スーパーロボット大戦 無限戦争 マリ・ヴァセレート包囲網   作:ダス・ライヒ

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スコープドッグ ヒルド・ルードヴェルスペシャル
ヒルド・ルードヴェル技術少尉が地獄のファウンで生き延びるため、乗機であるスコープドッグを徹底的に改造した重武装な機体。と言うか、スコープドッグ・ヒルド機。
火器制御パックを装備し、多彩な武装を施せるようになっている。
見た目はアイアンクローもフォールディングソリッドシューターと8連装ミサイルポッドもないタイプ30。
代わりなのか、右肩にバーグラリードッグの折り畳み式長距離砲、左肩にドッグマン機と言うか現地改修機が装備していた連装ミサイルランチャー「イーグル」を装備している。


第10話

『本作戦は、遺跡の攻略が目標である。従って、遺跡への被害は最小限に食い止めよ。攻撃部隊は遺跡を防衛する連邦軍を掃討しつつ、遺跡へと損害に構わず前進せよ。繰り返す、損害に構わず前進せよ』

 

「損害に構わず前進だと? あのハゲ、等々イカレやがったか!」

 

 司令部から損害に構わず前進との命令に、ウィルティネクス軍の攻撃軍の将兵たちは動揺を覚える。

 

「い、嫌だ! 俺はこんなところで…ひっ!?」

 

 RFザクを駆る一人のパイロットは逃げ出そうとしたが、自機が後方の部隊にロックオンされていることに気付き、動きを止める。

 

『直ちに戦列に戻れ。戻らない場合は敵前逃亡と見なし、その場で処刑する!』

 

「ち、畜生! やるしかないのか!」

 

 後方から監視されていることで、攻撃部隊の将兵らは逃げられないと判断し、覚悟を決めて遺跡を守る連邦軍部隊への攻撃を開始する。

 

「敵は一個師団だ! 対するこちらは二個軍相当の五十万の兵力! 数で押せば、必ず勝てる! 突っ込めぇ!!」

 

 遺跡を守る連邦軍は一個師団相当なので、数十倍以上の戦力を持つウィルティネクス軍は、数に任せて遺跡へ突撃する。事前砲撃の後で凄まじい大群が迫っていたが、遺跡を守る連邦軍は逃げず、迫る敵の大群を迎え撃とうとしていた。

 

『なんだあいつ等、司令部から死守命令でも来てるのか?』

 

『へっ! この数を相手に戦うなんて、奴らもおかしくなったか? 叩き潰しちまえ!!』

 

 遺跡を守る連邦軍の師団は、カンゼンダーの命を受けて機甲空挺旅団が増員されていた。ウィルティネクス軍はそれを知らず、数で押せると判断して突っ込んでいった。その後、ウィルティネクス軍は凄まじい抵抗により、遺跡を守る部隊が増員されていることに気付く。

 

『な、なんだ!? この火力は!?』

 

「遺跡を守っているのは、一個師団だけじゃないのか!?」

 

『見たことも無い奴が居るぞ!』

 

 先に突っ込んでいった部隊が激しい防戦を受けて粉砕された後、後続の部隊は遺跡を守る師団が決してファウンには配備されない部隊の増員を受けていることに気付く。

 増員された機甲空挺旅団は前線部隊であるのか、最新鋭機のジムⅣを装備しており、空挺部隊と言うことのか、ジム・ナイトシーカーに似た外見をしている。が、重装備であるジム・キャノンのような支援タイプや多連装ロケット弾やミサイルランチャーを装備したタイプも防戦に当たっていた。

 数は一個連隊分だけで、後はスコープドッグなどで構成されたAT空挺連隊だけだが、ウィルティネクス軍の攻撃部隊の意表を突くには十分であった。

 

「ファウンには、ジェガンとダガーだけじゃないのか!?」

 

 現れたファウンには居ないはずの最新鋭機であるジムⅣに、ウィルティネクス軍の攻撃部隊は狼狽え始める。

 敵地へと降下して戦闘任務を行う空挺部隊なだけであってか、所属するパイロットたちは機種転換訓練を受けて徹底的に機体を身体に馴染ませており、かなり高い練度を誇っていた。

