新エリー都に住む『あなた』とエージェントのお話   作:ぽこちー

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ルシアーナ・オクシスィース・テオドロ・デ・モンテフィーノ ①

 

 

 

 

『お兄様、わたくしと一緒に遊んでほしいですの!』

 

『お兄様、怖い夢を見ましたの……だから、その……一緒に寝てくださる……?』

 

『見てくださいまし、お兄様! お兄様と同じバットですわっ! これでお揃いですわねっ!』

 

『私、大きくなったら、お兄様と結婚しますわっ♪』

 

『お兄様♪♪♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……あまり近寄らないでくださる? バカ兄貴』

 

 

 

 

 

 【悲報】最愛の妹がグレた件について。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 『あなた』は、郊外のバーで「おーいおいおいおい!!」と大声を上げながら泣き叫んでいました。

 

 昔はあんなにも「お兄様BIG LOVE♡」だった妹が、今では見る影もありません。

 

 近寄るだけで『ちっ、近づかないでくださるっ!? バカ兄貴のくっさい匂いが移ってたまりませんわっ!!』と罵られ。

 

 おやすみと挨拶をすれば、『なっ……寝る前に話しかけんじゃねーですわっ!? 眠れなくなったらどうしてくれるんですのっ!?!?』と追い返され。

 

 さらには、シャワーを浴びたあと、バスタオル一枚でくつろいでいるところを見られただけで、『なっ、なななななななななっ!?!? なんて格好をしてやがるんですのっ!?!? ほ、ほんっとに信じられねーですわっ!!!』と悲鳴を上げながら逃げられてしまうのです。

 

 ホロウが拡大して新エリー都が飲み込まれようが、エーテリアスが人類を滅ぼそうが、少子高齢化で人類が減り続けようが。

 

 妹に嫌われたという事実に比べれば、そんなものは些細な問題です。

 

 許嫁であり、妹の友人でもあるアリスに相談してみても、有効な解決策は見つかりません。

 

 世界はもう終わりです。

 もう、『あなた』に未来はありません。

 なんなら、自分の手で未来を滅ぼしてしまいそうな勢いです。

 

 『あなた』の目からは、止まることを知らない涙が滝のように流れ続けていました。

 

「そんなに泣くことはないだろう……」

 

 そんな『あなた』を見て、親友であるライトは呆れたように呟きます。

 

 『テメェに俺の何が分かるってんだ!!』と、そう言わんばかりにライトの胸ぐらを掴み上げ、『昔のルーシーはなぁ……!!』と、過去の栄光を語るおっさんのように昔話を始めました。

 

 ライトは慣れた手つきで耳栓を装着し、静かに夜空を見上げます。

 

 何十分もルーシーについて語り続けた『あなた』は、最後にドサリとソファへ倒れ込み、この世のありとあらゆる罵詈雑言を念仏のように唱え始めました。

 

 ライトは耳栓を外し、深いため息をついてから口を開きます。

 

「……その恨みつらみは、俺じゃなくてエーテリアスにでもぶつけてきたらどうだ?」

 

 その言葉を聞いた『あなた』は、スッと立ち上がりました。

 

 そして、壁に立てかけられていた金属バットを手に取り、地面へ引きずりながら歩き始めます。

 当然、向かう先はホロウです。

 

 

 

 乗り越えてみせる、世俗も肉欲も、妹の反抗期も。

 

 

 そして、その先にある幸せな未来を掴むために——。

 

 

 

 

 その夜、ホロウにエーテリアスの悲鳴が聞こえたとかなんとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、いつになったら素直になれるんだ?」

 

「うっ、うっさいですわ! 私だって色々と大変なんですのよっ!? 気がついたら許嫁ができているわ、その許嫁が知り合いだったわで、もう頭の中がぐちゃぐちゃなんですのっ!!」

 

「要するに、大好きなお兄様を取られるのが嫌ってことだろ?」

 

「あははっ♪ ルーシーはお兄様が大好きだもんね♪」

 

「『ぶらこん』ってやつだな〜」

 

「なっ、ななななななななななな何を言ってやがりますのっ!?!?!? 適当なことを言うんじゃねぇですわっ!!!!!!!!」

 

「お兄ちゃんとお揃いの武器を使ってるやつがよく言うぜ……」

 

「「「うんうん」」」

 

「〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!」

 





次回、劇場版ゼンゼロボールZ。

『ブラコン爆発!! ルーシーがやらねば誰がやる』

絶対見てくれよな!

『あなた』の台詞は?

  • 地の文だけで表現してほしい
  • 今くらいのセリフ量が良い
  • もう少し喋ってほしい
  • めちゃくちゃ喋ってほしい
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