スーパーロボット大戦 無限戦争 マリ・ヴァセレート包囲網   作:ダス・ライヒ

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大方、全員登場したかな?

キャラ不足なので、使用許可が降りている読者応募キャラを…

ルザー・ヴァハーク
ザクが大好きな同盟軍全領域軍所属の少佐。その点を除けば、部下たちを常に気に掛ける人格者。
乗機はザクⅡF2型風味のザクⅣ指揮官型
キャラ原案はⅩ2愛好家さん

ルーク・アルフィス
同盟軍全領域軍に属する「漆黒の戦闘鬼(ファイティングオーガ)」の異名を持つベテランパイロット。
実力のみならず、カリスマ性も兼ね備えている。
乗機はチューンアップされた漆黒のザクⅣ。
キャラ原案はヒロアキ141さん

エムリス・ナイドレイブン
連邦軍の大佐で、火葬の異名を持つ苛烈な武闘派。高い技量を持つパイロットでもある。
乗機はガンダムAEGー1ファイヤーウェア
キャラ原案は秋音色の空さん


第16話

本部(HQ)! こちらバーコフ分隊! もうこっちは持ち堪えられないぞ!」

 

 押し寄せる敵の大群を押し留めていたバーコフ分隊は、これ以上は持ち堪えられないと本部に告げる。

 既にウィルティネクス軍の純血派は壊滅し、ファウン戦線の将兵らと制圧していた機甲空挺旅団は連合軍に合流してマリや英霊たちを攻撃している。各方面から続々と増援が到着しているため、数は増え続ける一方で、いくら多彩な武装を持つATであるスコープドッグでも捌き切れず、弾薬は底をつこうとしていた。

 

「畜生! 俺は、俺たちは異能生存体なんだぞ!? この程度で、この程度でくたばってたまるか!」

 

 分隊内で元AT開発者の肩書を持つダレ・コチャックは、死しても尚、自分が驚異的な生存力を誇る異能生存体だと信じていた。

 乗機であるスコープドッグのヘビィマシンガンを連射し、押し寄せる敵部隊を攻撃して何機かを撃破しているが、焼け石に水の状態であり、エネルギーが底をつきかけている。

 

「しまった! 弾切れだ! 誰か、援護してくれ!」

 

『っ! 奴は弾切れだ! 一気に突撃しろ!』

 

 マシンガンの残弾を撃ち尽くしてしまったコチャックが援護を要請する中、レルフ・ローガンはその隙を逃さず、小隊を率いて突撃する。

 

『再装填するよりこいつを使え!』

 

「おぉ、助かる!」

 

 ガリー・ゴダン機より銃身を切り詰めたヘビィマシンガンを受け取ったコチャックは、それを持って突撃してくるレルフの空挺仕様のスコープドッグの小隊に向けて連射する。一機、二機と撃墜していくが、レルフに接近されてアームパンチをお見舞いされる。

 

「俺を、俺を()る気か!? 俺は死なねぇぞ!!」

 

『こいつ、なんだ!?』

 

 自分が全く死なないと高を括っているコチャックは、レルフ機から放たれるアームパンチを受けるも、怯まずに左手で反撃し、相手を恐怖させる。

 

「だ、駄目だ! こいつは異常だ! ぬわっ!?」

 

 何発もアームパンチを撃ち込まれたレルフは、コチャックの異様さに怯み、遂には胸部の装甲を打ち抜かれ、圧死してしまった。

 

「へへへっ…! 俺は、俺たちは死なねぇ…! 異能生存体なんだ…!」

 

 倒れたレルフ機より乗機の左腕を引き抜いたコチャックは、大量出血しながら自身が異能生存体であると言い張る。

 彼は異能生存体ではない。マリに召喚された英霊の一人でしかない。

 

『コチャック、下がれ! お前の機体は死に体だ!!』

 

「俺は、俺は死なねぇーっ!!」

 

 異能生存体に拘るコチャックは、仲間たちの静止の声も聞かず、狂気に駆られて押し寄せる大軍に立ち向かい、集中砲火を浴びて消滅した。

 

『コチャック!!』

 

「俺たちは、俺たちは英霊となっても死ぬ運命(さだめ)なのか!?」

 

