新エリー都に住む『あなた』とエージェントのお話   作:ぽこちー

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ダイアリンのリクエストがありましたが、それとは若干(?)違う内容かもしれません



ダイアリン ①

 

 

 ダイアリン。

 

 彼女は部署横断型カスタマーサポートセンターのオペレーターとして働いており、裏ではTOPSの内部監査組織「クランプスの黒枝」に所属する「裁決官」です。

 

 彼女が「裁決官」として持つ能力は、ホロウ内部で死亡した人間の最期の声を聞くことです。これは彼女の生まれつきの才能であり、ある種の呪いでもあります。

 

 オペレーターとしても、裁決官としても、ダイアリンのもとには人々の声が鳴り止むことはありません。

 

 ですが、唯一、声が聞こえなくなる瞬間があります。

 

 それは——

 

 

 

 

 

「ほーらっ、もっと近寄ってください! もふもふの動物にするように、ぎゅーっと抱きしめてください!」

 

 言われるがまま、『あなた』はダイアリンを膝の上に乗せたまま、正面からぎゅーっと抱きしめました。

 

 彼女の温もりと香り、そして胸元から感じる小さく、それでも確かにある膨らみと柔らかさに悶々としながら、『あなた』はダイアリンを強く抱きしめます。

 

「むぐっ!……♡ っ、そうそう、これです♪ これで良いんですよ♪」

 

 少し苦しそうな声を漏らすダイアリンでしたが、すぐに笑顔になると、『あなた』の胸板へ顔をくっつけました。

 

「はぁ〜……。かかってくる電話はクレームばっかりで嫌になっちゃいますねぇ、まったく……。テレビが壊れた〜? ビルのせいで洗濯物が乾かない〜? 知らねぇですよ。ちゃんと承諾書ももらっていますし、後からブーブー文句を言うのは、お門違いだって分からないんですかねぇ〜?」

 

 『あなた』の胸板へ顔をくっつけたまま、ダイアリンはぶつぶつと業務のストレスを吐き出します。

 

「それに〜? 死者の声なんて、聞きたくて聞いてるわけじゃないんですよ〜。いっつもいっつも、ざわざわざわざわ、やーやーやーやーうるさいんですよ、まったく。……ほんとに……嫌になりますよ……」

 

 相当ストレスが溜まっているのか、珍しく弱音を吐くダイアリン。

 

 その顔には悲痛な表情が浮かんでいました。

 

 そんな彼女に対し、『あなた』は何かできることはないかと試行錯誤します。

 

 すると、そんな『あなた』の様子に気がついたダイアリンは、目をきらきらと輝かせ、上目遣いで言いました。

 

「あーあー、ほんとに声がうるさくって仕方ないですねぇ〜。……ほら、何してるんですか? 早くいつものやってくださいよ♪」

 

 ダイアリンのお願いに、『あなた』は何の抵抗もせず従います。

 

 いつものようにダイアリンを抱きしめる力を少しだけ強め、そっと耳元で囁きます。

 

 

 

 

 “辛いことがあったら、すぐに言ってね”

 

 

 “どんな時でも、必ず僕が側にいるよ”

 

 

 “だから挫けないで、ダイアリン”

 

 

 

 

 “愛してるよ、ダイアリン”

 

 

 

 

「〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっ////////」ゾクゾクッ!!

 

 『あなた』の囁きを聞き、体をゾクゾクと震わせ、ぶるりと腰のあたりを震わせます。

 

「はぁっ……はぁっ……♡♡♡」

 

 そして、もっとやれと言わんばかりに、『あなた』の背中へ回した腕に力を込め、蕩けた表情のまま『あなた』を見つめます。

 

 『あなた』はダイアリンの期待に応えるように、さらに言葉を紡ぎます。

 ダイアリンが満足する、その時まで。

 ずっと、ずっと——

 





これで正式に付き合っていないとかだったら俺の癖にブッ刺さります

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