スーパーロボット大戦 無限戦争 マリ・ヴァセレート包囲網 作:ダス・ライヒ
名前:アギダ
性別:男
年齢:32
階級:不明
武器:手製狙撃銃 ハンドガン
概要:親が部下だったので強制的に部下になったものの忠誠心ではなく、親や妻子の安全と生活の為に従っている狙撃手兼工作兵。
キャラ提供はケツアゴさん
陣営:カンゼンダーの私兵
名前:バギ
性別:男
年齢:不明
階級:連邦軍中佐
乗機:ハイドラガンダム
概要:私兵、というか無理矢理そうさせられた連邦軍とカンゼンダーのダブルスパイ(とみてるのは連邦軍だけ)。常に最新かつ強力な機体と特権を与えてくれるためコバンザメのごとくついてきているだけである。
今回の任務も、自身が他の連邦・同盟諸氏と同じ立場であるにもかかわらず、現場部隊を好き勝手振り回せる立場であることから調子に乗っている。
キャラ提供は神谷主水さん
陣営:マリに雇われた傭兵
名前:レヴィア=ヴェノム
性別:女
年齢:28
階級:隊員
乗機:Vガンダム
概要:マリに雇われた傭兵の一人。
粗暴な性格だが、雇い主には利口に従う。パイロットとしての腕は高く、熟練のエースパイロット並みの実力を持つ。
キャラ提供はヒラーズさん
本格的な捕獲作戦を開始する時間を稼ぐべく、連邦軍は足の速い部隊を先発隊として送り込んだ。
「ちっ、いくらガンダムでも! この数は!」
Vガンダムを駆る傭兵の一人であるレヴィア=ヴェノムは、押し寄せるウィンダムやバリエント、クランシェの集団相手に押されていた。
ファウン戦線の連邦軍部隊は難なく対処できたレヴィアであるが、一級戦の部隊、それも師団規模相手では対処が仕切れない。既に何機か僚機を失っており、目に見える範囲しかない。
「普通、本隊の方へ向かうはずだろ! なんたってアタシらの方に来るのさ!」
凄まじいビーム攻撃を躱しつつ、レヴィアは本隊であるウィルティネクス軍の方へ行けと言いながらビームライフルで反撃する。連発の攻撃で何発か躱されてしまうが、一機を中破させることに成功した。
「バリエントは、ファウンには無いはずだよ! こんなに沢山来やがって!」
盾の無いバリエントを一機か二機を撃墜しながら、背後から斬りかかる三機目のバリエントの斬撃を躱し、素早く引き抜いたビームサーベルを振るって切り裂いた。
「流石に言い過ぎたか?」
レヴィのVガンダムが多数の敵機と渡り合う中、ウォルマのムラサメ改も多数の敵機からの攻撃を避けつつ、どうにか渡り合っていた。ビームライフルで一機か二機のバリエントやウィンダムを撃墜した後、同じ可変機であるクランシェのドッズライフルやビームバルカンの連射を躱し、接近して来たところで機首に向けて蹴りを入れこんだ。
蹴り飛ばされたクランシェはバランスを崩し、どうにか変形しようとしていたが、ウォルマは容赦なくビームライフルを撃ち込んで撃墜する。が、クランシェは一機だけでなく、数機が編隊を組んで襲い掛かってくる。
「身を守るだけで手一杯とは! 二機ずつに固まって、死角を補え!」
凄まじい集中砲火をどうにか躱しつつ、ウィルマは仲間らに向け、二機ずつに固まって互いの死角をカバーするように告げる。それに応じる機も居るが、増援として現れた連邦軍部隊は、ファウンとは違って集団戦法を活かして追い込んでくる。
「ちっ、こうも集団の特性を活かすとは!」
集団戦法を駆使して追い込んでくる連邦軍に、ウォルマは同盟軍に所属していた頃を思い出す。相手が倍以上の戦力で攻めてくれば、いつもこの集団戦法でこちらを苦しめ、何機も彼の僚機を撃墜した。
『後ろ! 気を付けな!』
「っ!?」
前から次々と入れ替わりに攻撃してくる連邦軍機に気を取られ、背後から迫る敵機にウォルマは気付くのが遅れたが、レヴィのVガンダムがその窮地を救った。
