スーパーロボット大戦 無限戦争 マリ・ヴァセレート包囲網   作:ダス・ライヒ

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シュラク隊
Vガンダムをご存じの方なら知っている美女ばかりの部隊。
シュラクとは、鳥類のモズの英語読み。
スパロボマジックなのか、創設者であるオリファーさんを除いて全員が揃っている。
乗機はガンブラスターにVガンダム各種

ウルズ小隊
フルメタル・パニック!に登場する秘密武装結社「ミスリル」の実働部隊の一つ。
隊長はウルズ1ことベルファンガン・クルーゾー中尉。
尚、ウルズ7こと相良宗介は居ない。
乗機はM9ガーンズバック各種。

伊隅(いすみ)ヴァルキリーズ
マブラヴオルタナティヴに登場する主人公部隊。正式名称は特殊任務部隊A-01第9中隊。
武を含めた主要人物が居ない戦術機中隊。ついでに、神宮司まりもことまりもちゃんも居る。
乗機は第三世代戦術機「不知火」Aー01隊仕様

バーコフ分隊
異能生存体の研究文書を元に結成されたAT分隊。尚、本物の異能生存体であるキリコ・キュービィーは居ない。
高い生存率を誇る面々であるが、キリコ以外がやはり死んでしまうのがボトムズの運命(さだめ)
スパロボでは、隊員の一人がキリコから異能生存体の説明を中断し、死亡フラグを圧し折った。
乗機はスコープドッグISS


第8話

 後日、ウィルティネクス軍のファウン戦線司令部である巨大戦艦艦内の玉座の間において、戦線の将軍や参謀等を集めた会議が行われた。

 会議に参加する面々の中に佐官階級であるゲルドバの姿もあった。尚、彼の身体にはマリが憑依し、その主導権を握っている。しばらく会議と言う名の雑談を眺めた後、遺跡攻略を進言する。

 

「皆さん。戦況を打開するため、連邦が占拠する遺跡の攻略を行いませんか?」

 

 このゲルドバの発言に、会議に参加している一同は目を丸くした。普段は全くと言って良いほど喋らず、ただそこに居るだけなので、意見の具申など全くしない。玉座にふんぞり返っているベルドドも、一同と同じく目を丸くしていた。

 

「私の軍隊と叔父上、否、デムス司令官と皆様のご協力があれば、遺跡攻略は必ず成功します」

 

 そのゲルドバは自分の軍隊とウィルティネクス軍のファウン戦線の全戦力があれば、遺跡攻略は必ず成功すると自信満々に口にする。

 

「資料を読んでもらっても、皆様の信用は得られませんでしょう。ここにお呼びしましょう」

 

 既に資料を渡していたが、実物を見せなければ信用できないと判断してか、指を鳴らして自分の軍隊を会議室に呼んだ。

 

「気を付けぇ! 敬礼!」

 

 会議室に入ってきたのは、ウィルティネクス軍の軍服を着た男女の集団であった。士官服を着た人物が入ってきた隊員らに整列を命じ、会議に参加している者たちに向けて敬礼するように命じる。

 集まった人数とゲルドバ、正確にはマリが召喚した英霊(サーヴァント)たちであるが、ウィルティネクス軍の将軍たちは知る由も無い。英霊らが身に着けている軍服も、武器商人「ブラックジャック」から購入したもので、機動兵器のパイロットの証である徽章も付けている。

 

「貴官の軍隊は、機動兵器一個大隊か?」

 

「そうであります、閣下。保有装備は資料に記載されている通り」

 

「ガンブラスターにVガンダム? M9ガーンズバック各種、それにスコープドッグのISS仕様…? つまり貴官の軍隊は傭兵部隊か」

 

 人数で機動兵器一個大隊と見抜いた将軍の一人が問えば、ゲルドバはそうであると答え、保有装備は資料に示した通りだと告げる。

 宇宙世紀の世界でレジスタンス組織の部隊として活躍したシュラク隊のガンブラスターにVガンダムの所在に眉を顰める中、不死の部隊と言う異名を持つギルガメス軍のバーコフ分隊のスコープドッグISS仕様の存在で、将軍らはゲルドバが偽物ではないかと疑い始める。

 

「閣下、ゲルドバ・デムス少佐は偽物かと」

 

「デムス大将が用意せねば、何もできん小僧がこんなことを出来るはずがない」

 

「連邦のスパイではないか?」

 

 参謀や将軍らがゲルドバに疑いを目を向けていたが、彼らの上官にして司令官であるベルドドは疑うどころか、優秀な男に覚醒したことに喜んでいた。

 

「おぉ、ゲバよ! わしが見込んだ通り、優秀な男であったか! 皆の者よ、ゲバの言う通りこの攻略作戦は必ず成功するぞ!」

 

 このベルドドの反応にゲルドバを除く周囲の者たちは呆れ、改めてファウン戦線司令官が愚将であることを思い出す。突然、優秀な男になったことを、自分が丹精込めて育てからだと思い込んでいる。

