第四真祖が絃神島から来るそうですよ   作:大さん

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今回は古城達のギフトがわかります。


ギフトカード

古城が軽蔑の眼差しを向けられてから数分後、店の中に入らせてもらえることになった。

 

「生憎と店は閉めてしまったのでな。私の部屋で勘弁してくれ。」

 

個室というにはやや広い和室に連れて行かれた五人は軽く挨拶をしてから箱庭について聞いていた。

 

「この箱庭は階層を示す外壁で囲まれておるのじゃ。数字が小さいほど都市の中心に近く、同時に強力な力を持った者たちがすんでおる。」

 

「箱庭の都市は上層から下層まで七つの支配層に分かれており、それに伴ってそれぞれを区切る門には数字が与えられています。」

 

「まあそういうことじゃ。」

 

「じゃあ白夜叉の階層はどこなんだよ?」

 

「白夜叉様は三三四五外門に本拠地があります。そして四桁の外門ともなれば、名のある修羅神仏が割拠するほどすごいところなんです。」

 

それから構造の話になり『バームクーヘン的なもの』ということになった。

 

 

今現在、問題児三人は白夜叉が非常に強い存在であることを知り、喧嘩を売っている最中である。

 

三人は白夜叉相手に闘争心むき出しの目で睨む。

 

「何じゃその目は。依頼しておきながら、私にギフトゲームで挑むと?」

 

「え?ちょ、ちょっとお三人様何考えてるんですか!?」

 

「よいよい黒ウサギ。それよりおんしらが望むものは“挑戦”かそれとも“決闘”か?」

 

そう言った途端、和室にいたはずが広大な雪原になっていた。

 

「おいおい、マジかよ。」

 

古城は急に場所が変わり、那月の夢の中のようなものかと思った。

 

『もう一度問おう。私は”白き夜の魔王”―――太陽と白夜の星霊、白夜叉。おんしらが望むものは“挑戦”かそれとも対等な“決闘”か?」

 

格が違う。十六夜は、そう思った。感じたことのないくらいの威圧を感じ取った。そしてこの広大な雪原が自分のもつ一つのゲーム盤と言われて三人とも諦めて試されることにした。

 

「いい判断じゃ。では古城とやらはどうする?」

 

「いや、やめとくよ。それに俺はもとから戦う気なんてない。」

 

黒ウサギがホッとしていると、遠くに見える山脈から甲高い叫び声が聞こえた。その声にいち早く気付いたのは動物の声を聞くことのできる耀だった。

 

「何、今の鳴き声。初めて聞いた。」

 

「ふむ…あやつか。おんしらを試すにはうってつけかも知れんの。」

 

現れた動物は、獅子の体に鷲の頭と羽根がついた伝説上の動物だった。

 

「グリフォン?…うそ、初めて見た。」

 

「如何にも、あやつこそ鳥の王にして獣の王”力””知恵””勇気”のすべてを兼ねそろえたギフトゲームを代表する獣じゃ。」

 

(そういえば見たことある眷獣の中に、グリフォンはいなかったな)

 

白夜叉は手に持っているカードから輝く羊皮紙を取り出し白い指で記述していく。

 

五人はそれを覗き込んだ。そこに記されているクリア条件は、『グリフォンの背に跨り、湖の周りを一周回ること。クリア方法、グリフォンに”力””知恵””勇気”のいずれかで認められること。』

 

耀が前に出る。

 

「私がやる。」

 

そんな耀に、心配そうに鳴く猫。そんな猫に微笑む。

 

「大丈夫、心配しないで。」

 

「春日部さん。あんまり無茶しちゃだめよ。」

 

「任せて。絶対成功して見せる。」

 

耀にも何か秘策があるのだろう。

 

こうして春日部耀のギフトゲームは始まった。

 

 

 

   ☆

 

 

 

耀は最後に振り落とされて落ちるかと思われ一同冷や汗をかいたが、落下直後にギフトの力によって助かり、グリフォンに”勇気”を認められギフトゲームに勝利した。

 

「おめでとう春日部さん。」

 

「ありがと。」

 

「いやはやたいしたものだ。おんしの勝利だ。おめでとう。…ところで、おんしの持つギフトは先天的なものなのか?」

 

「違う。お父さんにもらった木彫りのおかげで話せるようになった。」

 

「木彫りとな?」

 

頷きながら丸い木彫りをを取り出した。それを手に取った白夜叉は急に顔をしかめた

みんなもそれを覗き込んだ。古城には何が書いているのかよくわからなかった。

 

「……もしかしてお父様の知り合いに生物学者がおられるのでは?―――」

 

 

白夜叉と十六夜は何か分かっているのか驚いたりしていたが、なにが何だか分からなかった。

 

 

「それでどんなギフトかわかったのか?」

 

「いや、今わかっているのは異種族と会話できるのと、友になった動物から特有のギフトをもらえるということだけだ。これ以上詳しく知りたいのなら店の鑑定士に頼むしかない。」

 

「そうなんですか?でも今日は鑑定してもらいに来たのですが?」

 

白夜叉は、黒ウサギの要求に気まずそうにする。

 

「よりによってギフト鑑定か。専門外どころか無関係もいいところなのじゃが…」

 

「どうしました?白夜叉様。」

 

「いや何でもない。コホン、まあ全部調べてやろう。」

 

古城の方を見て急にやる気になった白夜叉が『パン』と手を鳴らす。すると、四人の前に光り輝くカードが現れた。そのカードを見ると自分の名前と、身体に宿るギフトの名前が書いてあった。

 

十六夜がコバルトブルー、飛鳥がワインレッド、耀がパールエメラルド、古城がミッドナイトブルーのカードだった。

 

 

『久遠飛鳥』   ”威光”

 

『春日部耀』   ”生命の目録(ゲノム・ツリー)” ”ノーフォーマー”

 

『逆廻十六夜』  ”正体不明(コード・アンノウン)

 

『暁古城』    ”純血” ”災厄7/12” ”(神格)” 

 

「このギフトカードは、”ラプラスの紙片”、すなわち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームはおんしらの魂と繋がった”恩恵”の名称。それを見れば大体のギフトの能力はわかるはずじゃ。」

 

 

 

    ☆

 

 

 

それから古城は白夜叉に残るように言われて部屋に残った。

 

「おんし、皆や私に隠していることがあるじゃろ?」

 

「ばれてたか…まあ俺は吸血鬼だ。このことはみんなには黙っていてほしい。」

 

「ま、いいじゃろう。その代り、おんしのギフトカードを見せてくれ。」

 

古城は、みんなにばれるよりは…と思い、手渡す。

 

「はぁぁぁ!神格じゃと!まだ完璧ではないが確かにある。どこで手に入れた!!」

 

「いやぁ、どこでって言われても…第四真祖になった時か?」

 

「第四真祖?」

 

「ああ、世界に災厄をもたらす”世界最強の吸血鬼”だそうだ。」

 

白夜叉は、神格があることにも驚いたが、世界最強と聞き頭を押さえる。

 

「いいかよく聞け。おんしはいつでも魔王になれることを忘れるでないぞ。」

 

「わかった。それに俺はもっと静かに暮したいんだ。でもこんな厄介な力を持ってしまった。だからいっそのこと、壊すことしかできないこの力を人助けのために使おう。そう思ってるんだよ。」

 

そう言って古城は出て言った。

 

(まあ、あの男なら大丈夫じゃろう。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




古城が眷獣を呼び出すのがとても楽しみになってしまいました!
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