スーパーロボット大戦 無限戦争 マリ・ヴァセレート包囲網 作:ダス・ライヒ
性別:男
年齢:不明
身長:不明
武器:透明擬態装置 両腕部のミサイルガン
出身:ゲイムランド→ガーティ・ルー級特殊戦闘艦「ジージャック」
ミニョルアーマーの外見:クロカメレオン(人造人間キカイダー)
概要:ゲイムランドのゲーミング部隊にいたらしい男。あんなことになる前は単なるニートだったが、それにしては身体は剛健、動きも俊敏となかなか侮れない素質を持っていたことが判明し、有無を言わさず改造を施された。
はたから見た感じだと、擬態エフェクトが瞬間移動に見えなくもないが、あくまで現地風景に擬態しただけであるので、当たったら音がする。
特殊工作用のスパルタンV。
キャラ提供は神谷主水さん
カンゼンダーに狙われているとも知らず、マリは襲撃者等の雇い主である奴隷商人を拷問していた。
「この娘、どこ?」
「し、知らない! 漫画やアニメでしか見たことが無い!!」
ルリの写真を見せながら、棘を絡み付かせている奴隷商人に対し、何所に行ったか、または何処に居るのかを問うが、当の本人は知らないの一点張りだ。
アレキサンドロ・グレイ・マキシモフ*1に使った真実を話させる魔法を使おうと思ったが、使うまでもなく真実を話しているようだった。
「本当に?」
「ほ、本当だ! 嘘なんかついてない! こんなことをされて、どうして嘘なんか!?」
「まぁ、それもそうね」
噓をついていないのかと問えば、こんな拷問されて嘘なんかつけないと商人が答えれば、マリはそうだと思ってあっさりと解放した。
商人は人を売ると言う非道な商売を行っているので、人の心をすでに失っていた。感謝の言葉を述べることなく、隠し持っていた拳銃で撃ち殺そうとする。
「俺をこんな目に遭わせやがって! 死ねェェェッ!?」
そういう行動を取ることをマリは既に知っていたのか、再び棘で絡め取り、強い力で締め付け始める。
「ま、待ってくだちゃぁ~い! ほ、本当に反省しますからァァァッ!!」
「あんた、嘘ついたでしょ? じゃあ、死んで」
「クェェェッ!? 反省するからぁ! 反省するから許してちょんまげェェェッ!!」
次こそは反省すると命乞いをする奴隷商人であるが、マリは聞き入れず、棘の力を強めた。余りにも力強く締め付けた所為か、商人の身体はバラバラとなり、当の本人は奇妙な断末魔を上げながら死亡した。
それからか、マリは奴隷商人のアジトを後にする。
外では奴隷商人の用心棒や護衛の者たちの屍が散乱していた。マリに挑み、哀れにも敗れた者たちの末路だろう。
その後、彼女は次なる目的である他の世界へと転移可能な装置があるとされる遺跡を目指そうとしていた。
「少しばかり、足止めが必要なようだな」
カンゼンダーの命に従い、一隻の連邦軍所属の艦艇が、ファウン衛星軌道上よりマリの監視を行っていた。
艦艇は特殊任務用として使われる宇宙用艦艇のガーティ・ルー級特殊戦闘艦だ。おそらく所属は正規軍ではなく、ヴィンデルやカンゼンダーなどの陰の支配者たちが動かし易い特殊部隊だろう。
その艦長はマリが次なる目標に行くと分かってか、少しばかりカンゼンダーが送り込む本隊到着の時間を稼ぐべく、念のためにファウンに解き放っておいたスパルタンⅤ*2を送り込もうとする。
「ファウンに潜伏しているブラックガメレオに指令! 標的を直ちに攻撃せよ!」
「はっ! スパルタン・ブラックガメレオ、こちらジージャック。監視中の目標に対し、直ちに攻撃せよ。攻撃方法については、ブラックガメレオに一任する」
艦長が時間稼ぎのための攻撃指示を出せば、通信士はファウンに送り込んでいたスパルタンⅤに対し、マリへの攻撃命令を出した。