 そんな精鋭部隊と対峙したウィルティネクス軍のパイロットたちはろくな訓練もしておらず、弱い部隊や無所属の武装集団しか攻撃してこなかったために堕落しており、一方的に撃破されるばかりだ。

 

「フン、こんな糞溜めみたいなところに居る連中なんぞ、ただの的だぜ」

 

 その機甲空挺旅団に属するレルフ・ローガンを初めとするATのスコープドッグ部隊も同様の技量を有し、次々と敵軍の機動兵器や戦闘車両を撃破していた。

 

「フハハハッ! これがAT! それも最高傑作と評されるスコープドッグの力か! 凄い、凄く参考になるぞォ! こいつを参考にすれば、物凄い新兵器を開発できる!!」

 

 ヘルガーン戦大敗の責任を終わらされ、AT空挺部隊に送り込まれたヒルド・ルードヴェルは、火器制御用パックの特徴を生かし、多彩な重装備を施したスコープドッグを駆ってウィルティネクス軍を単独で蹂躙していた。

 ギルガメス軍の優れた工業製品であるスコープドッグの凄さを直接操縦して理解したヒルドは、次なる自身の作品である新兵器開発の参考になると歓喜し、ゴーグルから見える敵機を手当たり次第に自機に装備された火器で撃破していく。

 ヒルド自身は初めて実感する戦場の恐怖に耐え切れなくなったのか、新兵の恐怖を和らげるための薬物を過剰に摂取してハイになっていた。中毒症状や依存症を防ぐため、接種は一回が限度であるが、ヒルドはそれを破り、複数回も摂取してハイになってしまったようだ。その代償か、ヒルドの反射神経や判断力は凄まじく研ぎ澄まされ、自分に迫る攻撃を全て避け、攻撃の全ても命中させている。

 

「デュヘヘヘッ! 死ねっ!!」

 

 更に気分は高揚しており、笑みを浮かべながら次々と敵兵の命を奪っていた。

 

『う、ウワァァァッ!? く、来るなぁーっ!!』

 

「ヒャッハハハッ! 皆殺しだァーッ!!」

 

 ファッティー地上型の集団を確認したヒルドは友軍機の援護を待たず、単独で突撃した。ローラーダッシュで高速で迫る重武装のスコープドッグに恐怖したウィルティネクス軍のAT乗りたちは恐怖し、乗機が手に持っている火器を乱射するが、乗機を一回転させるテクニックであるターンピックで躱しながら火器を撃ち、次々と撃破する。

 

「ウヒャァーッ! 串刺しにだぜェーッ!!」

 

 残った最後の一機に対し、ヒルドは乗機の左腕に装備したパイルバンカーを胴体に打ち込み。乗っているパイロットを串刺しにした後、直ぐに離れて次なる敵部隊に襲い掛かる。

 次なる標的に定めたのは、ATより大きい18メートル台の機動兵器であり、判断力があるのか、バーグラリードックのように右肩の折り畳み式長距離砲や左肩の連装ミサイルランチャーを撃ち込んで撃破していた。

 

「あの野郎、薬を打ち過ぎだぜ! あれじゃあ、廃人確定だ!」

 

 鬼神の如く暴れ回るヒルド機であるが、薬物の過剰摂取であることに気付き、レルフはこの一戦の後で廃人となると悟った。

 

「す、スパルタン!? どうしてファウンなんかに!?」

 

 突出して暴れ回っているのは、ヒルドのスコープドッグだけではない。スパルタン・レイヴァーを初めとするスパルタンⅤ等も暴れ回っていた。ただし、レイヴァーを初めとする軍からの志願者らで構成された分隊は、旧型のスコーピオン主力戦車に乗り込んで防戦に参戦している。暴れ回っているのは、民間や刑務所から志願した者たちである。

 

「奴ら、前に出過ぎだが?」

 

「放っておけ! おかげでこちらに来る敵が減る! それよりもっと弾薬を持ってこさせろ! じゃなきゃ持たん!」

 

 携帯式レーザー砲、通称スパルタン・レーザーを乱射して敵軍に突撃するスパルタンⅤ二個分隊に対し、本部小隊の分隊に属するスパルタンⅤは前に出過ぎただと言うが、レイヴァーは放っておけと答え、弾薬をもっと持ってくるように伝える。