「済まん! そっちの僚機はどうしたんだ?」
『隊長を含め、みんなやられちまったよ! 私しか残ってない! ここは退くしかないんじゃないのか!?』
救援に礼を言うウォルマは、単独で居るレヴィに僚機は何処かと問う。これにレヴィは隊長機を含め、全て撃墜されて自分しか残っていないと答える。レーダーの反応を見れば、次々と味方機が落とされているので、退くしかないんじゃないのかと口にする。
「いや、駄目だ! 魔女の逆鱗に触れる! それに、その魔女は諦めていない!」
このレヴィの提案にウォルマは絶対にないと答え、マリが敵前線部隊の増援でも、戦意を落とすことなく果敢に挑んでいると告げる。ウォルマのムラサメ改の左手が指差した方向に視線を向ければ、彼女のフリーダムが敵増援部隊の攻撃を躱しながら立ち向かっているのが見えた。
「なんで私の邪魔ばっかり!」
続々と現れる増援にマリは苛立っており、すれ違い様にバリエントやウィンダムをフリーダムの両腰のレールガンの連発で撃墜し、射出したシールドブーメランでクランシェを切り裂く。そんな増援部隊、それも一級戦の部隊を容易く屠っていくマリのフリーダムに、地上から駆け付けるファウン戦線の増援部隊は恐怖し、凄まじい対空砲火を浴びせる。
「撃て! 撃ちまくれ! 死にたくなければ、あの化け物を破壊しろォーッ!!」
指揮車から恐慌状態の指揮官は撃ち落とせと喚くように叫び、同じく死の恐怖に駆られている将兵らが駆る地上型のジェガンやガンタンクⅡ、ドートレス、105ダガー、その他諸々の兵器がマリのフリーダムに向けてすさまじい集中砲火を浴びせていた。これをマリは一掃しようとしてか、地上でMS形態のクランシェと斬り合っているケンジローのジャスティスにその援護を要請する。
『ケン、援護!』
「無茶言ってくれるな! オラっ!!」
このマリの要請に、ケンジローはビームブレイドを展開した右足で蹴りを入れてクランシェを切り裂き、直ぐにフリーダムの背後を取ろうとするバリエントやウィンダムをビームライフルやファトゥムのビーム砲を撃ち込んで撃墜する。
「うわっ!? ワァァァッ!!」
飛行形態のクランシェ三機が編隊を組んで来るが、ファトゥムのビーム砲で二機を纏めて撃破され、凄まじい速度で接近してきたジャスティスのビームブレイドによる蹴りを入れこまれる。回避不可能な速度で接近してきたので、クランシェを駆るパイロットは絶叫しながら乗機と共に切り裂かれた。
「そんなに私の邪魔をして! やだよ! こんなの死んじゃうよ! あんたが黙る!」
ケンジローが邪魔な敵機に対処している間に、マリはフリーダムのハイマット・フルバーストを展開し、地上に展開する連邦軍部隊を一気に殲滅しようとする。が、途中で長時間憑依していたゲルドバの意識が戻ったのか、死の恐怖に怯える彼はマリを追い出そうとして邪魔をする。これにマリは支配下にある左手でゲルドバの顔を殴って主導権を奪い、フリーダムガンダムの必殺技であるハイマット・フルバーストを行った。
全兵装が展開され、その全てが一斉に放たれ、それぞれの目標に命中する。部位破壊や武装のみのはずだが、当たった個所は直撃部分であった。フリーダムガンダムの有名なパイロットであるキラ・ヤマトは、殺戮を嫌って相手の戦闘力や部位破壊に留めていた。そのためのOSが施されていたが、マリは今回に限り、OSを自分用に書き換えたのだ。
もはや手段を問わなくなったマリの標的にされた地上に展開している連邦軍増援部隊が居た場所は、恐ろしい地獄絵図と化していた。動いていた全ての兵器は破壊されて残骸と化し、奇跡的に生き延びた将兵は恐怖の余り錯乱、四肢を失った者は喚き散らしていた。
