第四真祖が絃神島から来るそうですよ   作:大さん

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第6話

「何よこれ……」

 

「本当にここにガルドがいるのか?」

 

「たぶん…いると思います。」

 

古城達は”フォレス・ガロ”とギフトゲームをするため、手紙に書かれていた指定場所に来た。しかし、そこにはあるはずの家はなく、代わりに樹木が生い茂る森林が広がっていた。

 

「…ジャングル?」

 

「ハハッ、虎が住んでんだから仕方ないだろ。」

 

「十六夜さんは本当に緊張感がないですよ。」

 

ふと、一つの木を見ると、一枚の紙が貼ってあった。

 

『ギフトゲーム名:ハンティング

 

プレイヤー名:久遠飛鳥

       春日部耀

       ジン=ラッセル

       暁古城

 

クリア条件:ホストの本拠内に潜むガルド=ガスパーの討伐

クリア方法:ホスト側は指定武具でのみ討伐可能。指定武具以外では”契約”によりガルド=ガスパーを傷つけることは不可能。

敗北条件:降参、もしくはプレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

指定武具:本拠内にて設置

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下”ノーネーム”と”フォレス・ガロ”はギフトゲームに参加します。』

 

「…指定武具で討伐!?これはまずいです!」

 

”契約書類”を読み終わると同時に黒ウサギが慌てる。それを見た耀は黒ウサギに聞く。

 

「このゲームそんなに危険?」

 

「いえ、ゲーム自体は簡単です。しかし、指定武具となると飛鳥さんのギフトで彼を操ることも、耀さんのギフトで彼を傷つけることもできません。」

 

「すいません。初めに”契約書類”を作った時にルールを指定していれば……」

 

「ジン君、貴方のせいじゃないわ。あの外道を叩き潰すのに、これくらいのハンデがあった方がちょうどいいわ。」

 

「大丈夫。私たちがついてるから。」

 

そう言いながら四人は森林の中に入って行った。黒ウサギと十六夜は、入口で待つことになった。

 

 

 

   ☆

 

 

 

一方その頃、”ノーネーム”の拠点に来客が着ていた。

 

「すいませーん。誰かいますか?」

 

「何でしょうか?」

 

リリが扉をあけると黒いフードをかぶった男の人が立っていた。

 

「こんにちは。僕は暁古城に用があるのですが。」

 

「古城さんならまだ出かけております。なので私が伝えましょうか?」

 

「こんなに小さいのに偉いねー。…じゃあこれを渡しておいてくれるかな。」

 

フードの男は、リリに何かの果実と手紙を渡し告げる。

 

「その果実は、暁古城以外に食べさせてはいけないよ。お姉ちゃんだから出来るね。」

 

「はい!わ―――」

 

リリが『分かりました』と言おうとすると、すでにフードの男はいなくなっていた。

 

 

 

   ☆

 

 

 

古城達は、家というより館を思わせる建物の中でガルドと対峙していた。

 

「グォォォォォ!!!」

 

「これちょっとやばそうね」

 

「飛鳥はジン君たちを連れて逃げて!」

 

耀が慌てて叫ぶ。それと同時にガルドが襲いかかってきた。

 

「ありがとう。春日部さんもすぐに戻ってくるのよ!」

 

「わかった。」

 

ガルドを止めてくれている耀に礼を言い、飛鳥はジンに命令(・・)する。

 

「ジン君!逃げるわよ。」

 

「でも、中にまだ―――」

 

「いいから逃げなさい(・・・・・)!」

 

途端にジンの目から光が消えていく。ジンは飛鳥を担ぎ上げ、どこにそんな力がと思うほどのスピードで走る。そして、もと来た道の半分ほどのところでようやく飛鳥が止まらせる。

 

「もういいから、止まりなさい(・・・・・・)!」

 

すると、ジンが突然力が抜けたように後ろに倒れこんだ。当然飛鳥も地面に落とされる。

 

「う、うわ!」

 

「きゃ!」

 

 

「だ、大丈夫ですか。それより、今のが飛鳥さんのギフトですか?自分でも信じられないほど、力が溢れだしてきました。」

 

「私は、『私を連れて逃げろ』という意味で言ったのではないのだけど……」

 

ジンは飛鳥を助け起こしながら聞く。

 

「どうしてあんなに焦っていたんですか?それに耀さんは?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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