 レイヴァー等が駆る一両の旧式主力戦車を含め、61式戦車とリニアタンク数台、複数の固定砲台、何処からか接収してきた軽キャノン三機で担当地区を維持しているのだ。馬鹿の一つ覚えに突っ込んでいったスパルタンⅤ二個分隊のおかげで攻撃してくる敵は少ないが、彼らが全滅すれば、押し寄せてくる事だろう。

 

「敵、空挺部隊を目視! 距離、七千!」

 

「高エネルギー砲、照準! チャージが完了次第、発射!」

 

「了解! 四連装高エネルギー砲、チャージ開始!」

 

 最新鋭機や重武装のスコープドッグを有する機甲空挺旅団、スパルタンⅤ一個小隊のみならず、デストロイガンダムまで配備されていた。

 空から機動兵器部隊を降下させ、物量で圧し潰さんとするウィルティネクス軍の輸送機の大群に対し、MA形態のデストロイガンダムはその大火力で殲滅せんと四門の高エネルギー砲の照準を向けた。それを阻止しようと、アーマードモジュールであるリオンの大編隊が襲い掛かるが、ザムザザー二機やゲルスゲー二機などの計四機のMAの鉄壁の防御と師団の対空砲火で撃ち落とされるばかりだ。

 

「高エネルギー砲、充填完了!」

 

「照準完了!」

 

「発射!」

 

 敵軍のリオンが次々と友軍のMAと対空砲火で撃ち落とされていく中、デストロイの操縦室内で高エネルギー砲の充填完了の知らせを受けた機長は、座っている中央の席から砲手に向けて発射命令を出した。これに応じ、砲手は照準している敵の輸送機の大群に向け、凄まじい破壊力と射程を誇る高エネルギー砲を発射するトリガーを引き、ウィルティネクス軍の空挺部隊に大打撃を与える。

 

「な、なんでファウンにこんな一級戦の戦力が…!?」

 

「む、無理だ…! こんなの…!」

 

 決してファウンには配備されないはずの一級戦の兵器類や部隊が配備されていることに、攻撃部隊の将兵らは戦意を失い掛ける。

 それでも督戦隊の存在があるのか、ウィルティネクス軍は無理に攻撃を続行するのであった。

 

 

 

『本隊が苦戦中! 尚、遺跡を守る連邦軍の師団に、情報にはない一級戦の部隊が配備されている模様!』

 

「なんでそんなのが居るの?」

 

 このファウンには配備されていないはずの一級戦部隊と本隊の苦戦は、直ぐにマリ等に知らされた。

 ゲルドバに憑依し、ライジングフリーダムガンダムを駆るマリは、その知らせを聞いて少し不安を抱き、内通者が居るのではないかと疑い始める。

 

『デストロイまで居るぞ! どうする? 中止にするか?』

 

「ここまで来て、諦めるなんて! あのデカいガンダムを仕留めれば、少しはやり易くなるはず! ケン、ついてきて!」

 

『け、ケン? 俺の事か?』

 

「ケンジローって呼ばなきゃ駄目?」

 

『いや、それで良い!』

 

 移動要塞のような火力を有するデストロイの存在もあるので、イモータルジャスティスガンダムを駆るケンジローは中止にするのかと問えば、マリはここまで来て中止にすることなど出来ず、デストロイを破壊するためにそちらへと向かう。ケンジローを短縮してケンと呼んだことに、ケンジローは少し動揺したが、どうにか持ち直してマリのフリーダムに続いた。

 

『私らは?』

 

「引き続き、攻撃! まりもちゃん、その他諸々のサポートよろしく!」

 

 使役する英霊たちや傭兵部隊にどうするのか問われたマリは、このまま攻撃を続行するように返答し、指揮車から指揮を執っているまりもに彼らのサポートを継続するように告げた。それからか、ケンジローのジャスティスを引き連れて遺跡へと突撃する。

 

「なんだ!? 二機の機動兵器がこちらへ来る!?」

 

『データ照合、無し! アンノウンだ!』

 

『狼狽えるな! たかが二機如き、叩き落としてしまえ!』

 

