新エリー都に住む『あなた』とエージェントのお話   作:ぽこちー

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これが本当の「ダァスケヴェマスゥィンザリチャァジィ!!」です。
てか、虚狩りは全員「ダァスケヴェマスゥィンザリチャァジィ!!」になるかも……??



星見雅 ①

 

 

「……」

 

 赤い瞳が『あなた』をじっと見つめています。

 

 膝からは女性特有の柔らかさが伝わり、雅やかな香りが鼻先をくすぐります。

 

 大きなキツネ耳はぴょこぴょこと揺れており、表情はいつものように凛としていますが、その目尻にはどこか甘さが滲んでいました。

 

 さらに聴覚が敏感になっているのか、普段なら聞こえるはずのない息遣いまで、鮮明に耳へ届いてきます。

 

 虚狩りとはいえ、やはり一人の女の子なのだということが、ひしひしと伝わってきました。

 

「……んっ」

 

 姿勢を変えた拍子に、彼女の口から小さな声が漏れます。

 

 『あなた』は乱れそうになる意識を落ち着かせるように歯を食いしばり、拳を強く握り締めました。

 

「……やはり逞しいな。これが男性の筋肉なのか」

 

 白い指先が、『あなた』の腕をゆっくりとなぞります。

 

 思わず背筋が震えました。

 

 けれど彼女は、そんな『あなた』の内心など知らないまま、『あなた』の胸板へ頬を寄せ、興味深そうに、そして、愛おしそうに指先を滑らせていきます。

 

 くるり、くるりと胸の上で円を描く指先。

 それがくすぐったくて、もどかしくて。

 今にも襲いかかりたくなる衝動を必死に抑え、『あなた』は天を仰ぎました。

 

 しかし次の瞬間、美しい手がそっと頬へ添えられます。

 自然と視線は彼女へ向けられました。

 

「これは我慢の修行だ。逃げてはならない」

 

 赤い瞳が真っ直ぐこちらを見つめています。

 

 手と手が重なり、指と指が絡み合いました。

 

 静かに。

 

 ゆっくりと。

 

 そして、激しく。

 

 互いの距離が縮まっていきます。

 

 残り10センチ。

 

 視界いっぱいに彼女の顔が広がりました。

 

 残り5センチ。

 

 互いの吐息が頬を撫でます。

 

 残り3センチ。

 

 鼻先が触れ合いました。

 

 残り1センチ。

 

 そして——。

 

 

 

 

 

 

「——ここまでだな」

 

 彼女は弾かれたように立ち上がり、『あなた』から距離を取りました。

 

 『あなた』は激しく鳴る鼓動を感じながら、どうにか平静を取り戻そうと深呼吸します。

 

 あと少しだったのに。

 

 そんな思いが胸を過ぎります。

 

 ですが、これは我慢の修行。

 

 そう自分に言い聞かせ、必死に頭を冷やしました。

 

 でももし、あと少し距離が縮まっていたら。

 

 自分は本当に我慢できていたのだろうか。

 

 彼女は我慢できていたのだろうか。

 

 あり得たかもしれない未来に悶々としていると、彼女がぽつりと呟きました。

 

「……私もまだまだ未熟だな」

 

 表情は見えません。

 けれど、頬がほんのり赤くなっていることには気付きました。

 

「この続きは……いや、()()()()()()()()()()()今夜にしよう。……これもまた我慢の修行だ」

 

 そう言い残し、彼女はそそくさと部屋を出て行ってしまいます。

 

 今夜。

 

 その言葉だけが頭の中で何度も反芻されました。

 

 現在の時刻は13時。

 

 遠い。

 

 とても、とても遠い。

 

 彼女が座っていた自分の膝へ視線を落とします。

 

 そこには、まだ微かに残る温もり。

 

 『あなた』から溢れ出す熱。

 

 そして——。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 残り、約10時間。

 

 これも我慢の修行なのだと無理やり自分を納得させながら、『あなた』は荒くなった呼吸をゆっくりと整えていくのでした。

 





「すみません、これってもしかしてポリネシアンセッ——」


「やめないかっ!!!!」バシッ!!!!



感想くれなのだ
承認欲求を満たさせてくれなのだ

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  • シールドをチャージするよ!
  • ドスケベマシンザリチャージ!
  • ダァスケヴェマスゥィンザリチャァジィ!!
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