マリが不老不死であることを、このジージャックの者たちは誰一人知らない。ファウンに降りているスパルタンⅤ、スパルタン・ブラックガメレオもその一人だ。
奴隷商人の一団を壊滅させたことでマリが相当な実力者であると分かっているのか、倒せないと分かっていても、本隊の到着が間に合えば良しと言う事で、艦長は倒されることを前提にブラックガメレオを送り込んだのだ。
「適合者でありますが、使い捨てのように使うのはよろしいので?」
「目標の情報を見る限り、倒せんだろうな。だが、上層部からの許可は出ている。カメレオンが倒されても、現地の奴らも使って何が何でも本隊到着まで時間を稼げとさ」
「なるほど、我々らしい仕事ですな。それで、概要は理解しているので?」
「何も聞かされちゃいないさ。ただ黙って言われたとおりにやれ。いつものことだよ」
「まぁ、慣れましたが」
適合者であるスパルタンⅤを消耗品のように使っても良いのかと副官に問われた艦長であるは、上層部からの許可は取れていると答えた。何が何でも時間を稼げと厳命されており、その為の手段は問わないとまで言われていたとさえ明かす。
何のために命令を受けたのかと聞かれたが、いつものように上層部の命令に何の疑念を抱かず、ただ命令通りに動けとだけ艦長は答える。副官も慣れたのか、無理に理解して任務に当たった。
「直ぐに動かせる暇な部隊をファウンに送れ? ガイア・セイバーズや汚れ仕事の部隊じゃダメなのか?」
連邦軍の一大軍事拠点にされている惑星「ヴェクタ」のある基地にて、カンゼンダーの出した出動命令に疑問を抱く指揮官が居た。
この指揮官の部隊は、惑星「ヘルガーン」での決戦に敗れたISAヴェクタとそれを指揮下に置く植民地政府が統合連邦から抜け出そうとするのを阻止するため、総司令部からの命令を受けて駐屯していた。彼の部隊は戦闘は行わず、警備兵や基地司令官くらいしかいないISAヴェクタ陸軍の基地を駐屯と言う名の占領を行っている。
直接戦闘を行ったのは、惑星「オーファン」にて新設されたバルトルト・フォン・ファルツ大将が指揮官であるファルツ装甲軍だけである。
バルトルトの私兵に近いこの二十万近い兵力を持つ部隊は、電撃戦の如くヴェクタの主要施設を抑え、抵抗する部隊の排除を行い、早急にヴェクタ植民地政府を降伏させた。
そんな彼は、上層部から何も聞かされていないのか、なぜ自分の部隊が前線惑星のファウンに派遣されなければならないと言う疑問を口にする。
「そ、それは小官にも理解できません。命令に従わなければ、降格、最悪の場合は銃殺刑に処すと…!」
「脅迫じゃないか…! まぁ、こちらは暇だからな。それに機動兵器を装備した部隊でもある。行くしかないだろう。昼寝をしている奴らを叩き起こし、出撃準備をさせろ。ファウンに行くぞ」
副官は上層部から脅迫めいた命令だから従わなければならないと言えば、指揮官は渋々とその理由も分からない命令に従うしかないと判断し、ファウンに行くことを部下たちに伝えるように命じた。
彼の機動部隊のみならず、手軽に動かせる独立部隊や大隊などの部隊が続々と惑星「ファウン」に向けて出撃していく。
連邦軍だけでなく、同盟軍からの直ぐに動かせる部隊がファウンに向けて派遣されていた。同盟軍も上層部からの理由も分からない命令を受け、脅迫されて向かっているのだ。
両軍の部隊がカンゼンダーの命を受け、自分を捕まえに向かっていることも知らず、マリは廃屋で手作りしたドーナツを揚げ、休息を取っていた。
