?”
「我に欲情する阿呆など、おるはずがなかろう」
“…………ここに、いるっす”
恥ずかしそうに視線を逸らし、小さくそう答える。
青衣は一瞬、言葉を失い、きょとんとした表情を浮かべた。
やがて、くすりと笑みをこぼした。
「はっはっはっ!! まさか、我をそのような目で見ている阿呆が、こんな身近にいるとはな!!」
“……悪いっすか?”
拗ねたようにそっぽを向くと、青衣は「悪い悪い」と言いながら頭を撫でた。
「そう拗ねるでない。我も……お主にそのような目で見られるのは、不思議と悪い気分ではない」
“……そっすか”
『あなた』はニヤけるのを悟られないよう、俯いた。
すると、青衣は低い声で問いかけた。
「……まさか、我の気を引くために、その手足を犠牲にしたのではあるまいな?」
青衣の問いに、『あなた』は即座に答えた。
“そんなわけないじゃないっすか。これは、ダチを守るために負った名誉の傷っすよ”
「……そうか」
青衣は納得したように頷き、再び頭を撫でる。
“……まぁ、パイセンに近づけた気がして、悪い気はしなかったのは事実っすけど……”
「……馬鹿者」
青衣は優しくげんこつを落とし、『あなた』の隣に座り直した。
“あー、あっつ。そうだ、今度、腕に扇風機でも付けてもらおうかな”
「何の役に立つのだそれは。……そういえば、この間、サイコガン(?)やらキャタピラを付けておったではないか。あれはどうした?」
“ヒューゴたちに没収されたっす”
「当たり前であろうて」
“何がいけなかったんすかね〜”
「全部であろうが」
無自覚全方位曇らせマシンと化した『あなた』に、青衣は呆れたように息を吐く。
「お主は人間なのであろう。ならば、もっとその体を大切にするがよい」
“……もういっそ、全身ロボットにしちゃおうかな。そうすれば、あいつらも安心するでしょ”
「はぁ……」
馬鹿に聞く薬はないと、青衣は深いため息をついた。
“それに、そうすればパイセンとずっと一緒にいられますもんね!”
「…………馬鹿者が」
青衣は顔を逸らし、ぽつりと零した。
その頬が赤く染まっていることに、『あなた』は気づくことはなかった。
書いとる、やろがいっ!!!!
あまり同一の『あなた』を書きたくなかったけど、気が付いてたら書いちゃってたZE☆
青衣→→♡←←←←←『あなた』→→→❤︎←←←←←←←←←←←←←激重モッキンバードwithパエトーン
くらいの感情を向けてるんじゃないすかねこれ
【定期】
感想・高評価・お気に入り登録お待ちしております。
モチベーションに繋がります。
また、『あのキャラの話を書いてほしい』『こんなシチュを書いて欲しい』等のリクエストがありましたら活動報告にコメントくれると嬉しいです。
ネタバレになるかもだけど、Ver.2.6の新キャラの話は?
-
構わん、書け
-
もう少し待て。ネタバレダメ、絶対