新エリー都に住む『あなた』とエージェントのお話 作:ぽこちー
『お兄様、わたくしと一緒に遊んでほしいですの!』
『お兄様、怖い夢を見ましたの……だから、その……一緒に寝てくださる……?』
『見てくださいまし、お兄様! お兄様と同じバットですわっ! これでお揃いですわねっ!』
『私、大きくなったら、お兄様と結婚しますわっ♪』
『お兄様♪♪♪』
『……あまり近寄らないでくださる? バカ兄貴』
【悲報】最愛の妹がグレた件について。
『あなた』は、郊外のバーで「おーいおいおいおい!!」と大声を上げながら泣き叫んでいました。
昔はあんなにも「お兄様BIG LOVE♡」だった妹が、今では見る影もありません。
近寄るだけで『ちっ、近づかないでくださるっ!? バカ兄貴のくっさい匂いが移ってたまりませんわっ!!』と罵られ。
おやすみと挨拶をすれば、『なっ……寝る前に話しかけんじゃねーですわっ!? 眠れなくなったらどうしてくれるんですのっ!?!?』と追い返され。
さらには、シャワーを浴びたあと、バスタオル一枚でくつろいでいるところを見られただけで、『なっ、なななななななななっ!?!? なんて格好をしてやがるんですのっ!?!? ほ、ほんっとに信じられねーですわっ!!!』と悲鳴を上げながら逃げられてしまうのです。
ホロウが拡大して新エリー都が飲み込まれようが、エーテリアスが人類を滅ぼそうが、少子高齢化で人類が減り続けようが。
妹に嫌われたという事実に比べれば、そんなものは些細な問題です。
許嫁であり、妹の友人でもあるアリスに相談してみても、有効な解決策は見つかりません。
世界はもう終わりです。
もう、『あなた』に未来はありません。
なんなら、自分の手で未来を滅ぼしてしまいそうな勢いです。
『あなた』の目からは、止まることを知らない涙が滝のように流れ続けていました。
「そんなに泣くことはないだろう……」
そんな『あなた』を見て、親友であるライトは呆れたように呟きます。
『テメェに俺の何が分かるってんだ!!』と、そう言わんばかりにライトの胸ぐらを掴み上げ、『昔のルーシーはなぁ……!!』と、過去の栄光を語るおっさんのように昔話を始めました。
ライトは慣れた手つきで耳栓を装着し、静かに夜空を見上げます。
何十分もルーシーについて語り続けた『あなた』は、最後にドサリとソファへ倒れ込み、この世のありとあらゆる罵詈雑言を念仏のように唱え始めました。
ライトは耳栓を外し、深いため息をついてから口を開きます。
「……その恨みつらみは、俺じゃなくてエーテリアスにでもぶつけてきたらどうだ?」
その言葉を聞いた『あなた』は、スッと立ち上がりました。
そして、壁に立てかけられていた金属バットを手に取り、地面へ引きずりながら歩き始めます。
当然、向かう先はホロウです。
乗り越えてみせる、世俗も肉欲も、妹の反抗期も。
そして、その先にある幸せな未来を掴むために——。
その夜、ホロウにエーテリアスの悲鳴が聞こえたとかなんとか。
「それで、いつになったら素直になれるんだ?」
「うっ、うっさいですわ! 私だって色々と大変なんですのよっ!? 気がついたら許嫁ができているわ、その許嫁が知り合いだったわで、もう頭の中がぐちゃぐちゃなんですのっ!!」
「要するに、大好きなお兄様を取られるのが嫌ってことだろ?」
「あははっ♪ ルーシーはお兄様が大好きだもんね♪」
「『ぶらこん』ってやつだな〜」
「なっ、ななななななななななな何を言ってやがりますのっ!?!?!? 適当なことを言うんじゃねぇですわっ!!!!!!!!」
「お兄ちゃんとお揃いの武器を使ってるやつがよく言うぜ……」
「「「うんうん」」」
「〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!」
次回、劇場版ゼンゼロボールZ。
『ブラコン爆発!! ルーシーがやらねば誰がやる』
絶対見てくれよな!
『あなた』の台詞は?
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地の文だけで表現してほしい
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今くらいのセリフ量が良い
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もう少し喋ってほしい
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めちゃくちゃ喋ってほしい