てすととか
もうさんがつ、、、?
うそだろ
今日話すのはアイの出産についてだ。
壱護社長のその一言で話し合いが始まった。
「アイが子供は産みたいと言っている。」
「まぁ......アイドル事務所の社長としては、稼ぎ頭のアイドルの出産を認め るなんて判断は正しくないのかもしれないけどな。」
「アイは俺にとっても、ミヤコにとっても、娘みたいなものなんだ。
だから俺たちは出産を全力でサーポートするつもりだ。」
壱護社長はそう言い、僕の方を向きこう言葉を続けた
「ヒカル、つまり君は父親になるって言うことだ。
アイはこれは”私が決めたことだから、私が責任は持つ”と言っていたが…」
僕はアイの方を咄嗟に見た
アイはいつもの笑顔ではなく、真剣などこか覚悟を決めたような顔をしていた。
「それでもアイが産む子は君の子供でもあるんだ」
アイから妊娠したと伝えられてから、壱護社長やミヤコさんと話したり、僕の身の回りの事だったりを整理していたから、アイとゆっくりその話をしていなかった。
——父親になる。
重い言葉だな
ほんとに重たい言葉だ
胸の奥にずっしりと響く
「僕は普通の家族ってものは分からない。
だから、立派にお父さんをやれるか分からないけど……それでも、僕は精一杯アイを支えるよ。」
僕はそう言った。
アイは嬉しそうな、泣きそうなそんな顔をしていた。
最近になって
ようやくわかってきた気がするよ。
アイ、君は完璧で無敵のように見えるけれど
本当は普通の女の子なんだよね。
そのあとは具体的な病院選びの話し合いになっていった。
「都会の病院はリスクが高すぎるからな。
できれば地方の病院がいいと思うんだが、、」
壱護社長が病院の候補リストを眺めながらそう言う。
「えー
その辺の病院でよくないー?」
そんなアイの言葉を聞き、壱護社長はキレた
「バカ言うんじゃねーよ!!
未成年アイドルが出産なんでバレたら俺ら全員終わりだぞ!」
確かにその通りだ。
もし、バレたらこの事務所は大変なことになってしまうだろう。
こんなこと僕が言う資格はないのかもしれないけど。
「でもアイの体調も考えて選ばないと、あまり遠いところだと体に負担がかかるんじゃないかしら」
ミヤコさんはアイの体調を心配していた。
「でも、関東だと病院の関係者でアイの事を知ってる人とかいたりしませんか?」
僕の質問に社長とミヤコさんは腕を組んだ。
「そーなのよねー」
「だよなー」
こまった
どーしよう
そんな時
途中から飽きて、壱護社長がまとめてきた病院リストを見ていたアイは声を上げた。
「ねぇ!ここはどう?」
「なんか景色とかも良さそうだよー!」
アイは僕たちにリストに乗っている写真を見せてきた。
写真を指さすアイの目が輝いている。
「ここは……」
壱護社長が資料を見つめる。
「宮崎?」
そんなこんなで色々あり、
本人が希望するところが1番いいだろうということで病院は宮崎の産婦人科に決まった。
「じゃあ決まりだな」
壱護社長は資料を閉じた。
「アイの出産は宮崎の病院だ」