スーパーロボット大戦 無限戦争 マリ・ヴァセレート包囲網 作:ダス・ライヒ
ニャアン「嫌な臭い…!」
既にガオゾンダーMk-Ⅱと言う対策を講じられていることも知らず、ガンダム・エアリアル改修型を召喚したマリは、目立つように空高く飛翔し、地上や上空に展開する連合軍を睨んだ。
「な、なんだあのガンダムタイプは…!?」
『何処から現れた!?』
『なんなんだ奴は!?』
突如となく何処からともなく現れたエアリアルに、連合軍は混乱状態に陥っていた。
「おいおい、まだまだ暴れたりだが…?」
「まぁ、殺されるよりはマシだね」
だが、エアリアルの召喚には代償があったようだ。
乗機を破壊され、銃火器などで押し寄せる連合軍と交戦していたクルツやマオだが、エアリアルの召喚に大量の魔力を必要とするのか、消滅してしまう。
「嬲り殺しにされるよりかはマシだが、もう少し出番が欲しかった…」
多数の敵機の包囲されたレギオスを駆るスティックも、エアリアル召喚の煽りを受けて消滅する。
「マスターが私たちを消滅させた…?」
残存する伊隅ヴァルキリーズの面々も次々と乗機を残して消滅していく。
『な、なんだこいつは!?』
『一機だけで、俺たちを…!?』
召喚した英霊たちが次々と消滅していく中、連合軍や寝返ったウィルティネクス軍と言った多数の敵機と交戦している不知火を駆る伊隅ヴァルキリーズの一人である
彼女の不知火の周囲に転がる無数の躯の如く残骸に、連合軍やウィルティネクス軍のパイロットたちは恐怖し、このファウン戦線に配属された将兵に至っては逃亡を始める。
「時間切れか…」
向かって来た数十機を機体を横回転させて一気に切り裂いた後、咲良にも召喚の代償が回ってきた。それを悟った咲良は、大人しく消滅を受け入れた。
『奴が止まったぞ! 一気に仕留めろォ!!』
多数の仲間を殺された恨みか、搭乗者を失った不知火に向けて連合軍とウィルティネクス軍が群がり、リンチの如き火器を撃ち込んで粉々にする。もう咲良は居ないのだが、魔法を知らない彼らは気が済むまで不知火を嬲り続けていた。
「うはははっ! あの女だァ! 今度こそぶっ殺してェ!?」
ナイト・ラプターを駆るゼファーはエアリアルの傍に居るマリを目撃し、復讐対象を見付けて歓喜して攻撃を始めたが、彼女は睨み付けた後、エアリアルに十一基のガンビットを展開させ、無慈悲に一斉攻撃を行った。
「ウワァァァッ!? こ、こんなところで終わり…」
復讐することも出来ず、ゼファーは燃え盛るナイト・ラプターのコクピット内の爆発に呑み込まれて死亡する。
「ひっ、ヒィ…!?」
『攻撃しろ』
「えっ!? ハイドラガンダムにはアンチドートが搭載されていないんですが…?」
『ハイドラガンダムは、性能的にはエアリアルを上回る。GUNDなどパワーで圧し潰せるだろう?』
「は、はっ! 直ちに掛かります!」
あっさりとナイト・ラプターが撃墜されたのを目撃し、畏縮してしまったバギであるが、カンゼンダーから攻撃の催促を受け、ハイドラガンダムの性能を信じてマリのエアリアルに挑んだ。
『や、やってやる! やってやるぞォォォッ!!』
「あのガンダムは…!」
強力なビーム攻撃を行いながら接近してくるバギのハイドラに対しマリは、開かれているエアリアルのコクピット内に入り込み、操縦桿を握ってガンビットをシールドにしてビームを防いだ。それからビームライフルを取り出し、向かってくる大型ガンダムに抵抗を始める。
『ブハハハッ! 所詮は民間企業が作った軟弱なガンダム! この大量破壊を前提にしたハイドラガンダムに勝てるはずがねぇ!」
自分が乗っているガンダムが大量破壊を前提として開発されたハイドラガンダムであり、それを駆るバギは相手のエアリアルを民間企業が作った軟弱なガンダムだと侮った。