そんな廃屋の天井の隅には、擬態機能をスパルタン・ブラックガメレオが潜み、指令に従って高へ劇を行おうとしている。当のマリは残された椅子に腰掛け、机の上に置かれた揚げたてのドーナツが食べられる温度まで覚めるのを、ブラックガメレオに気付かず待っている。
「クエ…!」
ブラックガメレオは両腕部のミサイルガンの照準をマリに定め、狙いが定まり次第に発射しようとする。
元々、ブラックガメレオはゲイムランド*3のゲーミング部隊*4に属していたらしいが、連邦軍元帥の肩書を持つ
ひ弱なゲーマーにしては、大男のような体格をしているためか、有無を言わさずに特殊工作用のスパルタンⅤであるブラックガメレオとして改造を施されてしまう。その際に意識を完全に奪われ、完全なる生体兵器となってしまった。
擬態機能を持つミニョルアーマーを纏っているが、ただ現地風景に擬態できる機能であり、当たれば音がするので、余り高性能ではない。それでも、不意打ちなどの奇襲攻撃には使える。
ミサイルガンの照準が完全にマリを捉えれば、直ぐに引き金を引いて発射した。だが、その発射音で彼女はブラックガメレオの存在に気付き、禁じ手とも言える時を止める魔法を使って時間を止めた。
「こんなところでミサイルを撃つなんて。止めてくれない」
時間を止めたマリは、隅から放たれたミサイルを取り、そのまま外へ出た。
不老不死なのにやる必要性は無いが、雨風を凌げる廃屋を壊され、せっかく作ったドーナツを台無しにされたくないからだ。ミサイルを廃屋の当たらない方向に向けた後、時止めの魔法を解いて時間を動かす。
「クエ…!?」
時間が止まっている感覚の無いブラックガメレオは、標的にしていたマリが突然の如く姿を消したことに驚いた。発射されたミサイルは外で何かに着弾して爆発し、その轟音を響かせている。これにブラックガメレオは混乱していたが、直ぐに生体センサーを使って標的であるマリが外に居ることを確認した。
「慌てて出て来たみたいだけど、こういう奴には変身するべきかな?」
『チェンジ、ナーウ!』
姿を隠したまま出て来たブラックガメレオに対し、マリは変身ベルトを使い、仮面ライダーホワイトウィッチ、即ち白い魔女へと変身した。
「く、クエッ!?」
マリが仮面ライダーへと変身することを全く知らないのか、ブラックガメレオは驚いていたが、即座にミサイルガンで攻撃を始める。姿は消せてもミサイルの発射音はかき消せず、居場所を知らせてしまう物だが、ブラックガメレオ自体も分かっており、直ぐに居場所を悟られない為に移動する。
「姿を隠しても無駄よ」
相手が姿を消せても、現地風景に擬態してるだけなので、マリこと白い魔女は魔法で砂煙を発生させ、ブラックガメレオの正体を暴こうとする。
「カメレオンの怪人?」
砂を被ったことで不自然な姿を晒してしまい、位置を確認した後、エクスプローションの魔法を使ってブラックガメレオを攻撃した。
ミニョルアーマーのシールド機能とIS譲りの絶対防御の所為か、本体にはダメージは与えられなかった。シールドを削り取っただけだが、擬態機能は使えないようで、正体を自分に晒したブラックガメレオの姿を見てカメレオンの怪人だと口にする。
「クエーッ!」
擬態機能を失ったことで、ブラックガメレオはミサイルガンを狙いを定めず、連射して倒そうとする。
機関銃の如く放たれるミサイル群に対し、白い魔女は土壁を召喚する魔法を使って防ぎ切り、エクスプローションを放とうとするが、相手はミニョルアーマーのブースターを使って一気に接近してくる。放つ前に接近されてしまったため、撃てなかったが、白い魔女は魔法だけでなく、肘や膝を駆使した物理法則による格闘術がある。それでブラックガメレオと激しい格闘戦を繰り広げた。
