新エリー都に住む『あなた』とエージェントのお話   作:ぽこちー

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暴走エンジェル ① 続続

 

 

“うごっ……お゛っ゛……”

 

 

『満身創痍で草』

『おーいP? 生きてるー?』

『だからなんで生きてるの?』

『……はっ!! Pがダウンしている今のうちに、ワイが妄想エンジェルの新プロデューサーに……!!』

『↑なれるわけねぇだろ』

『↑現実みろ』

 

 

“は? 殺すぞ?”

 

 

『ひぃん』

『Pブチギレで草ァ!!』

『草ァ!!』

『当然だよなぁ?』

『こわくておちっこもらちちゃった』

『↑ぼくも』

 

 

「さて、クソボケへの制裁は一旦ここまでにして、次のコーナー行こか!」

 

 

「次のコーナーはねぇ……これだよっ!!」

 

 

「じゃーん! 昔、配信でやったアストラシュミレーターでーす!」

 

 

『スルーしてて草』

『アクションマジック回避!!』

『なんでこの娘たちはスルーできるんだよ。怖えよう』

『アストラシュミレーターきちゃ!!』

『前回やった時は色々やばかったけど、大丈夫なん』

 

 

「そこは安心して。今回はなんと、アストラさん公認かつ本人が監修した特別仕様だから!」

 

 

『まじ?』

『すげー!』

『てか、アストラ様と交流あるんだ!』

 

 

「ふっふっふっ〜、良いでしょう? でも、その辺りは企業秘密っていうことで!」

 

 

「こういうところはこのクソボケに感謝やな!」

 

 

「ち、千夏ちゃん!?」

 

 

「……あっ、しもた……」

 

 

『言っとるやん』

『企業秘密とは?』

『まぁ、そうだとは思ったよ』

『卯月ちゃんと関わりがあるなら、そりゃね?』

 

 

「も〜! せっかく僕がプロデューサーのプライバシーを守ってあげようと思ったのに〜! そんなお口はチャックしちゃうもんね〜!」

 

 

「ご、こめんて羽!! むぐっ!? ゆ、羽〜!? 堪忍してや〜!?」

 

 

『ちなゆうキタコレ!!』

『おっほぉ〜』

『尊い』

『これを見たかった』

 

 

「はいはい、2人とも。ファンサはそこまでにして、アストラシュミレーターVer.2始めるよ〜」

「あ、モーソー族のみんなに説明すると、今回のアストラシュミレーターVer.2は、プレイヤーがアストラさんになりきるんじゃなくて、アストラさんの日常を私たちが操作して体験するんだよ!」

 

 

「前回みたいに顔写真をアップしなくてもええっちゅーのは助かるわー。 あん時めっちゃ恥ずかしかったんよ!」

 

 

「……ぷふぅ!! アストラさん衣装のちなっちゃんの姿思い出しちゃった! 胸のサイズが全然合ってなくて、いつポロリしてもおかしくなかったよね〜!」

 

 

「ゆ、羽!? そんなん思い出さんでもええやろ!? あー!! あかん!! 恥ずかしなってきた!!」

 

 

「大丈夫だって千夏ちゃん! あの姿の千夏みゃんもすっごく可愛かったから恥ずかしがることないって!」

 

 

「で、でも〜!!」

 

 

“……『馬子にも衣装』の反対の意味のことわざってあったっけ?”

 

 

「ふんっ!!」ポチッ

 

 

ズキュゥゥゥゥゥン!!!!

 

 

 

“うぐおおおおおおおおおお!?!?!!??!”

 

 

 

『草』

『草』

『大草笑』

 

 

「はい、クソボケはひとまず置いといて、早速アストラシュミレーターVer.2を始めちゃおう〜!」

 

 

「いぇ〜い!」

 

 

『いぇーい!!』

『888888』

『楽しみ!!』

 

 

「一方的に弄られる辛さと恥ずかしさを教えたろうか!? 歯ァ食いしばりぃ!! こんなクソボケ、修正したるわ!!」

 

 

 

“ぐおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?!?”

