目指せ! ギ ロ チ ン マ ス タ ー   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。なんか感想も来てうれしくてモチベ上がったので続き書きました。

ポケモン蟲やポケ蟲スカーレット、コマタナさんなど今までのポケモン作品もエタる気はないのでそこはご安心あれ。

新しい風が吹いてくれると信じて。楽しんでいただけると幸いです。


縛りプレイって大体詰むよね

 結論から言えば、ハサミギロチン(いちげきひっさつ)に魅入られた少年、シーザーは。チャンピオン ワタルの相棒カイリューこそ下したものの、最後の一匹を倒せず敗北した。セキエイ高原の空気を吸いながら、そのことを幼馴染の少女、マリーに時代錯誤なポケギアで伝えるシーザー。

 

 

《「話を聞いてた感じ、どうやってもシーザーのカイロスに勝てるわけないと思うんだけど。どうして負けたのかしら?」》

 

「あ、ありのまま起こったことをそのまま話すぜ!『ワタルさんの相棒たるカイリューを倒して完全に流れを掴んだと勝利を確信していたら、次鋒のチルタリスがなにか歌ってきたかと思えば“そらをとぶ”で時間を稼がれたものの、“ハサミギロチン”で全タテする最後の一匹を倒すってところでカイロスが戦闘不能になって負けた』

 

《「……歌?あー……」》

 

「な…何を言ってるのかわからねーと思うが俺も何を起きたのかわからなかった…幻覚だとかPP切れとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。気づかないうちに戦闘不能にされていた。チャンピオンの恐ろしさの片鱗を味わったぜ……」

 

《「多分だけど、それはきっと“ほろびのうた”って技ね」》

 

「“ほろびのうた”ってなに?」

 

 

 芝居がかっていた状況説明から一転、知らない技名に首を傾げるシーザー。ポケギアの向こうでマリーはため息を吐きながら、続けた。

 

 

《「“ハサミギロチン”厨で、猛勉強したのにサポートできる技にしか興味がなかった貴方のことだから知らないと思ったわ……“ほろびのうた”は発動したあと、聞いたポケモンを五手……つまり技を五回使ったら問答無用で、戦闘不能に陥れる技よ。ダブルバトルの場合は四体全て戦闘不能になる、いわゆる自爆技ね」》

 

「はあ……はあ!?そんなの、どうしようもないじゃないか!?チートだチート!」

 

《「必ず当てる“ハサミギロチン”の方がチートだと思うけど……対抗策は簡単よ。ポケモンを交代すれば、効果はリセットされるわ。だから“くろいまなざし”とかで逃げれないようにした上で使うのが定石ね」》

 

「……あっ」

 

 

 言われて、なんで負けたか気付いたシーザー。その顔が青ざめていく。

 

 

《「そうよ。カイロスばかり育てて「他のポケモンはいらねえ!」って豪語している貴方は、手持ちが他にいなかったから負けたのよ」》

 

「そんな、馬鹿なァアアアアアアアッ!?え、だって動画でドーブル一匹でジム制覇したとか見たことあるぞ!?」

 

《「それも試行錯誤を繰り返してできることでしょ。それに……ジム戦は「相手を試す場」なのに対して、チャンピオンと四天王は「真剣勝負」なのよ。ポケモン一匹だけだから“ほろびのうた”を使わないでください、なんてみっともないと思わない?」》

 

「うぐぐ……」

 

《「ジムをハサミギロチンだけで突破してきたが故に付けられた異名【ギロチンマスター】の名が聞いて呆れるわね」》

 

「ぐふう!?」

 

 

 言い負かされて精神的ショックを受けてがっくり肩を落とすシーザー。しかし、その目はいまだに燃えていた。

 

 

「……よし。決めたぞ」

 

《「なにをかしら?」》

 

「カイロスだけでだめだからって有象無象のポケモンを揃えるつもりはない。“ハサミギロチン”を使えるポケモンを調べて、6匹全員が己の断頭台(ギロチン)を使いこなせる最強のチームを作って見せる。それこそ真の【ギロチンマスター】だろう!」

 

《「……ふーん。でも、チャンピオン ワタルにまた挑めるのは一年経ってからでしょ?どうやって証明するつもり?」》

 

「なにもチャンピオンはワタルだけではないだろう。カントー・ジョウトの頂点は確かに強かった!いつか乗り越えて見せるが、その前に目指すべきは他の地方のチャンピオンだ!それぞれの地方でジムバッジを8つ集めて、四天王を倒せばいいだけの話だろう?」

 

 

 普通のトレーナーなら断念するどころか、考えもしない「8つのジムバッジを揃える、を各地方で繰り返す」という途方もない旅路。並のトレーナーなら一回でも成し遂げれば満足するそれを、この男は何度でもやってやると豪語する。そんな幼馴染に、ポケギアの向こうで感心したような笑みを浮かべたマリーは告げた。

 

 

《「やれるもんならやってみなさい。見届けてあげるから」》

 

「なんならここ、セキエイ高原で宣言してみせよう!フハハハハハッ!」

 

 

 キランと光るメガネを押さえながら、シーザーは叫ぶ。よりにもよって、ポケモンバトルの頂点であるこの場所で。何事かと集まってきた職員やトレーナーの前で、傲岸不遜に吠えるのだ。

 

 

「諸君ッ!!!私は“ハサミギロチン”が好きだ。いちげきひっさつが好きだ!ロマンだ!だからこの刃を以て証明する。ハサミギロチンこそ最高の技で最強なのだと!!!見ていろ、チャンピオン!俺は、お前たちを“ハサミギロチン”だけで超えて見せるッ!!!」

 

 

 いちげきひっさつに脳を焼かれた男。シーザーの証明の旅が、ここに始まった。




ワタルの手持ちはハートゴールド・ソウルシルバーの強化版。ほろびのうたを覚えてるの、えげつないよね。

・マリー
シーザーの幼馴染の少女。ハサミギロチン狂いを知っていて、中二病気味で知識が足りないシーザーの相談相手になっている。もちろんトレーナー。イメージCV:種田梨沙

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

シーザーはどこ目指す?

  • ホウエン地方
  • シンオウ地方
  • イッシュ地方
  • カロス地方
  • アローラ地方
  • ガラル地方
  • パルデア地方
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