確かにエアリアルは戦闘用でもない実験機であり、戦闘用に改修したと言っても、大量破壊用のガンダムであるハイドラに勝てる性能は有していない。だが、エアリアルにはパーメットスコアがある。
「パーメットスコア、スコア7…!」
接近してくるハイドラにマリはパーメットスコア7をいきなり発動する。1~2、3~4などと段階を踏まなければならないが、自分が不老不死なことで多大なフィードバックを受ける。凄まじい痛みが全身を襲うが、その代償としてか、バギのハイドラの動きが手に取るように分かる。
「あれ?」
突如となく目の前のエアリアルが消えたので、バギは間抜けな声を上げた。その瞬間に背後へと回っていたエアリアルがビームサーベルを抜き、瞬く間にハイドラの四肢を切り裂き、達磨状態へと変える。
「や、やっぱり無理じゃないかァーッ!」
四肢を失った挙句、武装まで切り裂かれて無力化されて墜落していくハイドラのコクピット内で、バギは無茶な命令を出したカンゼンダーを恨んだ。
「ウワァァァッ! お母ちゃぁーん!!」
ハイドラは地面に叩き付けられたが、バギは奇跡的に生きており、失禁と脱糞をまき散らしながら情けない声を上げて戦場から逃亡した。
「き、消えた…!?」
『な、何が起きている!?』
ナイト・ラプターを撃墜し、更にはハイドラを僅かな時間で達磨へと変えたエアリアルに連合軍は恐怖する。その将兵たちの気持ちなど一切考えず、カンゼンダーは攻撃を命じる。
「自分たちが圧倒的に有利だと言うのに、畏縮するとは。タニス博士が対抗手段を用意する。それが済むまで時間稼ぎをしろ」
この無慈悲な命令に、作戦司令部は固まっていたが、カンゼンダーが手を叩いて催促する。
「早くしろ! 貴様たちはそれでも軍人なのか?」
その言葉に従い、作戦司令部は前線に居る部隊に向けてマリのエアリアルに向けて攻撃を命じる。
「あ、あのガンダムタイプを攻撃しろだと!? 本部は現場の状況が見えていないのか!?」
『うわっ!? 来たぁ!!』
「う、撃て!」
エアリアルに対しての攻撃命令に、ファベーラはその指示に激しく苛立つが、攻撃目標のガンダムは彼らのクランシェに気付き、ガンビットによるビーム攻撃を行う。僚機のパイロットたちが怯える声を出す中、ファベーラのクランシェカスタムは果敢に抵抗するも、次々と撃ち落とされるばかりである。
「畜生! この魔女がァァァッ!!」
ガンビットのビーム攻撃を躱しながら接近したファベーラは機体をMS形態へと変形させ、怒りに任せてビームサーベルの刃を振り下ろすが、マリが駆るエアリアルは全て見えているかの如く最低限の動きで躱し、目にも止まらぬ速さで彼のクランシェカスタムをズタズタにした。
戦闘不能となったクランシェカスタムは地面へと墜落したが、幸い、ファベーラは気絶した程度で済んでいた。
「ふ、フハハハッ! あはははっ! いいね、最高だぜェ! 魔女さんよぉ!!」
一瞬にしてクランシェ部隊を壊滅させたマリのエアリアルに、スパルタン・ロビンことロビン・レヴェントンは恐怖を覚えるも、無理に戦意を向上させて蛮勇にも挑んだ。態度や声は狂気そのものだが、内心では恐怖を隠し切れず、額には物凄い滝のような汗が流れている。
乗機であるガンダムAEG-1アサルトジャケットの全火器を一斉に放ちながら接近するが、標的にしたマリのエアリアルはその全てを躱し、ビームライフルやガンビットで反撃してくる。
「アハハッ! ビーム主体か!? 魔女なら魔法でも使えってんだよ!」
アサルトジャケットにはビームコーティングが施されており、ライフルとガンビットのビームは通じなかった。これにロビンは不気味な笑い声を上げ、狂気で恐怖を殺しながら蛮勇の突撃を継続する。パワーならアサルトジャケットを纏うAEG-1なら、華奢なエアリアルを叩き潰せると思ったからだ。