 英霊は死なないが、そのコチャックの倒れ方は生前の彼の最期を彷彿とさせるものだった。

 コチャックが倒されたことにより、バーコフ分隊の面々は恐れ戦くが、英霊、英雄として召喚されたことを思い出し、士気を高める。

 

「俺たちは異能生存体じゃねぇ! だが、英霊として召喚されたのなら!」

 

『つまり俺は死神や裏切り者じゃねぇってことだ!』

 

『英霊は死なねぇのなら、消えるまで一人でも多く道連れにしてやるぜ!』

 

 裏切り者や臆病者、卑怯者だと罵られた自分たちが英雄として祀られ、英霊となったことで自信を取り戻したバーコフ分隊は、押し寄せる敵軍に対して激しい抵抗を行う。

 

『な、何なんだこのAT共は!?』

 

『こっちは百倍近い戦力なんだぞ!? なんで怯まねぇ…!?』

 

 この狂気的なバーコフ分隊の抵抗は、物量で勝る連合軍の将兵らを恐怖させた。

 

「うへへへっ! 死ねぇーっ!!」

 

 だが、そのバーコフ分隊の抵抗は恐怖心を無くし、薬物の過剰投与で狂気のみに支配されたヒルド・ルードヴェル技術少尉が駆る多彩な武装を施されたスコープドッグによって打ち砕かれる。

 

「な、なんだこいつは!? それにあの重武装は!?」

 

『キリコたちは戦ったパーフェクト・ソルジャー(PS)って奴か!?』

 

『ゴダン、逃げろ!』

 

 常人では扱い切れない機動力と重武装を見て、ゲレンボラッシュ・ドロカ・ザキは、元分隊所属であったキリコ・キュービィーから聞かされたPSではないのかと疑う。

 正確には、薬物の過剰投与で数時間のみ超人兵士となったヒルドであるが、モニターも無いATに乗る彼らは知る由も無い。

 運悪く一番近い距離に居るゴダン機に対し、分隊長であるノル・バーコフは離れるように叫ぶが、既にヒルドの毒牙が引き裂こうとしていた。

 

「この化け物が! 死にやがれぇ!!」

 

 もはや人間の動きではないヒルド機に対し、ゴダンのスコープドッグは右手の無反動砲と左手のヘビィマシンガンを乱射して近付けまいとするが、恐ろしい魔改造が施されたヒルド機はターンピックと言う回避テクニックを駆使しながら迫る。その動き、狂人が操縦しているとは思えない正確な物であった。

 

『ヒャッハー!』

 

「ウォォォッ!?」

 

 どのような地獄の如き戦場でも高い生存率を誇っていた一人であるゴダンであるが、ヒルド機の左腕に装着されたパイルバンカーは、死神の鎌の如く彼の命を狩り取るようにその胸を貫いた。

 

「畜生が…! 前みたいに、眠らせろよ…!」

 

 パイルバンカーで胸を貫かれたゴダンは、最期のように眠らせてくれと頼みながら消滅した。

 

『ヒヤァァァッ!』

 

「ゴダン! ザキ、やるぞ!」

 

『っ! 了解!』

 

 ゴダンを倒したヒルド機は、次なる標的をバーコフとザキに定めた。これにバーコフはザキと連携を取り、ゴダンの仇を取ろうと左右からの攻撃を行う。

 

「ほげっ!?」

 

 ローラーダッシュで迫る二機のスコープドッグに対し、重武装の火器で対抗しようとしたヒルド機であるが、長時間も撃ち続けてしまった所為か、弾薬が欠乏していた。使えるとすれば、左腕のパイルバンカーである。

 たかが二機如きパイルバンカーで十分と判断してか、ヒルド機は手近な距離に居るザキ機に向け、左腕のパイルバンカーを打ち込んだ。ザキもそれが来ることは分かっていたのか、乗機の左腕を犠牲にパイルバンカーを受け止めた。

 

『ひぎゃっ!?』

 

「肉を切らせて骨を断つってな! トドメは任せたぜ! 分隊長!」

 

『任せておけ! ぬぉぉぉっ!!』

 

 ザキ機にパイルバンカーを止められたヒルドは慌てふためき、必死に引き抜こうとするが、中々抜けない。そこへトドメを負かされたバーコフ機が近付き、アームパンチでヒルド機を攻撃した。

 

「こ、こわぁぁぁっ!?」

 