 別動隊に備えて警戒していたジェムズガンとジェムズガン・キャノンの中隊は、マリのフリーダムとケンジローのジャスティスに気付いた。両機のガンダムのデータが無いことで戸惑うが、中隊長の怒号で直ぐにビームライフルやビームキャノンを撃ち始める。

 

「すげぇ、見えてんのか!? うぉっと!」

 

 先行するマリのフリーダムは、機体を回転させながら一発も擦れることなくライフルで撃ち返し、次々と撃破していく。それを後方から見ていたケンジローは驚きの声を上げる中、彼のジャスティスにもジェムズガン三機が襲い掛かってきた。

 

「ジェムズガンなんて、このジャスティスに比べれば!」

 

 機体性能が敵機より遥かに高いため、ケンジローのジャスティスは放たれるビームを全て躱し切り、的確にライフルを撃ち込んで撃破した。あっと言う間に三機を撃破してしまったことで、ケンジローはイモータルジャスティスの機体性能の高さに驚かされる。

 

「こんなの、陣風でも出来やしないぞ! これが、ガンダムか…!」

 

 三機を数秒足らずで撃破したことで、ケンジローはガンダムの力に身を震わせる。地上からも攻撃が来るが、反応速度が高いのか、直ぐにケンジローは機体を動かして全てを躱し切り、高速で降下して排除へと向かう。

 登場から攻撃してきたのは、105ダガーとストライクダガーの集団だ。手にしているビームライフルを連発するが、ケンジローのジャスティスには当たらない。

 

「機体が思うように動いてくれる! こんなOS、組んだ覚えはないぞ?」

 

 機体が余りにも思い通りに動いてくれるので、ケンジローはOSを組んだ覚えは無いと口にする。そんな彼のジャスティスは敵機の集団に近付けば、脚と足先のビームブレイドを展開し、脚を振るって次々と敵機を切り裂いていく。その次にシールドブーメランを射出し、一度に三機の敵機を切り裂いた。

 

「なんとも、トリッキーな機体だ。こいつは連発できないな」

 

 ケンジローにとっては、イモータルジャスティスは余りにもトリッキーな機体であった。が、連邦軍は休ませることなく、ケンジローのジャスティスにジェムズガン三機とキャノンタイプ一機を送り込んでくる。

 

「ファトゥムのビームで!」

 

 その四機のジェムズガンに対しケンジローは、ジャスティス背部のファトゥム02のビーム砲の照準を定め、空かさず引き金を引いて発射した。火力はセイバーガンダムの収束ビーム砲以上であり、ジェムズガンのビームシールドを容易に貫通し、四機共々撃破してしまう。

 

「こいつは強力過ぎる…! ん!」

 

 余りの強力な威力にケンジローは驚く中、ビームサーベルで斬りかかるダガーの存在を警報で気付き、素早く避け、同時に引き抜いたビームサーベルで両断した。尚、ケンジローが搭乗するイモータルジャスティスのビームブーメランは、余りにトリッキー過ぎて扱い難いのか、ライジングフリーダムと同じタイプのビームサーベルに取り換えられている。

 

「クソっ、本隊に集中してるんじゃないのか!」

 

 敵中深くに侵攻してしまったので、一機を仕留めたとしても、続々と敵機が集まってくる。これにケンジローは本隊のだらしなさに悪態を付いたが、マリのフリーダムは大量の敵機相手でも臆することなく、自身の技量と機体性能で次々と仕留めていく。

 ビームライフルである程度を撃破した後、シールドブーメランを飛ばし、それからビームサーベルの二刀流で地上へと降り、周辺の敵機らを目にも止まらない速さで次々と斬り捨てる。余りの速さにジェガン地上型やジェノアスⅡと言った旧式の敵機らは反応しきれず、ただ斬られていくばかりだ。

 

「俺、必要か? いや、必要だな!」

 

 そのマリのフリーダムの無双ぶりに、ケンジローは自分が必要なのかと思い始めるが、敵中の中深くに入り込んでしまったので、半数以上の敵機の注意を引いている。その理由を自分に向かってくる数機の敵機に気付き、ライフルで何機化仕留めた後、シールドブーメランを射出して倒す。

 

「右側面より、我が機に向けて機種不明のMSが接近中! 数は二機!」

 

「たかが二機の突破を許したと言うのか!? 情けない奴らめ!」

 