「死ぃねェェェッ!!」
我が身を顧みず、被弾しながらもエアリアルを叩き潰さんとするロビンのAEG-1であったが、マリは激痛に耐えながらパーメットスコアをもう一段階であるスコア8に上げ、掴まれる寸前で姿を消したかのように敵機の前から消える。
「はっ!? アァァァッ!?」
余りの速さで消えてしまった為、ロビンは激しく動揺を覚える。その直後、背後に回ったエアリアルがビームサーベルを振るい、彼のAEG-1を滅多切りにした。
「何なんだよそのチートはァァァッ!? クソがァァァッ!!」
コクピット部分は避けていたらしく、ロビンは生きていた。墜落していく機体の中で、インチキのような力を振るうマリのエアリアルに激しい罵声を浴びせた。
「わ、私の正義を、正義を果たさねば…!」
マイン・ウィクターはライゴウガンダムのコクピット内のモニターに映る魔女の如きマリのエアリアルに恐怖するが、自らの正義で恐怖を消して狂気に変え、逃げようとするシンパが駆る何機かをビームライフルで撃ち抜いた。
『ちゅ、中佐殿…!?』
「に、逃げるな! 正義の、正義のために! 私の正義のためにあの魔女を火刑に処すのだァ! 行け! 行かねばあの臆病者共のように殺すぞ!?」
『う、ウワァァァッ!!』
自分を慕ってついてきたシンパ等を恐怖で支配し、マインは正義という名の狂気でマリのエアリアルに向けて突撃を行わせる。否、特攻と言う表現が正しいだろう。マイン自身も正義という名の狂気で支配されており、悍ましい表情を浮かべながらシンパ等と共に突撃した。
「フフフ、俺の盾になってくれるってか! あの魔女を火炙りにするのは、この俺だァ!!」
このマインとシンパ等による特攻を自身の盾としようと企むエムリス・ナイドレイブンは、自分の異名の通りマリを魔女として火炙りにすべく、ガンダムAEG-1ファイヤージャケットでその突撃に続く。
「一気に殲滅する…!」
スコア8の痛みに耐えつつ、マリは自分のガンダムに大挙して押し寄せるマインとそのシンパ等を捕捉すれば、一気に殲滅するためにビームライフルの銃身を伸長し、ビットをライフルに装着してガンビットライフルを構成する。
攻撃は来ているが、パニック状態での射撃であるためにマリのエアリアルには当たらない。スコア8のおかげか、ガンビットライフルのチャージは直ぐに済んでいた。
「な、なにっ…!?」
既にエアリアルが発射態勢に入り、それなりの時間が掛かるはずのチャージまで済んでいたことに、エムリスは驚愕していた。直ぐに退避するエムリスのAEG-1であるが、マインとそのシンパ等は退避せず、そのまま突撃と言うか特攻を継続していた。
「撃つ前に火炙りにしてやるゥゥゥッ!!」
エアリアルが撃つ前に仕留められると思ったのだろう。スラスターを全開にして突っ込むマインのライゴウガンダムであったが、既にガンビットライフルのフルチャージのビームが放たれた後であった。
『ウワァァァッ!? ウィクター中佐ァァァッ!!』
「アァァッ!? 私の正義が、私の正義が消える!? い、嫌だ! 私はこんなところで…!」
エアリアルのガンビットライフルのフルチャージされたビームは、マインのライゴウガンダムを呑み込むほどであった。消滅していく中でマインは自分の正義が消えていくことを嫌がるが、運命を覆すことは出来ず、シンパ等と共にビームに焼かれて消滅した。
「短期間でのフルチャージの発射! 機体は鈍くなっているはずだ! 魔女がァ! そのまま一気に火炙りにしてやるぜェーッ!!」
マインがシンパ等と共に消滅した後、直ぐに離脱したエムリスは、上記であるファイヤージャケットの火炎放射器の炎をエアリアルに浴びせた。凄まじい豪華であり、機体の装甲が溶けるほどであるのだが、エアリアルは全く無傷であった。
「な、何ィ!? お、俺の炎が!? な、何の魔法だ!?」