 二発のアームパンチを受け、ヒルド機は大破する。が、ヒルドは奇跡的に助かり、地面に叩き付けられるだけで済んだ。

 

「ふぅ、間一髪ってところだぜ!」

 

『あの化け物、調子こいて撃ちまくった所為だな』

 

 厄介なヒルド機を倒したバーコフとザキは、相手が強敵だった故に気を緩めてしまった。

 その隙を狙われてか、バーコフ機の胴体が背後から来た狙撃で射抜かれる。

 

「フッ…即死させてくれるとは、ありがたいぜ…!」

 

 バーコフは死に際に自分を即死させてくれた狙撃者に感謝の言葉を述べ、乗機と運命を共にして消滅した。

 

「分隊長! クソっ! クソォォォッ!!」

 

 目前でバーコフが爆散するのを見ていたザキは、唯一残っている右手でヘビィマシンガンを乱射する。

 一機となっただけで突撃してきた連合軍の部隊を止めることは出来たが、わずかな時間だけであり、バーコフ機を狙撃した敵機に撃ち抜かれ、ザキは消滅した。

 

「畜生…! キリコ、俺を操った奴は、始末しただろうな…!」

 

 乗機の爆発の間際、ザキは死亡する最後に自身を操った黒幕の始末を頼んだ仲間が、頼みごとをちゃんと果たしたかどうかを気にしながら消滅した。

 

『隊長! お見事です!』

 

「フン! 死に体のAT二機を片付けたところで、何の成果にもならんわ!」

 

 死に体であったバーコフとザキを狙撃したのは、同盟軍のザクⅣの隊長機であった。

 ザクⅡF2型の指揮官機のような外見を持つザクⅣを駆るルザー・ヴァハーク少佐は、褒める部下に対し、激戦で疲れ切った二機のスコープドッグを仕留めても、何の成果にもならないと返答する。

 

「それよりも標的のガンダムを始末するのが先だ! 雑魚の始末は他の隊に任せ、我々はそちらへ向かうぞ!」

 

『はっ!』

 

 ルザーの目的もマリのフリーダムを打倒することであり、残りの英霊たちの掃討を他の部隊に任せ、部下のザクⅣ等を率いて彼女が居る方向へと飛んでいった。

 

 

 

「戦況は、こちらが圧倒的に有利か…」

 

 戦闘に参加せず、漆黒のザクⅣの開いたコクピットハッチからあるパイロットがマリと英霊たちが連合軍に追い詰められているのを眺めていた。

 その漆黒のザクⅣを駆るのは、同盟軍全領域軍に属する漆黒の戦闘鬼(ファイティング・オーガ)の異名を持つベテランパイロット、ルーク・アルフィス大佐だ。

 彼の漆黒のザクの近くには連隊本部が置かれており、連隊所属の将兵たちが慌ただしく動いている。ルークは連隊長であり、傘下の三個大隊に送り込むしかなく、迂闊に最前線に出ることが出来ない身分であった。

 自分の連隊の損害を知るため、コクピット内から携帯無線機を取り出し、受話器を取ってレーダー手に戦況を問う。

 

「こちら第193機動連隊の連隊長。我が三個大隊の状況はどうか?」

 

『第一大隊、損害は軽微。戦闘継続は可能。第二大隊は激しい抵抗により、後退して再編中。第三大隊は被害多数で戦闘継続は困難』

 

「やはり、俺が出る必要があるか」

 

 自身の連隊にも少なからずの損害が出ていることを知ったルークは、自分が出る必要があると言ってコクピットへ戻る。

 

『連隊長殿。貴方が戦闘に出ては、連隊の指揮が…』

 

「お前が指揮を執れ。旅団長殿や師団長殿には終わってから謝罪する。こんな馬鹿げた作戦で死ぬつもりは無い」

 

『そんなことを言っては…』

 

 駐機している自機を起動させ、出撃しようとするルークを副官は止めようとする。だが、ルークは聞かず、彼に連隊の指揮を押し付け、この馬鹿げた作戦で死ぬつもりは無いと言って出撃してしまった。

 ルークの言う通り、このカンゼンダーの作戦は何の軍事的利益も無く、彼個人の目的のための物であり、両軍の戦力を無駄に消耗させる馬鹿げた物であった。副官にその発言を注意されたが、彼は無線機を切って操縦に集中する。