「こ、これを…! 俺が、俺が手伝ったって言うのか…!?」
地上の地獄絵図を見たケンジローは、大量殺戮を手伝ってしまったことに罪悪感を抱く。
「ふ…!? フフフ、ハハハッ…! ハハハッ!! 魔女に逆らうからだ! 貴様らも死にたくなければ、彼女に遺跡を明け渡すことだ! 皆殺しにされたくなければな!!」
当のマリに忠誠に近い従属をしているウォルマは驚愕していたが、大量殺戮の光景を見て感覚が狂い始めたのか、魔女である彼女に逆らえばこうなると全周波数で敵方の連邦軍に向け、遺跡を明け渡せと要求する。これ以上マリを怒らせれば、何をするか分からないと言う恐怖心があってのことだ。
「あんた、恐怖の余り狂って来たか…!?」
隣で戦っているVガンダムを駆るレヴィは、狂ったように笑うウォルマに、恐怖で気を狂わせたと思い始める。
「お、俺たちは…あんなのと戦うために…!」
『呼び出されたってのか!? 冗談じゃねぇぜ!』
『あんなのと、どうやって戦えってんだよ!?』
このマリが行った大量殺戮に、連邦軍の一級戦部隊の将兵たちの士気が下がり始めていた。
『うちのマスター、大分お怒りのようだな…!』
『こんだけ邪魔が入って来てるんだ。でも、ありゃあやり過ぎだよ!』
「魔女の逆鱗と言う奴か…! それは許容は出来ん!」
『やり過ぎだよ! 大量殺戮なんて!』
『俺は、大量殺戮者に召喚されたのか…!?』
そのマリの行いは、連邦軍のみならず、味方の、それも召喚した英霊たちの士気も下げてしまった。
「本隊のタクスフォースが到着すれば、どうにかなるんだよな…?」
自身専用にカスタマイズされたクランシェカスタムを駆るファベーラは、大量殺戮を行ったマリのフリーダム相手に戦えと言う命令に疑問を抱く。他の者たちもファベーラと同じであり、戦闘を停止して止まっていた。尚、ウィルティネクス軍の本隊と交戦している部隊は、戦闘を継続中である。
「本部へ。対象に対する連邦軍部隊が戦闘を停止しております。理由は、対象が地上のファウン戦線の部隊を一掃したことで、戦意を低下させたことによる…」
カンゼンダーの命を受けて前線の状況を監視していたアギダは、狙撃銃を背中に背負い、双眼鏡から見える状況を本部に居る主に報告する。
『その程度の事で戦闘を停止したのか? むしろ自軍のゴミが一掃できて良かったじゃないか』
「は、はぁ…? どのように対処するので?」
『連邦軍内に居る私の配下に、何人か殺させて戦闘を継続させる』
この報告にカンゼンダーは損害は想定済みなのか、大した反応を見せず、むしろ一掃できて良かったと口にする。アギダはそのカンゼンダーの反応に顔を引き付ける中、どう対処するかを問えば、本部に居る彼は、連邦軍内に居る自身の配下に何人か殺させ、戦闘を継続させると答えた。
彼にとって幾ら人が死のうが、自分の目的さえ達成できればどうでも良いことなのだ。
『貴様は監視を継続しろ。出番は対象が機体を降りてからだ』
「は、はい。分かりました」
そんな冷酷な男からの命令に、アギダは畏怖を抱いて何の反論もせずに承諾し、無線機の受話器を戻して監視を継続する。
「親父から聞いた通り、本当に人の心が無い奴だ…!」
アギダは親の代からカンゼンダー家に仕えているが、現当主であるフォルコメンハイトは親から聞いた通り、人の心を持ち合わせていないと改めて理解する。
逆らえば、殺されるかもしれないので、アギダはギリースーツを深く被って周りの環境に擬態し、マリの監視を続行した。
『バギ、出撃の準備は出来ているか?』
「御意に。カンゼンダー様」
『直ちに出撃し、先遣隊に戦闘を継続させろ。止まっていては、私の完璧な作戦に支障が出る』