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 新エリー都のどの建物よりも高く、どの建物よりも新鮮な太陽の光を浴びることができる高層ビルの寝室で、アストラは目を覚ました。眠たい目を擦りながら、キングサイズのベッドのサイドテーブルに置かれていた手紙を手に取る。

 

 

『おはようございます、お嬢様。今日は久しぶりの休みだから、ゆっくりしてくれ。私もダーリンと一緒に外出する。だから私たちのことは気にせず、彼と共に貴重な休日を過ごしてくれ。

P.S. 冷蔵庫にダーリンが作ってくれた料理があるから、レンジで温め、二人で食べてくれ』

 

 

 マネージャーからの手紙の端には『タッ、タッケテー!!』というダイイングメッセージ(?)が書かれていたが、アストラは特に気にする様子もなく、大きく背伸びをしてベッドから降りた。

 

 洗面所で顔を洗い、彼好みの真紅と純白の美しいネグリジェを身に纏うと、ゆっくりと階段を降りていく。

 

 階段を降りていると、心地よいギターの音が聞こえてきた。心が踊るようでいて、同時に心を落ち着かせるようなギターの音。軽やかなリズムなのにどこかやさしく、胸の奥をそっと撫でる。

 

 昔からずっと聴いてきた、彼のギターの音だった。しかし、心地よいギターの音とは対照的に、ところどころ音が外れている不格好な歌声も聞こえてきた。

 

 決して音痴ではない。ただ純粋に、どうしようもなく下手な歌声だった。

 

 ギターはやさしく流れているのに、その歌声だけが少しつまずきながらついていく。高い音では控えめに震え、低い音では居場所を探すように揺れる。けれど、不思議と耳を塞ぎたくなるような不快さはなかった。温かく、どこか心地よい。心の奥から希望が溢れてくるような、素敵な歌声だった。

 

 アストラはその歌とギターを聴きながら、ゆっくりと階段を降りていく。

 すると、ソファーに座ってギターを弾いている男性の姿が目に入った。

 

 

「ふふっ。ギターは上手なのに、歌は相変わらず下手っぴね♪」

 

 

 すると、ギターを弾いていた男性がこちらに気がついた。

 

 

“うるへー。歌は下手でも、僕はそれ以外の部分で生きてるんだよ”

 

 

「知ってるわ。貴方がプロデュースしてきた娘たち、すっごく人気だもの! それに今は、あの妄想エンジェルの専属プロデューサーでしょ? 私も負けてられないわっ!」

 

 

“当然だよ。だって、この僕がプロデュースをしているんだから。それに、あの娘たちはお前を超える逸材だよ。だから今のうちに歌姫の座を満喫しておけよな”

 

 

「あらやだ、そうなったらどうしましょう。歌姫を引退した後は〜……お嫁さんかしら? ねぇ、どう思う?」

 

 

“知らね”

 

 

「ぶーぶー! 貴方ったら、いっつもそんな素っ気ない態度なんだから。そんな風だとモテないわよ〜? まっ、モテたらモテたで困るんだけどね♪」

 

 

“僕の恋人は歌と音楽だから。別にモテなくてもいいんだよ”

 

 

「貴方ってば、ほんっとうに昔から変わらないわよねぇ〜?でもまあ、貴方が独身でいることは絶対ないわよ。貴方の隣に相応しい人が、昔からずっと側にいるんだから♪」

 

 

「ふ〜ん。それってセルシーさん?」

 

 

「もうっ、そうやっていっつも誤魔化すんだから」

 

 

 アストラは、ふんっと鼻を鳴らすと男性の隣に座り、甘えるようにそっと頭を預けた。

 

 

「おはよう、〇〇♪」

 

 

 すると男性は、少し面倒くさそうな顔をしながらも、どこか優しい笑みを浮かべてアストラに視線を向ける。

 

 

“おはよう、アストラ”

 

 

 

 

 


 

 

 

 

「「「は?」」」

 

 

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

 

 

「なんや……これ……?」

 

 

「なんでアストラシュミレーターにプロデューサーが……?」

 

 

「なんでこんなに、リアルというか生々しいんですか……??」

 

 

『は?』

『は?』

『は?』

『理解不能理解不能』

『なんでアストラ様とクソボケが一緒にいるの??』

『なにこれ???』

 

 

“え、なにこれ?”