全く炎が効いていないことにエムリスが激しく動揺する中、通常の戦闘形態へ戻ったマリのエアリアルはライフルを数発ほどファイヤージャケットに撃ち込んだ後、高速で動き回ってビームサーベルで切り刻み始める。
「ば、馬鹿な!? そんな馬鹿なことがあるか! ふざけるなァーッ! 今すぐそのガンダムが引きずり出して、直接火炙りにしてやるぞ! この魔女がァァァッ!!」
自身が嬲り殺しにあっていることで、恐怖というか狂気の怒声を上げるエムリスは、どうにか抵抗しようと炎を周囲にまき散らし始めるが、高速で切り刻んでくるエアリアルに全く掠りもしない。
そればかりか両腕を切り裂かれ、ガンビットの攻撃で両脚を破壊されてしまうだけだ。更には当たり所が悪いのか、コクピットのハッチを壊され、炎がエムリスの全身を覆って彼を燃やす。
「う、ウワァァァッ! アァァァッ!!」
相手を火炙りにするつもりが、自分が火炙りとなってしまったエムリスは獣の様な叫びを上げ、四肢を失った機体から落下し、付近の湖の中へ落ちた。
『に、兄さん…! ど、どすれば…?』
「あ、あんなガンダムに勝てるはずがない! 撤退だ! 撤退するぞララン!」
ラランにどうするのかと問われるチイムは本能的に挑めば確実に負けると判断し、恐れをなして退散する友軍部隊に続いて撤退した。
「か、監督…!」
『馬鹿野郎が! いくらお前のミニョルアーマーが特注品でも、あんな魔女みたいなガンダムに勝てるはずがねぇ! 退け! 上層部が庇ってくれるぜ!』
「りょ、了解です!」
スパルタン・アーサーことアーサー・ロバーツも身の危険を感じ、監督にどうするのかと問えば、彼は即座にその場から撤退するように告げた。これをアーサーは有難く応じ、スラスターを吹かせて基地へと撤退する。
『ま、魔女めェ! この傑作MSのザクが相手だァ!!』
『例えこの身が犠牲になろうとも、あの魔女を討たねば…!』
「まだ来る…!」
これほどの強さを見せつけたにも関わらず、未だに挑んでくる二機のザクⅣが居た。
ルザー・ヴァハークのF2型指揮官機風味の専用ザクと漆黒の
マシンガンとバズーカの攻撃に、マリは苛立ちながらもガンビットでシールドを形成し、迫る実弾攻撃を防ぎながらビームライフルで撃ち返して交戦を始める。
「大傑作の格闘戦ならば、あの魔女とで…!?」
スラスターを全開に吹かせてルザーのザクはショルダータックルを行おうとしたが、相手はスコア8を発動したエアリアルであり、あっさりと躱された挙句、右手で頭部の口を掴んだ。
「う、ウワァァァッ!? は、放せ! 放せェェェッ!!」
自分の乗機を掴んだエアリアルに恐怖したルザーは操縦桿を無茶苦茶に動かして引き剥がそうとするが、相手は全く離れない。そればかりか、思いっ切り引っ張ってザクの口を引き千切った。それから強烈な蹴りを入れ込んだ。
「ノワァァァッ!?」
強烈な蹴りを受けたルザーのザクは地面へと叩き付けられ、中破してしまった。搭乗者のルザーは叩き付けられた衝撃で死亡せず、気絶する程度で済んだ。
「っ!? 魔女め!」
マリのエアリアルと戦っているのは自分一人となったことで、ルークは冷や汗を掻き、どうにか使命感で恐怖を抑え付けて挑む。相手はビームライフルやガンビットで攻撃してくるが、ルークは操縦桿を動かして躱しつつ、得意の格闘戦で仕留めようとする。
「ウォォォッ!」
全てのビームを被弾することなく躱し、ルークの漆黒のザクⅣは即座にビームハルバートを振るった。大佐にまで上り詰めた長年の戦闘経験で、この距離ならば確実に敵機を切り裂くことが出来る。ルークはそう確信していたが、眼前のエアリアルはありえない動きをしてハルバートの柄を掴んで止める。
「なん…だと…!?」
