新エリー都に住む『あなた』とエージェントのお話   作:ぽこちー

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リクエストいただいてましたが、頂く前に書いてたんでそれ通りじゃないかもです。すみません。
青衣の口調難しすぎるんじゃ



青衣 ①

 

 

“あ〜、メンテ待ちって暇っすねぇ〜”

 

 

「待つこともまた、生きる上で大切な時間であるぞ。ほれ、茶でも飲むといい」

 

 

“あ、ゴチになりま〜す”

 

 

 四肢が義手義足の『あなた』は、メンテ仲間の先輩である青衣とともに、定期メンテナンスの順番を待っていた。

 

 

“……あぁ〜、茶が体に染み渡るぅ〜”

 

 

「そうであろう? 我が特別に手配した、特別な茶であるからな」

 

 

“特別を二回も言ってるあたり、相当特別なんすね〜”

 

 

 茶を飲み終えた『あなた』は、左の義腕を外し、テニスラケットのようにくるくると回しながら暇を潰している。

 

 

“てか、パイセンって茶の味、分かるんすか?”

 

 

 何気なく投げた問いに、青衣は得意げに胸を張った。

 

 

「我のボディには味覚センサー(?)なるものを搭載しておるからな。茶だけでなく、通常の食事も嗜めるぞ」

 

 

“そうなんすね〜”

 

 

「お主も、そうではないのか?」

 

 

“いや、俺は立派な人間ですから。……まだ”

 

 

「ほう。そのような体でも生命活動を維持できるとは、人体というものは実に不思議であるな」

 

 

“たしかにそっすね〜”

 

 

 二人の間に、再び穏やかな沈黙が落ちた。気まずさはなく、ただいつも通り、時間を持て余しているだけだ。やがて『あなた』が、ぽつりと呟いた。

 

 

“……朱鳶さんのケツ、デカくね?”

 

 

 青衣は一拍置いてから、呆れたようにため息を吐いた。

 

 

「……確かに、デカいな」

 

 

“パイセン、あのデカケツに潰されたことあるって聞いたんすけど、マジっすか? どんな感触でした?”

 

 

「どこからそのような噂が流れ始めるのか……。一応訂正しておくが、我は朱鳶の尻に潰されたことはない。仮にあったとしても、お主に教えるわけがなかろうて」

 

 

“そっすよねぇ〜(笑)”

 

 

 『あなた』はカラカラと笑いながら、左の義腕を装着した。

 

 

「ふむ……そのような体でも、性欲はあるのだな」

 

 

“当然じゃないすか。俺も男っすもん”

 

 

「そうなのか。だが、お主は女子にモテている様子は見受けられぬぞ。狼紳士やキザな怪盗、それに店長殿から……ただならぬ感情を向けられておるがな」

 

 

“いやぁ〜、気にすんなって言ってんすけどねぇ〜。男にモテても、正直嬉しくないんすよ”

 

 

「もう一人の店長殿や……“ごすろり”と言ったか? かの少女からも、似た感情を向けられておるようだが?」

 

 

“いや、あれは恋愛感情じゃないっすよ。むしろ激重感情向けられて困ってるレベルっす。……ヒューゴやライカンほどじゃないっすけど”

 

 

「ふむふむ……」

 

 

 青衣は立ち上がり、静かに『あなた』の前へ歩み寄った。

 不思議に思う間もなく、ぐいっと距離を詰められ、額と額が触れる。

 

 

“っ!? ……な、何してんすか!?”

 

 

「お主の記憶を読み取っておる」

 

 

“いや俺、機械じゃないんで無理っすよ!?”

 

 

「おっと、そうであったな」

 

 

 青衣はすっと離れ、何事もなかったかのように隣へ座った。

 

 

“……さっきも言いましたよね? 俺、性欲あるんすよ?”

 

 

「我に欲情する阿呆など、おるはずがなかろう」

 

 

“…………ここに、いるっす”

 

 

 恥ずかしそうに視線を逸らし、小さくそう答える。

 青衣は一瞬、言葉を失い、きょとんとした表情を浮かべた。

 

 やがて、くすりと笑みをこぼした。

 

 

「はっはっはっ!! まさか、我をそのような目で見ている阿呆が、こんな身近にいるとはな!!」

 

 

“……悪いっすか?”

 

 

 拗ねたようにそっぽを向くと、青衣は「悪い悪い」と言いながら頭を撫でた。

 

 

「そう拗ねるでない。我も……お主にそのような目で見られるのは、不思議と悪い気分ではない」

 

 

“……そっすか”

 

 

 『あなた』はニヤけるのを悟られないよう、俯いた。

 すると、青衣は低い声で問いかけた。

 

 

「……まさか、我の気を引くために、その手足を犠牲にしたのではあるまいな?」

 

 

 青衣の問いに、『あなた』は即座に答えた。

 

 

“そんなわけないじゃないっすか。これは、ダチを守るために負った名誉の傷っすよ”

 

 

「……そうか」

 

 

 青衣は納得したように頷き、再び頭を撫でる。

 

 

“……まぁ、パイセンに近づけた気がして、悪い気はしなかったのは事実っすけど……”

 

 

「……馬鹿者」

 

 

 青衣は優しくげんこつを落とし、『あなた』の隣に座り直した。

 

 

“あー、あっつ。そうだ、今度、腕に扇風機でも付けてもらおうかな”

 

 

「何の役に立つのだそれは。……そういえば、この間、サイコガン(?)やらキャタピラを付けておったではないか。あれはどうした?」

 

 

“ヒューゴたちに没収されたっす”

 

 

「当たり前であろうて」

 

 

“何がいけなかったんすかね〜”

 

 

「全部であろうが」

 

 

 無自覚全方位曇らせマシンと化した『あなた』に、青衣は呆れたように息を吐く。

 

 

「お主は人間なのであろう。ならば、もっとその体を大切にするがよい」

 

 

“……もういっそ、全身ロボットにしちゃおうかな。そうすれば、あいつらも安心するでしょ”

 

 

「はぁ……」

 

 

 馬鹿に聞く薬はないと、青衣は深いため息をついた。

 

 

“それに、そうすればパイセンとずっと一緒にいられますもんね!”

 

 

「…………馬鹿者が」

 

 

 青衣は顔を逸らし、ぽつりと零した。

 その頬が赤く染まっていることに、『あなた』は気づくことはなかった。

 

 





書いとる、やろがいっ!!!!

あまり同一の『あなた』を書きたくなかったけど、気が付いてたら書いちゃってたZE☆


青衣→→♡←←←←←『あなた』→→→❤︎←←←←←←←←←←←←←激重モッキンバードwithパエトーン

くらいの感情を向けてるんじゃないすかねこれ




【定期】

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ネタバレになるかもだけど、Ver.2.6の新キャラの話は?

  • 構わん、書け
  • もう少し待て。ネタバレダメ、絶対
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