 

 

『クソボケも困惑しとるやん』

『なにこれ??』

『なんなんこれ??』

『新手の炎上商法か???』

『嫌がらせにしては度がすぎてるだろ』

 

 

 

“再現度高すぎってか、そのまんまじゃん。もしかしてあの部屋に隠しカメラでもあるのか??”

 

 

 

「「「は?」」」

 

 

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

 

 

“なんかあの日機嫌が良いと思ってたけど、そういうことか……これを仕組んでやがったんだなあいつ……”

 

 

「「「は?」」」

 

 

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

『は?』

 

 

ドタドタドタドタ……

 

ガチャン!!!!

 

 

「ちょっ、ちょっとどういうことかしら!?!?何今の映像!? なんで貴方とアストラが一緒の部屋にいるの!?」

 

 

『え』

『まじ?』

『セルシー様!?!?』

『まじかよ!!!!』

 

 

“あうあうあうあうあうあうゆらさないでセシーいいいいいい”

 

 

『せ、セシー!?!?』

『あだ名呼び!?!?』

『まさかの歌姫2人と知り合い!?!?』

『こいつの人脈どうなってんだ!?!?』

 

 

「は?」

 

 

「は?」

 

 

「は?」

 

 

 

『妄想エンジェルフリーズしとるやん』

『『は?』botになっとるやん』

『どうすんのこれ』

『てか、俺たちモーソー族だけならまだしも、アストラーにも飛び火してるだろ』

『↑ワイ、アストラー。実はこのこと知ってたり』

『↑ワイもおなじく』

『は?』

『は?』

『は?』

 

 

「「「「は?」」」」

 

 

『セルシー様もキレてて草』

『ど、どういうことだってばよ!?!?』

『何か知っているのか雷電!?!?』

『実は、アストラーのメン限配信でアストラ様とこのクソボケの関係を知らされてたり』

『というか、恋愛相談を受けてたり』

 

 

「「「「は?」」」」

 

 

“は? なにそれ知らないんだけど?”

 

 

『草ァ!!』

『いや草じゃねぇーよ』

『は? どういうことですかプロデューサーさん????』

『↑卯月ちゃん参戦!?!?』

『おいおいおい、なんだこれは……?』

『何がどうなってるってばよ……!?!?』

 

 

「「「プロデューサー……????」」」

 

 

「貴方……???」

 

 

『プロデューサーさん……???』

 

 

“……え、ちょっと何この空気? なんでそんなにジリジリと近寄ってくるの!?”

 

 

『当たり前だろ』

『何言ってんだこいつ?』

『クソボケ』

『死ね』

『一回死んで生き返ってもう一回死ね』

 

 

“や、やめろ……くるな……くるなぁ……!!”

 

 

 

 

 

 

“僕の側に近寄るなァァァァァァァァ!!??”

 

 

 

 

 

『うふふっ♪ 悪いけど、貴女たちより私の方が何歩も先に進んでいるのよっ♪♪』

 

 

 





アストラ「幼馴染は負けヒロインという時代は終わったのよっ!!」

千夏「は?」

羽「は?」

アリア「は?」

セシリア先生「は?」

卯月「は?」

イヴリン「よし、あのお城に行くぞ。安心しろ。次も私が優しくエスコートしてやる」ツヤッツヤ

『あなた』「タッケテー」シオシオヒモノ~



『あなた(クソボケ)の経歴』

ホロウ災害に遭い、母を失う

母の願いを受け継ぎ、アストラと共に新エリー都に歌で希望を届け始める(アストラ・ヤオ①)

アストラ経由で、歌姫としての活動を休止していたセルシーと出会う(ボツネタ)

某社長に才能を見出され、Pとして活動を始め、346プロを始めとする様々なアイドルをプロデュースをする。(暴走エンジェル ① 続の過去再現映像)

契約満了し、Pとしての活動を一時中断。
ライブハウス404でセシリア(セルシー)と再会。
妄想エンジェルと出会い、専属Pとして無期限契約。

いろいろあってほんへに至る。


【定期】

感想・高評価・お気に入り登録お待ちしております。
モチベーションに繋がります。

また、『あのキャラの話を書いてほしい』『こんなシチュを書いて欲しい』等のリクエストがありましたら活動報告にコメントくれると嬉しいです。

『あなた』に超能力的な力(他作品クロス)を付与するのは?

  • あり
  • なし
  • 構わん、好きにしろ
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