 上司の顔色を窺ってか、一人の幕僚は中央司令部たる参謀本部の許可は取らないのかと問う。

 

「参謀本部に、攻略作戦発令の許可は…?」

 

「一々、中央の奴らの許可など取らんでも良い! 安全な場所から指図する奴らの返答など、待てる物か! 明日は遺跡攻略に出る! 周囲の友軍に協力を要請しろ! 直ちに準備に掛かれ!!」

 

 幕僚の制止も聞かず、中央の奴らが気に食わないと言う理由で、ベルドドはゲルドバに憑依したマリの望んだ通り、戦略的に意味のない大規規模な攻略作戦決行を命じた。

 これに異議を唱えようとする者は居なかった。ベルドドに睨まれたくないからか、あるいは遺跡攻略作戦の成功で、ファウン戦線からの転属が出来ると思い、賛同したのだ。

 

 

 

「カンゼンダー、ウィルティネクス軍がファウンにあるほぼ全ての戦力を集中させているぞ!」

 

「ん? そうか」

 

「なんなのだその反応は!? 同盟軍総司令部の許可も取らず、五十万の将兵を無断で動かすなど!」

 

 マリの包囲し、捕獲する作戦が進行する中、ベルドドが軍を無断で動かしたと言う報告がカンゼンダーに知らされた。

 作戦の概要を聞かされていた同盟軍の将軍は、総司令部の許可も得ずに無断で五十万の兵力を動かしたことに激怒しているが、カンゼンダーは他人事と判断して興味を持たず、ただ資料を見ていた。

 

「それくらいは想定済みだ。あの女が戦線司令官を洗脳したのか、もしくは口車に乗せたか」

 

「あのベルドドがか? 転属を狙っての攻勢か?」

 

 カンゼンダーにとっては、マリがファウンの何処の部隊を使って遺跡攻略に乗り出すのは想定通りであり、どのようにして、ベルドドを動かしたかに興味を抱く。単にいきなり有能な男になった甥の頼みを聞いて、攻勢に出ただけだが。

 甥の頼みとはいざ知らず、同盟軍の将軍はベルドドの悪名を知ってか、武勲を挙げて転属を狙っての攻勢と睨んでいた。

 

「なら、遺跡を占拠する連邦軍には、本隊到着の時間稼ぎをしてもらおう。私だ。至急、遺跡に先行した部隊を増援として送れ」

 

 遺跡の攻略に打って出たなら、そこを占拠する連邦軍部隊に時間稼ぎをさせるべく、端末を取り出して連邦軍総司令部に連絡を取る。それから先行して送り込んだ部隊に、増援として遺跡に向かうように指示を出した。

 

「き、貴様…! 私が目の前に居るにも関わらず…!」

 

「ファウンに配属した将兵は、厄介者ばかりだろ? 敵の連邦軍も、それらを殺すために送り込んでいる。ならば好都合ではないか」

 

 同盟軍の将軍は、自分の敵である連邦軍と連絡を取るカンゼンダーに自軍に損害を与えるような真似をするのかと問えば、彼は厄介者が殺せるから好都合じゃないかと問い返す。これに将軍は何も言い返せず、目前の完璧主義者が連邦軍と連絡を取るのを悔しながら見ていた。

 

「これで、遺跡を占拠する機甲師団は、機甲空挺旅団や一個MS大隊、スパルタンⅤ一個小隊の増援を受けて増強された。ウィルティネクス軍の遺跡攻略軍は激しい抵抗を受け、膠着状態となるだろう」

 

 端末を仕舞えば、遺跡を占拠する連邦軍部隊が増強されたことを同盟軍の将軍に知らせる。

 増援として送り込んだ部隊は、先に現着した機甲空挺旅団だ。その部隊にはレルフやヒルドが属するAT空挺部隊も含まれていた。DKのMS大隊、スパルタン・レイヴァー率いるスパルタンⅤ小隊、それにデストロイガンダム一機も含まれている。

 それらの増援を受けた遺跡を守る連邦軍部隊の激しい抵抗により、ベルドドの同盟軍遺跡攻略軍は膠着状態に陥ると予見した。

 

「友軍の損害が気に食わないようだが、ウィルティネクス政府や軍は、ファウン駐屯軍の壊滅を望んでいる。貴様もあの無能な男の死を望んでいるのだろう?」

 

 将軍が睨み付けていたが、カンゼンダーはウィルティネクス政府や軍は、ファウン戦線の壊滅を望んでいることを伝えた。それに、ベルドドの死を望んでいると将軍に告げれば、彼は何も言い返せなかった。

 

 

 

 既にカンゼンダーに遺跡攻略作戦が気付かれていることを知らず、マリとケンジロー、そして英霊(サーヴァント)たちは、遺跡攻略の準備に勤しんでいた。

 ゲルドバにマリが憑依してベルドドに頼めば、良い敷地を用意してくれた。そこに自分の隊を駐屯させ、武器商人「ブラックジャック」から購入した装備を集めている。尚、憑依されていたゲルドバは縛り付けられ、檻の中に入れられている。