二つの赤い眼を光らせ、左手でハルバートの柄を掴んだエアリアルをモニターの映像越しで見ていたルークは、目の前で起こっている光景を疑った。並の機体であれば、あの斬撃で仕留められたはずだ。だが、目の前のガンダムはそれを防ぐと言う芸当をやってのけた。更には柄を強く掴み、ルークの得物であるビームハルバートを砕いた。
「馬鹿な…!? こんなことが…!」
自分の得物を砕かれ、ルークは戦意を失った。これを夢だと思い込みたいルークであったが、嫌でも現実を思い知らせる衝撃が身体を襲った。エアリアルが右拳で彼の漆黒のザクⅣを殴ったのだ。普通なら少し怯む程度であるが、スコア8でパワーは増しており、殴られるだけでザクはスクラップ寸前の大破状態となった。
「これは悪夢じゃない…! この痛みは、現実か…!」
殴られた衝撃でバイザーが割れ、全身を強く打ったルークは血反吐を吐きながら、全身から伝わる痛みで現実であるとその身で分かり、衝撃に備えて機体に掴まった。
『ま、魔女に呪い殺されるぞ! 逃げろ!』
漆黒の戦闘鬼もやられたことで連合軍の戦意は完全に喪失して敗走を始める。損害を気にしない攻撃を続ければエアリアルを倒せるのだが、スコア8の圧倒的な戦闘力を見せ付けたので、我が身が可愛くなった将兵らは恐れをなして生に執着して撤退したのだ。
『ウヒヒヒッ! 庶民共をぶち殺したところでなァ! このカンゼンダー家に代々仕える執事であるワシには勝てないんだよォ!!』
連合軍を敗走させたマリのエアリアルに挑んだのは、偽ウルトラマンセブンとなって暴走状態のラクサスだ。連合軍の将兵らを庶民と見下し、貴族に使える執事の自分なら、マリのエアリアルを倒せると思い込み、巨人の剛力で叩き潰そうとした。
『ほへっ?』
だが、エアリアルはラクサスの目の前から消える。これにラクサスは間抜けな声を上げて茫然としていた。その直後、巨人となっているラクサスの左足が複数のビームによる集中砲火で引き裂かれる。
『お、おげぇぇぇっ!? ワシの高貴な
左足を引き千切られたことで、ラクサスは喚き声を上げて元の人の姿となり、地面へと落下する。
「うげぇ! キエェェェッ!? こ、このワシを、このワシを誰だと思ってるんにゃァァァッ!? そこらでくたばってるクソ庶民共とは違って、ワシは高貴な身分なんだぞォォォッ!?」
落下の衝撃で全身の骨が砕けたが、体格のおかげかラクサスはまだ生きており、元気に喚き散らしていた。地上に降りて迫るマリのエアリアルに、必死に身体を動かして逃げようとするが、全身骨折のために身体は動かない。
「クエェェェッ!? や、止めんかァ! ワシを、ワシを殺す気かァァァッ!? ヒヤァァァッ!?」
自分を踏み潰そうと迫り来るエアリアルに恐怖し、ラクサスは更に喚き散らして失禁どころか脱糞までしていた。
「嫌な臭い…!」
スコア8で感覚が研ぎ澄まされているのか、ラクサスの悍ましい本性が見えており、マリは激しい嫌悪を覚え、エアリアルの足で踏み潰そうとする。
「ウゲェェェッ!? や、止めて! 止めなさァァァィィィッ!!」
必死に止めるように叫びラクサスに、マリは容赦なくエアリアルの足で踏み潰した。踏み潰される間際まで叫んでいたが、完全にエアリアルの右足が地面に着いたところで途絶えた。
「これは現実か…?」
地面に落下し、完全に大破してしまった漆黒のザクのコクピットハッチを抉じ開けたルークは、マリのエアリアルがラクサスを踏み潰した光景を目撃してしまった。その光景にルークは、今行われている光景が、本当に現実なのかと疑った。
予定では、ガオゾンダーMk-Ⅱがエアリアルをスクラップにするところまで行くところだったけど、予想外にも長文化してしまったわい。
応募や使用許可して下さった皆さん、ごめんなさい。
やられるシーンは、様々なガンダムのシーンがあります。分かる人には分かるかな?
次回は敗北回です。