 本隊の迎撃に当たるデストロイは、フリーダムとジャスティスの接近を知った。機長は連隊規模の部隊が二機のMSの突破を許したことに、激怒していた。

 

「こんな機体じゃ、ガンダムには勝てない!」

 

 軽キャノンで迎撃に出たパイロットは、圧倒的な戦闘力で味方を次々と仕留めていく二機のガンダムに恐怖し、下がりは始める。慌てて駆け付けたドートレス等も同様であり、マリとケンジローにデストロイへの道を明け渡してしまう。

 

「今! ケン、ついてきて!」

 

『了解!』

 

 敵が怯んだことで、マリはその隙を逃さず、ケンジローを引き連れてデストロイに向けて突撃した。慌てた敵部隊が止めに入るも、すれ違い様に撃破されるばかりであり、二機のガンダムを止められなかった。

 

「ガンダムタイプ二機、友軍機を撃破しながら当機に接近中!」

 

「ファウンの連中め、たった二機のMSすら止められんのか! MS形態に変形して迎撃しろ!」

 

 味方を撃破しながら迫る二機のガンダムに対し、デストロイの機長は護衛のザムザザーやゲルスゲーを呼び戻さず、自機だけで迎撃しようと機体をMS形態へ変形させる。

 

「シュトゥルムファウストを両腕とも展開後、スーパースキュラ発射!」

 

「射線上に味方が居ますが?」

 

「構わん! ファウンに回されるような連中など、気にする必要は無い! 奴等ごと撃ってしまえ!」

 

 デストロイの火器で味方共々マリ等を仕留めようとする機長に対し、砲手は疑問を抱くが、彼はファウンに配属されるような者を軽視し、無理に発射を命じた。

 

「うわっ!? 味方ごと撃った!?」

 

 展開された二機の前腕部からビーム砲に胸部から発射されたスーパースキュラは、二機のガンダムと乱戦状態にあるドートレスフライヤーやジェットストライカーを装備したダガーLを誤射した。これにケンジローは味方ごと撃ったことに驚くが、マリは気にすることなく左腕のシュトゥルムファウストをビームサーベルで切り裂いて撃破する。

 

「俺だって! うぉぉぉっ!!」

 

 マリのフリーダムに続き、ケンジローのジャスティスもビームを躱しながら右腕のシュトゥルムファウストをサーベルで切り裂いて撃破した。

 

「両腕のシュトゥルムファウストが撃破されました!」

 

「馬鹿な!? このデストロイの弾幕を潜り抜けてくるなど、化け物か…!? う、撃て! とにかくなんでも撃って奴らを近付けるな! 撃ちまくれ!!」

 

 両腕のシュトゥルムファウストを撃破されたことを知った機長は迫り来る二機のガンダムに恐怖し、真面な指示を飛ばせず、デストロイの全ての火器を乱射するように命じた。これに応じ、向けられる全ての火器が乱射されるが、二機のガンダムはそれらを躱しながら迫ってくる。

 

「いい加減に!」

 

『落ちろ!』

 

 弾幕を躱し、デストロイの懐へと潜り込んだマリのフリーダムとケンジローのジャスティスは息の合った連携を取り、腕部に向けて二機同時にビームサーベルを十の字に突き刺した。

 

「ウワァァァッ!?」

 

 腕部に二機のガンダムのビームサーベルを突き刺されたことで、デストロイは内部爆発を起こす。直ぐに二機がサーベルを引き抜いて離れた後、脱出する間もなく操縦室内も爆発し、機長らは爆発の炎に呑み込まれて消滅した。

 

「で、デストロイをたったの二機で…!?」

 

『なんてMAV(マブ)戦術だ…! デストロイをやりやがった…!』

 

『ば、化け物だ…!』

 

 デストロイを仕留めたマリのフリーダムとケンジローのジャスティスに、周囲に居た連邦軍の将兵らは恐怖を抱いた。




この回で読者応募キャラが登場予定でしたが、オリーブドラブさんから拝借しているケンジローを無双させるため、次回へと持ち越しに。

原典の方じゃ、一年戦争で乗機がジムゆえに無双してないんだけど。やり過ぎちゃったかな?

とりま、活動報告で募集してるので、応募を。
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