 

「よくもこんなに装備を集めた物だ」

 

 ケンジローは集められた機動兵器の数々に、関心の声を上げていた。

 オーブの可変MSであるムラサメ改、リガ・ミリティアのガンイージ、日本帝国の第三世代戦術機の不知火、それに可変戦闘機のVF-1バルキリーシリーズ。これも全て、武器商人「ブラックジャック」から購入した物である。

 

「それで、俺の機体はどれなんだ?」

 

 集められた装備類の数々に、ケンジローはどれが自分の機体なのかと隣で装備品を確認しているマリに問う。これにマリは、資料を読みながらケンジローの搭乗機を指差した。

 

「あ、あれって…ガンダム?」

 

「イモータルジャスティスガンダム。あんた、可変系が使えなさそうだから、元のジャスティスが背中についてる奴にした」

 

 搭乗機がイモータルジャスティスガンダムであることにケンジローが驚く中、マリは彼が可変系を使えなさそうと判断してか、イモータル背部のスカイダートリフレクターシステムを外し、ジャスティスのファトゥム00やインフィニットのファトゥム01のようなサブフライトユニット「ファトゥム02」に取り換えてもらったと告げる。尚、機銃やビームブレイドは廃され、突撃武器としての使用は推奨されない。

 これにより、ライジングフリーダムガンダムと同じく先祖返りを果たしたイモータルジャスティスであるが、可変機構は失われている。が、新しく付けたファトゥム02のビームキャノンのおかげで火力の方は上がっているので、オリジナル装備のイモータルより使い易くなっている。

 

「こ、こんなMSを俺に…?」

 

「アンタの方が一番お金が掛かってるんだから。私の支援、しっかりしなさいよ」

 

「は、はぁ…」

 

 自分の事を人数合わせと思っていたマリが、自分の背中を守らせるために期待を用意し、専用の装備を誂えてくれたことにケンジローは思わず困惑してしまった。

 

「これって、俺に期待してるってことだよな? よし、期待に応えるか…!」

 

 暫し困惑した後、自分に期待していると捉え、ケンジローは身体に機体を馴染ませるべく、イモータルジャスティスに乗り込んで戦闘シミュレーターを行った。

 

「凄いな。最近、配備されたばかりの烈風やレンドリースのザクⅣの二倍以上のパワーはあるな。旧式のチハとは月とスッポンの差だ」

 

 ジャスティスの性能にケンジローは舌を巻いていた。以前に乗っていたチハやウィンダムとは段違いであると、操縦桿を握って確信し、その性能にはしゃぎ始める。

 

「はぁ。あいつ、Gとかに耐えれるかな?」

 

 一方でライジングフリーダムに乗るマリは、憑依しているゲルドバがGに耐えれるかどうか心配になってきた。

 ウィルティネクス軍にフリーダム以上の機動兵器は無く、あると言ってもこのファウンに配備されているはずがなく、ゲルドバの知能も含めてお粗末な技量で乗りこなせるハズがない。そればかりか、軍人であるにも関わらず、叔父のベルドドに甘えっぱなしなゲルドバの体力を心配し始める。

 

「まぁ、気絶すれば無理やり起こせば良いか。どうせ死んで良い奴だし」

 

 無理に酷使すれば、死んでしまう恐れもあるが、マリは死ぬまで酷使することにした。

 憑依した際、ゲルドバの記憶が見えてしまった。その記憶の数々は、死ぬに値するほどの悪行の数々であり、中には目を覆いたくなるような物も含まれていた。直ぐに殺してやろうかと思っていたが、利用価値があるので生かしていたが、遺跡攻略に必要な条件が叶ったので、あとは出撃するだけである。

 フリーダムのOSはキラ・ヤマト用の物なので、ナチュラルで更にひ弱なゲルドバが耐えれるはずも無いが、もう目標は遺跡攻略だけなので、戦闘中に酷使するだけだ。彼の罪状を考えれば、マリは何の罪悪感も抱かない。

 

「あいつの記憶を思い出しちゃったから、気分悪くなっちゃった。まりもちゃんに膝枕してもらおっと」

 

 ゲルドバの事を考えれば、マリにとって気分が悪い罪を思い出してしまった。気分を悪くしたマリは、明日に備えて召喚した英霊の一人に膝枕をしてもらうべく、端末を置いてその場を後にした。




ウィッツのガンダムエアマスターバースト、ロアビィのガンダムレオパルドデストロイ、HALOのスパルタンチーム、ノーブルチームも参戦予定でしたが、ガンダム二機とスパルタン五人だけで良くね?的な感じになるので、没にしました。

クローン・フォース99ことバッドパッチは「もうあいつ等だけでいいんじゃないかな?」になるし。おまけに濃い。

取り合えず、次回からようやく遺跡攻撃かな?
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