相手は腕力と図体、それにミニョルアーマーのパワーアシストで圧倒戦とするが、正面きっての戦いを苦手としているのか、動きに粗が目立つ。この隙を突き、次々と有効打を与えて相手の回復しきったシールドを再び削り取った。
「クエーッ!」
「カメレオンだから?」
『イエス! パンチストライク!』
膝蹴りで吹き飛ばされたブラックガメレオは、口の部分から長い舌を発射し、白い魔女の左腕に絡ませた。その舌で強く白い魔女を引っ張り、引き寄せたところで右腕に内蔵されたブレードで串刺しにするつもりだろう。それに白い魔女は動じず、カメレオンだからと言って右手に付けた指輪をベルトに翳し、ライダーキックであるキックストライクに次ぐライダーパンチに当たるパンチストライクの必殺技を発動させる。
「クエーッ!」
『アンダスタンドゥ!?』
必殺技を発動させた後、ブラックガメレオは白い魔女を引き寄せ、ブレードで串刺しにしようとする。それが白い魔女の狙いであり、間合いに入ったところで右拳に溜め込んだ魔力によるパンチを叩き込んだ。
「クゥエェェェッ!?」
ライダーパンチ、白い魔女で言うならパンチストライクを受けたブラックガメレオは、ミニョルアーマー諸共木端微塵に吹き飛んだ。
いくら元から備わっているシールドとIS譲りの絶対防御を加えたキメラのようなスパルタンⅤ専用ミニョルアーマーであるが、仮面ライダーの必殺技を防ぎ切ることは出来なかったようだ。
「さて、そろそろ食べれる頃合いかしら?」
ブラックガメレオを倒したところで、白い魔女は変身を解除して元のマリの姿に戻り、ドーナツを置いてある廃屋へと戻って行った。
「スパルタン・ブラックガメレオ、反応途絶!」
「馬鹿な…!? ミニョルアーマー適合者のスパルタンⅤが、たったの一戦で…!」
衛星軌道上よりマリこと白い魔女とスパルタン・ブラックガメレオとの戦いを監視していたジージャックの艦橋内で、後者であるブラックガメレオの敗北の報を受け、艦長は顔面蒼白となる。
元々勝てないと踏まえ、時間稼ぎになれば良いと思って差し向けた。が、想定よりも早く倒され、そればかりか余裕を見せているので、艦長はマリの余りの強さに驚愕していた。
「やはり魔女と言うのは本当か…! わ、我々では手に負えない…!」
マリが魔女と言われる所以を知った艦長は、自分の隊だけでは対処できないと判断し、ある部隊に救援要請を出すように通信士に指示を出す。
「ガイア・セイバーズだ! 通信士、直ちにガイア・セイバーズに連絡を取れ! あの魔女相手にスパルタンⅤ一個分隊や現地の奴らをいくら送り込んだところで無駄だ! 一個小隊だ! 不適合者でも一個小隊のスパルタンⅤが必要だ! それくらいの人数ではないと、本隊到着まで足止めはできん! 直ちに要請せよ!」
想定外の強さを見せたマリに対し、本隊が来るまで足止めできるのは、ガイア・セイバーズの先行部隊を送り込んでもらうしかないと艦長は判断した。
最低限の戦力で足止めできるのは、ミニョルアーマー不適合者のスパルタンⅤ一個小隊が必要だと結果を出した艦長は、直ちにガイア・セイバーズにその戦力を要請するように通信士に命じた。
「時間は掛かると思いますが、それまではどうするので?」
「仕方ないが、現地の奴らを使うしかあるまい! ファウンに居る悪党共に時間を稼がせる! せめて足止めくらいはできるはずだ」
副官はガイア・セイバーズが先行部隊を送るのに時間を要するので、それまでどう足止めするのかと問われれば、艦長は現地の者や武器商人や奴隷商人に足止めさせると答えた。
スパルタンⅤ募集で神谷主水さんが応募したスパルタンⅤを登場させました。