「はっ、直ちに出撃いたします!」
カンゼンダーの指令を受け、阿修羅の如き四つの顔を持つ大型のMS、その名も「ハイドラガンダム」が出撃した。
この世界の物ではない異世界の大型ガンダムを駆るバギは、連邦軍の中佐と言う身分でありながらカンゼンダーに忠誠を誓い、配下となっていた。その証として、異世界の兵器であるハイドラガンダムを与えられたのだ。そればかりか、任務のために両軍を動かせる権限すら与えられている。
「奴らに戦闘を継続させろとの指示であるが、せっかく集めた部隊を撃つわけにはいかんな…」
指令で基地から出撃したバギであるが、せっかく集めた一級戦部隊を攻撃するには、気が引けるようであった。だが、直ぐに代わりとなるモノを見付けて笑みを浮かべる。
「まぁ、このファウンのゴミ共を殺せば、怯えて戦闘を再開するだろうて」
見せしめの代替品とは、まだ健在中のファウン戦線の連邦軍部隊であった。一級戦部隊の隊員を殺害するよりも、ファウン戦線に左遷された将兵を殺害した方が得であると分かったからだ。早速バギは同じく戦闘を停止し、逃げようとしている味方であるはずの彼らにハイドラガンダムのバスターカノンの照準を向けた。
「貴様らも役に立つ日が来たな…!」
凶悪な笑みを浮かべながら、バギはファウン戦線の連邦軍部隊に向けてバスターカノンを発射した。発射された高出力のビームはファウンの連邦軍部隊を焼き払い、完全に消滅させる。
「そして次は使い物にならなくなった死にぞこない共だ! フハハハッ!!」
健在している部隊を焼き払った後、バギはマリのフリーダムが行ったハイマット・フルバーストで生き延びた敗残兵たちを次なる標的として定め、再びバスターカノンを発射する。乗機も無ければ、戦意も無い生身の敗残兵たちは、突如として放たれた高出力のビームによって焼き払われる。
「な、なんだあのガンダムは!?」
ファベーラはファウンの連邦軍部隊を消し去っていくハイドラガンダムに驚愕し、そちらの方へ視線を向ける。上空に滞空したバギのハイドラガンダムは、マリのフリーダムを恐れて戦闘を停止している部隊に継続するように脅しを掛けた。
『作戦に参加している全連邦軍部隊に告げる! 戦闘を継続せよ! 戦闘を継続しなければ、次にこのバスターカノンで消し去られるのは、貴様たちだと思え!!』
この脅しで、次にバスターカノンで消し去られるのは自分たちだと思った一級戦部隊は、バギの脅しに屈してマリたちへの攻撃を再開した。
『そこのクランシェ! 貴様も消し去られたいか!?』
「クソっ、マジで狙ってやがる! くっ!」
バギが脅しながら乗機に照準してきたので、本気であると分かったファベーラも、これに屈して戦闘を再開する。
狙ったのは、VF-1やVF-11と言ったバルキリーだ。直ぐにブースターキャノンのビームを発射し、動きを止めていたので一機を仕留めることが出来た。VF-1には逃げられたが、性能はファベーラのクランシェカスタムの方が高いので、直ぐに追い付いてビームバルカンでハチの巣にされる。
その後、僚機と組んで戦闘を行い、ガンブラスターやムラサメ改、レギオス、不知火を撃破していく。
『直ちに攻撃だ! あのガンダム擬き共を狙え!』
「りょ、了解!」
数機ほどの敵機を中隊と共に撃破した後、大隊長の指示を受け、ファベーラは標的をシュラク隊に定めた。大隊全機が攻撃を集中しているため、シュラク隊はファベーラの大隊を含めた多数の連邦軍部隊に包囲されてしまう。
『メルクリンが、メルクリンがやられちまった!』
ガンブラスターを駆るシュラク隊の隊員の一人が、その集中砲火を受けて撃墜された。
次回で本格的に応募キャラ登場です。