 

『あの漆黒のザクは…戦闘鬼(ファイティング・オーガ)か! こんなところで出くわすとは…!』

 

「それは、AEGタイプか! 普通なら交戦しているところだが…」

 

 副官の静止の声も聞かず、配下の部隊の救出のために出撃したルークの漆黒のザクⅣは、同じく目標へと向かっていたガンダムAEG-1と遭遇した。

 そのAEGー1の装備は剛腕と剛脚を兼ね備えたタイタスウェアに似ているが、両腕の剛腕には火炎放射器が装備され、両足のつま先にも火炎放射器の発射口まである。力で叩き潰す肉弾戦に特化したタイタスとは違い、右手にはドッズライフルが握られ、腰には180ミリキャノン砲が担架されている。更にはビームサーベルまで装備されている様だ。

 自分の異名を知る連邦のパイロットに対しルークは、構えを見せながらも今回の作戦の事を思い出し、自身の名を明かしてから何者かとそのAEGー1を駆るパイロットに問い掛ける。

 

『こちらはルーク・アルフィス。それで連邦のパイロット、共闘するからには名前を聞いておきたいのだが?』

 

「俺か? 火葬なんて呼ばれている。最近じゃ、民間人などと喚いて乗り込んでくる正義の民兵共を自称する奴らを焼き払ったが」

 

『火葬? 最近見たプロパガンダに出ていた火葬のエムリス・ナイドレイヴン大佐か。悪名高き貴官がガンダムとは…! この作戦の首謀者と何か関係でもあるのか?』

 

 名前を聞かれた特殊なウェア、ファイヤーウェアを装備したAEGー1のパイロットであるエムリス・ナイドレイヴン大佐は、相手のルークが同盟軍なのか、火葬と名乗った。

 その際、ヘルガーンの撤退戦で、戦意を失って脱出する輸送艇に乗り込んでくる右翼系民兵らを火炎放射器で焼き尽くしたとことを思い出し、それを短めに伝えると、ルークは最近見たプロパガンダでエムリスの名が出たことで、その悪名高い火葬の人物であると分かる。

 普通なら与えられないガンダムにエムリスが乗っていることから、作戦の首謀者であるカンゼンダーと何か繋がりがあるのかと問う。

 

「俺も有名になったもんだな。なに、こんな誰かの恨みみたいな作戦を受けると言えば、気前よくこいつをくれたよ。で、撃っていいのか?」

 

『いいわけがないだろう。貴官とは、距離を取った方が良さそうだな』

 

「フッ、次に会ったときはお前を燃やしてやるよ」

 

 同盟軍のプロパガンダに自分の名が出てくるほど有名になったことにエムリスは鼻を高くしつつ、作戦を受けると言えば、AEGー1のカスタム機を受領できたとルークに答える。最後に撃っていいのかと問うと、ルークは直ぐにエムリスのガンダムから離れた。

 去っていく漆黒のザクに、エムリスは次に会敵する時は燃やしてやると笑みを浮かべながら告げ、目的が居る方向へと機体を進めた。




他にも色々とする予定でしたが、今回はバーコフ分隊と自由に使用できる読者応募キャラ三名だけにしておきます。

次回はシュラク隊とウルズ小隊、伊隅ヴァルキリーズの面々が壊滅するかな…?

レルフがコチャックにあっさりとやられたのは、あんまり気に入らない応募キャラだったから。

https://syosetu.org/novel/223795/

登場するのは、外伝のオーガ・マスト・ダイ。第13話から登場。

オリーブドラブさんの読者参加型SSである烈火のジャブローの最後の募集に応募したキャラなんだけど、選択ミスちゃったかなと後悔してる。それとサンプル台詞を忘れたので、オリーブドラブさんは台詞を考えるのに相当苦労したに違いない。
そんでもって、ガンダムに乗ったキャラを応募すべきだったかなと今でも後悔してる。
後にティターンズに入るって設定のキャラだけど、Zガンダムに乗ったカミーユか百式に乗ったクワトロあたりに撃ち抜かれて戦死する場面でも書こうかな?
まぁ、いつになるか分からいけど(笑)。

もうやる気が起きなくなってるので、早いところ終わらせるか。人気も無いことだし(苦笑い)。
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